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ジョコビッチ、グランドスラム20回優勝を支えたコーチと別れる

2021年「Nitto ATPファイナルズ」でのジョコビッチ(左)とバイダ(右)

最新のランキング更新で世界王者の座をダニール・メドベージェフ(ロシア)に明け渡したばかりのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、長年にわたって組んできたコーチと別れたことを発表した。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。

ジョコビッチは3月1日に、コーチのマリアン・バイダ(スロバキア)と別れたことを自身の公式サイトを通じて発表した。56歳のバイダは2006年からジョコビッチのコーチを務めており、2017年に一度別れたものの、翌年に二人の関係は復活。しかし、2019年の「ウィンブルドン」に向けて元ウィンブルドン王者のゴラン・イバ二セビッチ(クロアチア)がジョコビッチのチームに加わってからはバイダの役割が縮小され、同行する大会の数も減っていた。昨年11月に行われた「Nitto ATPファイナルズ」が終わった時点で二人は別々の道に進むことに合意していたという。バイダは今年1月のオーストラリアと先週の「ATP500 ドバイ」にも同行しておらず、以前から家族と過ごす時間を増やしたい意向を示していたとのことだ。

公式サイトには二人のコメントが載っている。

ジョコビッチはバイダについて「僕のキャリアの中で最も重要で記憶に残る瞬間には、いつもマリアンが側にいてくれた。僕たちは一緒に信じられないようなことをいくつも成し遂げてきた。15年間にわたる彼の友情と献身にとても感謝している。彼はチームを離れるかもしれないけど、これからも僕にとっては家族のような存在だ。彼がしてくれたことには感謝してもしきれない」とコメントしている。

そしてバイダもまた、ジョコビッチに感謝の気持ちを伝えている。「ノバクと一緒に過ごした間、彼が今のような偉大な選手へと成長していくのを間近で見ることができ、私はとても幸運だったと思っている。ともに過ごした時間を大きな誇りをもって振り返ることができ、一緒に成功を収めたことに心から感謝している。私はこれからもコート上でもコート外でも彼の最大のサポート役であり続ける。また、自分の新たな挑戦を楽しみにしているよ」

バイダがコーチを務めた間にジョコビッチはグランドスラムで20回優勝し、世界ランキング1位の在位期間では通算361週という前人未到の記録を打ち立てた。ジョコビッチはボリス・ベッカー(ドイツ)やアンドレ・アガシ(アメリカ)、ラデク・ステパネク(チェコ)などの元選手も、様々なタイミングでコーチとしてチームに迎え入れてきた。今回ジョコビッチのチームを離れるのはバイダだけで、イバニセビッチや理学療法士のUlises BadioとMiljan Amanovic、そしてフィットネスコーディネーターのMarco Panichiは残るとのことだ。

ジョコビッチは「ATP500 ドバイ」の準々決勝で予選から勝ち上がってきた当時世界123位のイリ・ベセリ(チェコ)に4-6、6-7(4)のストレート負けを喫したことで、世界王者の座から陥落することが確定。新型コロナワクチンを接種しない姿勢を貫き通すジョコビッチが、この先どの大会に出場するかは不明だ。「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月10日~3月20日/ハードコート)と「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月23日~4月3日/ハードコート)に現時点でもエントリーしているものの、アメリカ行きの飛行機に乗るためには新型コロナワクチン接種が不可欠となるため、ジョコビッチは参加することはできない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「Nitto ATPファイナルズ」でのジョコビッチ(左)とバイダ(右)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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