ラファエル・ナダル(スペイン)は、「ATP500 アカプルコ」開幕前に行われた記者会見で、2022年の「全豪オープン」で21回目のグランドスラム優勝を果たした後も彼の生活は「全くもって何も」変わっていないと明かした。メルボルンでの勝利の後に唯一変わったことは、足の怪我のせいで数ヶ月間できなかった「テニスをプレーする」ことができるようになったことだとナダルは語った。さらに、どんなタイトルも、自分の人生において何が重要かを変えることはないという。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。
「21度目の優勝で変わったことは全くもって何もない。嘘は言わないよ。20から21に増えても、パーセンテージは大して変わらない。人生はこれまでと全く同じように続く。唯一変わったことは、今はテニスをプレーしているということ。数ヶ月前にはできなかったことだ」
「僕の生活は何も変わっていないよ。どんなタイトルも、僕の人生で何が重要かを変えることはない。それは別のことだ。35歳にして、僕はすでに素晴らしい経験を経てきている。成功も嫌な瞬間もね。そして今はもう、より落ち着いていて昔とは違った形で、こういう感覚を体験している」
現在世界ランキング4位のナダルは、先月の「全豪オープン」で13年ぶりにタイトルを獲得するという英雄的偉業で、テニス界を驚かせた。ナダルはこの大会でデニス・シャポバロフ(カナダ)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、そしてダニール・メドベージェフ(ロシア)といった選手たちを破り、21度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。
35歳という年齢での自分の体力の水準に驚いているかと質問されたナダルは、身体的な問題以外には、モチベーションにかかわるどんな問題も生じたことはないと話した。自分は選手生活において「十分によく」やってきたと強調し、年齢や怪我の懸念にも関わらず競争力を保っていられていることは、自分にとってモチベーションの源泉となっていると語った。
「モチベーションの問題ではなくて、身体的なものだ。選手生活で、僕はモチベーションや心理的な疲れの問題に悩まされたことはない。自分のすることに飽きてしまうとかいうことについては、僕の場合はむしろ正反対だ。どちらかというと身体的な問題ばかりだった」
「いい気分でいられて、自分が競い合えているのを見ると、もっとプレーを続けたくなる。それが、進み続けるためのエネルギーをくれるんだ。この年齢で競争力を保っておくために、選手生活で十分よくやってきたと思う」
「全豪オープン」での栄光の後、ナダルはメキシコでの「ATP500 アカプルコ」に出場。同じ記者会見で、南米やメキシコでは人々の愛情を感じ、いつもサポートされているように感じているとナダルは明かしている。このことで、ナダルはとても特別に感じられるのだという。ナダルはメキシコの人々のあたたかい「歓迎」に感謝したが、来年この大会に出場するかはわからないと言った。
「南米ではいつも、すごくサポートされているように感じている。メキシコでもそうさ。いつも人々の愛情を感じるし、いつだってそれはすごく特別なことだ。大会や観光で来た時に、いつもメキシコの人々が示してくれる歓迎に対しては、お礼を言うことしかできない。来年来られるかどうかはわからない。それはこれからわかることだ」
ナダルは見事に「ATP500 アカプルコ」で4度目の優勝を遂げ、今季初めからの連勝記録を15に伸ばした。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのナダル
(Photo by James D. Morgan/Getty Images)
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