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ヨーロッパテニス協会の会合でウクライナ代表が暴力、警察沙汰に

2017年「ATP500 ドバイ」でのもの

先週末に行われていたヨーロッパテニス協会の会合で、ロシアのウクライナ侵攻に関する協会の姿勢に憤ったウクライナテニス連盟の書記官が暴力をふるい、警察沙汰になっていたことがわかった。英Express紙が報じている。

会合は先週末、トルコのアンタルヤで行われていた。ウクライナテニス連盟の書記官であるエフゲニー・ズーキン氏は、ヨーロッパテニス協会会長のトマス・ハマール氏の顔を「平手打ちした」と言う。それにより、その場に警察が呼ばれる事態となった。

ズーキン氏は、土曜日の午後に行われたZoom会議でロシアの暴挙についてヨーロッパテニス協会が出した「呆れるほど弱気な」声明に怒り狂った。協会はロシア、ベラルーシ、ウクライナでのすべてのジュニア大会を中止し、「国際的なテニスコミュニティは、関係諸国の選手たちに我々の団結を示そう。選手たちは誰も、国や政府がとった行動について罰されたり、責められたりすべきではない」と声明の中で述べていた。

ズーキン氏は声明がロシアのウクライナ侵攻を厳しく糾弾していないことに落胆し、その後ハマール会長が近くにいることに気付いて、顔を平手打ちした、と認めた。

「声明を読み、食事を終えた後で、5つほど向こうのテーブルに彼がいるのを見た。私が彼に“何でこんなことができた?”と聞くと彼は“あっちへ行け”と言った。私は彼を軽く平手打ちして歩き去った」とズーキン氏はTelegraph Sportに語った。

その後、警察が呼ばれ、ズーキン氏は警察署に連行された。ズーキン氏は「やり過ぎだった」と認めて文書で謝罪し、ハマール氏はこれを受け入れた。ITF(国際テニス連盟)は現在この件について調査中で、ズーキン氏は何らかの罰則を受ける可能性がある。

ハマール氏は「この件については現在調査されており、コメントはしない。次のステップについては内部で話し合う」と語った。

この事件の翌日、ウクライナテニス連盟会長のセルゲイ・ラガール氏は、ヨーロッパテニス協会とITFに、ロシアとベラルーシのテニス協会に対し、チーム及び個人の大会への出場を禁止するよう要請。

「ロシアとベラルーシは両国内において国際的な競技会を開催する権利を持たないだけでなく、すべてのITFのチームと個人の大会に参加する権利もない」とウクライナテニス連盟は主張した。

ズーキン氏は今週末の「デビスカップ」の準備のためトルコに滞在している。ウクライナは自国でバルバドスと対戦する予定だったが、ロシアの侵攻によりトルコでの開催となった。ズーキン氏は妻と2人の子どもを連れてきたが、氏の両親と92歳の祖母はキエフにいる。

「両親と祖母はシェルターにおり、爆撃を受け続けているのに、私には何もできない。とても心配だ。祖母は“まったく同じことを1941年にも見たよ”と言った。だからあの声明がロシアとベラルーシとウクライナを同列に並べ、大会を中止すると書いていたのが耐えられなかった。私に罰を与えるならそうすればいい。どうでもいいよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2017年「ATP500 ドバイ」でのもの
(Photo by Tom Dulat/Getty Images)

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