ニュース News

【全豪振り返り】「数年以内にバーティのレベルまでたどり着ける」進化を続けるシフィオンテク

「全豪オープン」準々決勝で勝利した瞬間のシフィオンテク

2022年最初のグランドスラム、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)が1月30日に幕を閉じた。WOWOWテニスワールドにて実施されたアンケートで、テニスファンが最も推す女子選手に選ばれたイガ・シフィオンテク(ポーランド)の活躍についてお届けする。

シフィオンテクは19歳だった2020年に「全仏オープン」でノーシードながらも優勝。ポーランド人としてグランドスラムを初めて制した選手となった。「全豪オープン」には2019年から参戦し、過去2大会続けて4回戦進出という記録を残している。しかし昨年出場した時は自信を持てていなかったという。「上手くプレーできたのは“全仏オープン ”の間だけではないと証明しなければいけないと感じていた」と述べ、緊張から良いパフォーマンスができなかったと振り返る。

急に高まった周囲からの期待に、精神的にも実力的にも追いつかず苦しんだ時期もあったが、精神分析医と協力し今年は落ち着いた気分で「全豪オープン」に入ることができたと語るシフィオンテク。

1回戦から3回戦までは1セットも落とさず勝ち進み、安定した戦いぶりを見せた。グランドスラムで2週目まで勝ち進んだのはこれで6大会連続となり、このことについて「試合前に意識してしまい、乗り越えないといけない問題だった。少なくとも昨年と同様の成績を残したいと思っていたけど、その考えは良くなかった。今はコーチを代え、ポジティブに次を見据えている。達成できたことを誇りに思っているけど、試合前にはそれが少しプレッシャーにもなっていた」と明かした。また2週目からは各選手が自分のリズムを掴めており、かなり高いレベルの戦いになると気を引き締めた。

その予測通り4回戦では厳しい立ち上がりとなる。世界ランキング38位のソラナ・シルステア(ルーマニア)に第1ゲームからブレークされると、第11ゲームでもサーブを破られ、今大会初めてセットを落とす展開に。しかし、第2セットからは巻き返しを図る。ファースト サーブが入った時に79%の確率でポイントに繋げ、セットカウントを1-1とする。第3セットでは3度のブレークを果たしゲームセット。5-7、6-3、6-3で勝利した。 試合後にベンチの前でしゃがみ涙を見せたシフィオンテクは、今後の自信につながる試合だったと総括、「コート上の様々な状況に対応することができ、最終的に良い結果を残せた」とコメントした。

続く準々決勝ではさらに苦しい試合となる。相手は世界2位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を倒すなど、今大会のダークホースとなった世界115位のカイア・カネピ(エストニア)。シフィオンテクが生まれる前からプロとしてプレーしている彼女に、第1セットを奪われる。第2セット第1ゲームでもいきなりブレークされる展開になるも、そこからシフィオンテクが4ゲームを連取し、一時は4-1までリードを広げる。しかしカネピも譲らず、タイブレークに突入。シフィオンテクがリターンエースなどを決めてタイブレークを制し、第2セットを取り返す。迎えた第3セットでは互いにミスが増えたものの、シフィオンテクが第5・第7ゲームで2度のブレークに成功。そのままリードを守り切り、4-6、7-6(2)、6-3で全豪初のベスト4進出を果たした。試合時間は3時間1分と自己最長を更新した。

勝利した瞬間にラケットを宙に投げ、喜びを爆発させたシフィオンテクは「あれは自然に出た行動。普段はそんなことしない(笑)試合でたくさんのエネルギーを使ったし、多くのストレスがあった。だから勝った瞬間は私の身体が“ついにやった!”と言ったようだったわ」と喜びを語った。「試合中もカイアに対して感情を示し、それが試合を好転させ最終的に勝利につながったと思う」と、時には感情を表に出すのは良いことだという考えを示した。

4回戦と準々決勝で2試合続けてロングマッチを経験したシフィオンテクは、準決勝で世界30位のダニエル・コリンズ(アメリカ)にストレートで敗れ、今大会の幕を閉じた。しかし本人は「グランドスラムで一貫性を持って戦えた自分を誇りに思っている」と述べ、ベストを尽くした自分を讃えている。また、「負けたけど落ち着いている。ダニエルがどれほどいいプレーをしていたか、そして自分がどんなミスを犯したのかが整理できているから」と精神的に苦しんでいた昨年と比べ、成長した一面が垣間見られた。

「アシュリー・バーティ(オーストラリア)は長い間世界1位で、そのクオリティを一定して保っている。私の今の結果では彼女のレベルには及ばないけど、自分はまだ20歳。おそらく数年以内に彼女のレベルまでたどり着ける」と自信を見せるシフィオンテク。精神的にも実力的にも成長でき、本人にとって非常に有意義な大会となっただろう。今後どれほどの進化を遂げるのか、いつか世界1位の座に就くことができるのか、引き続き注目していきたい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」準々決勝で勝利した瞬間のシフィオンテク
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

空いた時間にテニスがしたい。そんなあなたのための単発レッスン予約サービス「テニモ」
単発レッスン予約、都度払いでOK。入会金、月会費は0円。関東中心にサービスを展開中。
詳細はこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 【全豪振り返り】「数年以内にバーティのレベルまでたどり着ける」進化を続けるシフィオンテク