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フェデラーが「全豪オープン」のトロフィーに名前をつけた時

2017年「全豪オープン」優勝トロフィーにキスをするフェデラー

今年の「全豪オープン」を欠場した元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)は、過去の大会で獲得したトロフィーに名前をつけている。スポーツウェブメディア Sportskeedaが当時のエピソードを伝えた。

グランドスラム歴代最多タイとなる20回の優勝を誇るフェデラーは、右膝の3度目の手術からまだ完全に回復していないため、現在開幕されている「全豪オープン」には出場していない。だが、この大会は近年のフェデラーにとって最も相性が良く、手にした過去3つのグランドスラムタイトルのうち2つ(2017年と2018年)はここで獲得している。そんなフェデラーは、「魔法使い」と呼ばれたオーストラリアの伝説的なテニス選手、ノーマン・ブルックスへの敬意を込めて、2017年大会で獲得したトロフィーに「ノーマン」というニックネームをつけている。もともと、男子シングルス優勝者に贈られるトロフィーは、「ノーマン・ブルックス・チャレンジ・カップ」と呼ばれている。

フェデラーは2017年の「全豪オープン」決勝で激戦の末にラファエル・ナダル(スペイン)を6-4、3-6、6-1、3-6、6-3で破り、周囲を驚かせた。当時の彼は2012年の「ウィンブルドン」を最後に4年以上グランドスラム優勝から遠ざかっていた上、2016年の後半に膝を怪我して早々にシーズンを終了していた。そのため、半年ぶりの復帰を果たしたばかりのこの時は、優勝どころか、まともに戦うことも難しいのではないかという意見も少なくなかったのだ。

ところが、フェデラーは世界4位のスタン・ワウリンカ(スイス)、世界5位の錦織圭(日本/フリー)、世界10位のトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)といった強敵を次々と倒し、最後はナダルに競り勝って、5度目の全豪優勝を飾った。優勝後にフェデラーはトロフィーを「ノーマン」と名づけたことを明かし、「ノーマンとは一緒に食事もするし、長い時間をともにしている。ただのレプリカだけど、それでも構わない」と話している。

その後、フェデラーはスイスに帰国すると、アルプス山脈の最高峰であるマッターホルンの頂上を目指すツアーにトロフィーを持って参加。その背景についてフェデラーは、スイスの大富豪エルネスト・ベルタレリ氏が2003年にスイスの代表チームとともにニュージーランドで開催されたヨットの世界大会で優勝した際、そのトロフィーをマッターホルンの頂上に持って行くと話していたことからインスピレーションを得たと語っている。「エルネストが実際にやったかどうかはわからないけど、僕はすごくクールなアイディアだと思ったんだ。ニュージーランドやオーストラリアのような遠く離れた場所から母国の最も重要な場所にトロフィーを持って帰るなんてね」

フェデラーは12ヶ月の間に3つのグランドスラム優勝を果たす。2017年の「全豪オープン」を制覇したのに続いて同年の「ウィンブルドン」でも優勝し、2018年には「全豪オープン」でタイトル防衛に成功。これがフェデラーにとって20回目の、そして最新のグランドスラム優勝となる。2018年の「全豪オープン」で優勝したフェデラーは、記者会見で「トロフィーに新しいニックネームをつけることを考えているか」と聞かれた際、2017年に本物のノーマン・ブルックスの優勝トロフィーとまったく同じサイズのレプリカを受け取ったところから説明した。

「それはわからない。オリジナルサイズの“全豪オープン”のトロフィー、ノーマン・ブルックスのトロフィーを手にしたのは初めてだったから、去年はいつもそばに置いていたんだ。トロフィーと呼ぶ代わりに名前をつけようと思った。もともとノーマンと呼ばれているから、それがふさわしい名前だと思ったんだよ。だから、“トロフィーを持って行く”じゃなくて“ノーマンを連れて行く”と言っているんだ。もう友達のようなものだよ。とても親しい間柄だからね」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2017年「全豪オープン」優勝トロフィーにキスをするフェデラー
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

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