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21歳の元全米女王アンドレスク、美しいコスタリカでメンタルヘルスを癒す

2021年「全米オープン」でのアンドレスク

2019年に19歳で「全米オープン」を制したビアンカ・アンドレスク(カナダ)は、現在身体的な怪我を患ってはいないが、メンタルヘルス問題に苦しんでおり、一時的にツアーから離れている。昨年12月には、2022年シーズンは競技を始めるより前に幸福を探すことに集中したいと語っていた。そんなアンドレスクがInstagramを更新し、美しいコスタリカの風景写真を添えて充実した時間を過ごしたことを報告した。テニスメディアTennis.comが伝えている。

アンドレスクは、コスタリカの静養所で行われたウィズダム&ウェルビーイング・プログラムに参加したようだ。ウェルビーイングとは、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態を指す、近年注目の考え方だ。アンドレスクが訪れたブルースピリット・コスタリカは滞在型の施設で、自身の健康や幸福についての理解を深めるヨガやワークショップ、講義が行われている。

「まるで自分じゃないように感じる日が、すごく多いの。特に、トレーニングしている時や試合をしている時。まるで世界を背負っているような気分なの。コートにいない時も、起こっているすべてのことから自分を切り離す事ができなかった。とてつもない悲しみと不安に包まれている感じがして、大きな負担になっていたわ」と昨年12月、アンドレスクは綴っていた。

競技から離れ、心の声を聞くことにしたアンドレスク。一人の時間を持ち、自身を再発見することを目的として訪れたコスタリカで、それ以上の収穫があったようだ。

「自分を再発見するため、そして一人の時間を持つためにあそこに行ったけれど、それ以上のものを得られた…。素晴らしい人々に会い、新しいことを経験し、講師や先生たちはたくさんのことを教えてくれた。そして何よりも重要なことは、すごく楽しかったということ」とアンドレスクはInstagramの投稿に書いている。

アンドレスクは、すでに再びコスタリカの地を訪れたいと考えている。この素晴らしい体験を象徴するように、投稿には10枚の写真や動画が添えられていた。乗馬を楽しんだり、美味しい料理を味わったり、ワークショップに参加したりと、心から楽しんでいる様子が伺える。中には木の上で枝から枝へ移動する猿をとらえた動画もあり、自然豊かな環境も彼女の心を和ませたようだ。

昨年10月に行われた「WTA1000 インディアンウェルズ」の3回戦でアネット・コンタベイト(エストニア)に敗れて以来、アンドレスクは公式戦に出場していない。2019年の同大会で優勝したアンドレスクはその後世界ランキング4位まで上昇し、現在は43位まで下がっているが、自身のメンタルヘルスを優先し、来月開催される2022年大会には出場しない予定だ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全米オープン」でのアンドレスク
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)


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