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「静かに努力を続ける」全豪オープンでの大坂ら女子選手のコメントまとめ

2022年「全豪オープン」での大坂

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)の記者会見場には次々と選手がやってきて、試合やキャリアを振り返る。時にユーモアを交えながら記者の質問に答え、自分の思いを発信できる場だ。今回の大会でも、多くの選手が印象的な言葉を残した。女子選手の記者会見から、WTA(女子テニス協会)がまとめた特に印象的なコメントを紹介しよう。

アリゼ・コルネ(フランス)
第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に番狂わせの勝利を収めたコルネは、浮き沈みの激しかったこれまでのキャリアについて考察した。コルネは、これまでグランドスラム60大会連続で本戦に出場し続けているが、何が彼女を突き動かしているのだろうか。

「まずは、今日はとても楽しめたわ。だからといって明日も楽しめるってわけじゃないけれど(笑)。だからこそ、楽しめたときは、それを噛み締めないとね。次の試合でどう感じるかなんて絶対わからないんだから」

「これまでのキャリアの中では、確かに辛い時もあった。みんなと同じで、テニスを辞めたいと思ったことが何度もあった。努力しても辛い敗戦を経験して、報われないことがとても苦しかった。マッチポイントを握っていても負けることがあるから。部屋に戻って、こんなことして何になるの?と思ってしまう」

「簡単な仕事じゃないわ。12ヶ月のうち、10ヶ月は遠征しているから、家族にも会えない。恋愛するのも難しい。テニス関連のすべてのことが、物事を複雑にする。でも、テニスを愛する気持ちのほうが常に強かった」

「今日、鍵となったのは、プレーするのは今年が最後だと自分に言い聞かせていたことだと思う。まだはっきり決めてはいないけれど。コートに出た時、こう思ったの。そうだ、またここに帰ってこられるかどうかわからないから、ただこの瞬間を楽しもう、って。それが変化をもたらしたのかも」

大坂なおみ(日本/フリー)
前回優勝者の大坂は、あと1ポイントで4回戦進出というところまでいったが、惜しくも敗退。だが、記者会見での大坂は受け答えもしっかりし、自信に満ちていた。今回の敗戦で順位は大幅に落ちてしまう見込みだが、再びランキングを駆け上がる準備が出来ているようだった。

「ランキングについてはそんなに心配していないわ。1年通じてこうやってプレーし続けていれば、あるべきところへ順位は上がっていくと思う。正直言って、グランドスラムで上位シードになれなくても、対戦相手のほうがそのことを気にするんじゃないかな。だから静かに努力を続けていくわ。そうすれば行くべきところに行けると思う」

アシュリー・バーティ(オーストラリア)
3回戦でカミラ・ジョルジ(イタリア)の集中砲火を冷静かつ戦略的に躱したバーティは、多才な世界女王として君臨し続けることの難しさについて吐露した。

「今は、すごくパワフルなラケットを手に入れることが出来る。そうすればたくさんの球を強打できるし、コートの向こう側までフラットに飛んでいくショットを打てる。そういうテクノロジーによる特別な力、おまけの力を得るのに、ノーという選手はあまりいない。技術や試合内容の進化は信じられないくらい」

「私のことについて言うと、そういった流れの中でなんとか自分なりに進もうと苦労してきた。私は小さい頃から大柄ではなかったから、試合に勝つために他の道を探らなければならなかった。一番力が強いとか、最もパワフルではなかったから、[そういう相手の]力を削ぐために、色々な方法を覚えたの」

「歳を重ねて力も強くなってきたら、必要なときには少し積極的になることも出来るようになった。でも、私よりもずっと強いショットを打てる選手がいるのは分かっている。それは受け入れることが出来ているし、うまく対処するように心がけて、私が持っている手段で彼女たちを居心地悪くさせるの。だって、みんなそれぞれ自分の武器を持っているものだからね」

アマンダ・アニシモワ(アメリカ)
20歳のアニシモワは2019年に父親を亡くしてから、ツアーに復帰するまでの苦労を語った。

「去年はすごく苦しかった。正直、こういう瞬間がまた来ることがあるのかと…また感じたいと本当に思ったの。時々、悩んでしまうこともあった。例えば、もし怪我してしまったらどうしよう、もう二度とグランドスラムでプレー出来ないかも、ってね。時々、そういう考えが私の頭の中に忍び込んでくるの。去年は本当に良くなかった。すべての結果に満足できなかった。チームのみんなと素晴らしいプレシーズンを送れたことはすごく満足している。プレシーズン中、彼らは素晴らしい働きをしてくれたわ。私やチームが素晴らしいサポートを受けられていることにただただ感謝の気持ちでいっぱいよ」

「だから、彼ら抜きではこの結果は起こらなかったと思う。どのような人が自分の周りにいるのかがとても重要なの。去年を乗り越えて、今このレベルでプレー出来ているのはそのおかげよ」

エマ・ラドゥカヌ(イギリス)
2回戦でダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)と対戦したラドゥカヌ。最近習得したフォアハンドスライスを使い健闘したが、右手のマメにより十分に力を発揮できず残念ながら敗退となった。

「年の初めだから、ここから幾つかポジティブな学びがあると思ってる。前は気づかなかった試合の要素を発見することができたし、今後使っていけるようになるわ。」

「私の中に戦う意志があることは分かっている。もし、チャンスが1回しかなかったとしても、苦しい状況を脱することができると思う。私はまだ若いから、まだバックハンドを学べるし、戦略を学べると思う。でも、すべてが逆境という場面で踏ん張れる闘志や意志の強さは、学ぶのも教えるのも結構難しいものなの」

ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
3回戦に勝利したアザレンカは、記者会見場に息子のレオ君くんを伴って登場。母親同様、レオくんはスポットライトのもとでも堂々としていた。

「(息子が練習などの)妨げだとは全く感じていないわ。そんな風には絶対に思わない。親であることは簡単じゃないけどね。彼はすごく面白い子よ。誰に似たのか全然分からないけど(笑)」

「息子をここに連れて来られて、いつも特権だと感じているわ。こういう瞬間はお金に換えられるものじゃない。こんな時間を共有できるなんて、本当に素晴らしいことよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「全豪オープン」での大坂
(Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)

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WOWOWテニスワールド編集部

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