テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)は、2017年「全豪オープン」決勝は彼のキャリアの中で最も重要な3つの勝利のうちの一つだと語った。グランドスラムで20回の優勝を遂げているフェデラーは、2017年の「全豪オープン」制覇への道のりの途中には、いくつかの特別な瞬間があったという。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。
フェデラーは2016年の「ウィンブルドン」後に膝の怪我のためツアーを離脱。翌年の「全豪オープン」はその復帰戦であり、世界ランキングは3位から17位まで落ちていたので、第17シードでの出場だった。それゆえにフェデラーは3回戦から高いシードの選手と対戦しなければならず、3回戦では世界10位だったトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)にストレートで勝利。4回戦では世界5位だった錦織圭(日本/フリー)を6-7(4)、6-4、6-1、4-6、6-3のフルセットで下した。
準々決勝では世界50位のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)にストレート勝ち。準決勝では世界4位だったスタン・ワウリンカ(スイス)を7-5、6-3、1-6、4-6、6-3のフルセットで破ると、決勝に進出。
そして決勝では最大のライバルであるラファエル・ナダル(スペイン)に、最終セットで一時はワンブレークリードされながら6-4、3-6、6-1、3-6、6-3で勝利すると、18回目のグランドスラム優勝を果たしたのだ。フェデラーはそれが「特別な勝利」であった理由を説明した。
「復帰したばかりで、本当に特別な勝利だった。僕の人生でトップ3に入るテニスの瞬間だよ。それほど特別なのはまったく予想していなかったから、そして決勝の相手がラファだったから。あらゆる要素が詰まっていた。最後の瞬間にその大きな意味を感じて、今も感じているよ。とても、とても特別だった」
フェデラーはまた、その前にナダルと「全豪オープン」の決勝で対戦した2009年のことを振り返った。その時はナダルが7-5、3-6、7-6(3)、3-6、6-2で勝利し、「全豪オープン」初優勝を遂げたのだ。トロフィー授与式でフェデラーは悲嘆の涙を抑えることができず、勝利者であるナダルがフェデラーをハグして慰めた。そんな一幕はあったが、フェデラーはそれが素晴らしい試合で、誇りに思っていると話した。フェデラーとナダルはこれまでに40回対戦しているが、その中でも「最高の試合だった」と言う。
「攻めるプレーをしようとしたんだけど、どんなに攻めても彼は守って、守って、守った。最後には彼が優った。素晴らしい試合だったよ」
さらにフェデラーは連覇を遂げた2018年の「全豪オープン」決勝について話した。その試合でフェデラーは当時世界6位だったマリン・チリッチ(クロアチア)を6-2、6-7(5)、6-3、3-6、6-1で下して20回目のグランドスラム優勝を遂げたのだ。フェデラーはその大会で素晴らしいプレーができたから、最後に優勝できて本当に嬉しかったと語った。
「(2018年の“全豪オープン”では)チリッチをフルセットで破ってタイトルを防衛できた。あの大会で6度目の優勝で、本当に嬉しかった。大会の間中ずっと良いプレーができて、いくつか素晴らしいショットを打てた。僕の勘違いでなければ、それ以来グランドスラムで優勝していないよね。そろそろまた優勝しないと!」
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2017年「全豪オープン」優勝を決めたフェデラー
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)
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