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ジョコビッチに倣ったメドベージェフが大逆転勝利。シングルス・ダブルスのベスト4が決定[全豪オープン]

「全豪オープン」でのメドベージェフ

現地26日に行われた「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)10日目、男子・女子シングルス、男子・女子ダブルスでベスト4が出揃った。「全豪オープン」公式ウェブサイトが伝えた。

男子シングルス準々決勝では、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)相手に2セットダウンからの大逆転勝利を果たした。最初の2セットを落とした後、第3セットで相手のブレークチャンスを逃れると、タイブレークの末に1セットを返す。第4セットの第10ゲームではダブルフォールトでオジェ アリアシムにマッチポイントを与えるも、これをしのいだ。直後のゲームでメドベージェフがブレークし、セットカウント2-2に。最終セットで先にチャンスを作ったのはオジェ アリアシムだったが、これを決められずにいると、直後の第3ゲームでメドベージェフがブレーク。オジェ アリアシムはメドベージェフのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで2回あったチャンスもモノにできず、メドベージェフが準決勝進出を決めた。

相手にマッチポイントも握られながら逆転勝利を果たしたメドベージェフは、どうやったのか?と聞かれ、「ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ならどうするかを考えた」と発言し、会場には拍手とブーイングが巻き起こった。

準々決勝のもう一試合では、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が、初の準決勝進出を目指す第11シードのヤニク・シナー(イタリア)相手にほぼ完璧なプレーを披露。チチパスは4回のブレークポイントをすべてモノにした一方、自分のサービスゲームでは一度もブレークチャンスを与えず、デュースにされたことすら1回だけだった。これでグランドスラム準々決勝での戦績を4戦全勝としたチチパスは、「ヤニクはとてもいい選手だから、自分のショットに集中するようにしたんだ。それが思った以上に報われたね。今日の自分のサーブ、そして戦術にとても満足している」と述べている。

第2セット序盤、相手のサービスゲームを破った直後に雨で試合がおよそ20分中断するという出来事もあったが、チチパスの勢いに水が差されることはなかった。チチパスは「それも試合の一部。天気は読めないものだからね。自分が正しい方向へ向かっているのはわかっていたよ。(天井が締まった後は)コンディションが少し変わった。球足が少し速くなり、あまり跳ねなくなったと思う。それにうまく順応できたよ」と振り返る。

なお、オフシーズンに肘の手術を受けていたチチパスは、実は医師から「全豪オープン」に間に合わないと言われていたそう。しかし、この快進撃を見せており、「彼が間違っていたと証明したよ!」と嬉しそうに話している。

男子シングルス準決勝は、第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)対第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)、チチパス対メドベージェフという顔合わせに。チチパスとメドベージェフは前回大会でもこの準決勝で対戦し、メドベージェフが勝利している。

対する女子シングルスでは、第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第29シードのタマラ・ジダンセク(スロベニア)、第14シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)とシード選手に3連勝中だった世界61位のアリゼ・コルネ(フランス)の快進撃がついにストップした。第27シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)がファーストサーブでのポイント取得率90%という決定力で、第1セット終盤からコルネを圧倒。ゲームカウント5-5から7ゲームを連取し、7-5、6-1で勝利した。

コリンズもチチパスと同じく、手術からの復帰組だ。2019年の「全豪オープン」でベスト4、2020年の「全仏オープン」でベスト8を記録したコリンズだったが、昨年は子宮内膜症に苦しんだ。「これまで経験したことがないほどの痛み」により、前年の「全豪オープン」ではコートで倒れてしまったことも。結局、手術に踏み切り、ようやく痛みから解放された。

今回、見事な復活劇を果たした28歳のコリンズは「健康上の問題を経験した後だから、最高の気分よ」と述べている。

もう一つの準々決勝は、第7シードの20歳イガ・シフィオンテク(ポーランド)対ノーシードの世界115位、36歳のカイア・カネピ(エストニア)と、16歳差のカードに。カネピがプロに転向したのは1999年で、シフィオンテクが生まれたのはその2年後だ。

2020年「全仏オープン」チャンピオンのシフィオンテクだが、第1セットでは4回あったブレークチャンスをいずれも決められず、落としていた。それについて「第1セットでは次のポイントに集中することができていなかったので、第2セットではそこを直した」という。

勝利した瞬間、両手を高く上げて喜んだシフィオンテクは、「自分を誇りに思うわ。第1セットを落としたのに盛り返すことができたのは、私にとって新しいことなの。準決勝に進めたなんて最高ね」とコメントしている。

準決勝は、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)対世界51位のマディソン・キーズ(アメリカ)、コリンズ対シフィオンテクという組み合わせに。

なお、2013年「ウィンブルドン」からグランドスラムで33大会続いてきた記録、男子・女子シングルスのベスト4に毎回少なくとも一人は準決勝進出が初めての選手がいるという傾向が今回ストップすることに。今大会の男女ベスト4は、ナダル、メドベージェフ、バーティ、シフィオンテクの4人は優勝経験があり、ベレッティーニ、チチパス、キーズの3人はファイナリスト。残るコリンズは2019年「全豪オープン」でベスト4を経験済だ。

そして男子ダブルス、女子ダブルスでもベスト4の残る顔ぶれが決定。男子第2シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)ペア、ノーシードのマシュー・エブデン(オーストラリア)/マックス・パーセル(オーストラリア)ペアが決勝行きを懸けて戦うことになった。

第2シードの青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)ペアが一足先にベスト4進出を決めていた女子ダブルスでは、第1シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)ペア、第3シードのベロニカ・クデルメトバ(ロシア)/エリース・メルテンス(ベルギー)ペアと、上位勢が快勝で準決勝へ。

この日は車いすの部の男子・女子ダブルス決勝も開催。それぞれでグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本)ペア、上地結衣(日本)/ルーシー・シューカー(イギリス)ペアが決勝に進んでいたが、いずれも第1シードのペアの前に惜敗。男子ダブルスを制したアルフィー・ヒュウェット(イギリス)/ゴードン・リード(イギリス)ペアは、2019年「全米オープン」からグランドスラム9大会連続優勝という偉業を達成している。

大会10日目の主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>
【準々決勝】

●ヤニク・シナー(イタリア)[11] 3-6 4-6 2-6 〇ステファノス・チチパス(ギリシャ)[4]

●フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)[9] 7-6(4) 6-3 6-7(2) 5-7 4-6 〇ダニール・メドベージェフ(ロシア)[2]

<女子シングルス>
【準々決勝】

〇ダニエル・コリンズ(アメリカ)[27] 7-5 6-1 ●アリゼ・コルネ(フランス)

〇イガ・シフィオンテク(ポーランド)[7] 4-6 7-6(2) 6-3 ●カイア・カネピ(エストニア)

<男子ダブルス>
【準々決勝】

●シモーネ・ボレッリ(イタリア)/ファビオ・フォニーニ(イタリア) 3-6 2-6 〇ラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)[2]

●ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)[10] 6-3 4-6 6-7(6) 〇マシュー・エブデン(オーストラリア)/マックス・パーセル(オーストラリア)

<女子ダブルス>
【準々決勝】

〇バーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)[1] 6-2 7-6(3) ●キャロライン・ドラハイド(アメリカ)/Storm Sanders(オーストラリア)[9]

〇ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)/エリース・メルテンス(ベルギー)[3] 6-3 6-4 ●キルステン・フリプケンス(ベルギー)/サラ・ソリベス トルモ(スペイン)

<混合ダブルス>
【準決勝】

〇クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)/イバン・ドディグ(クロアチア)[5] 1-6 7-5 [10-2] ●ジャン・シューアイ(中国)/ジョン・ピアース(オーストラリア)[2]

<車いす 男子ダブルス>
【決勝】

〇アルフィー・ヒュウェット(イギリス)/ゴードン・リード(イギリス)[1] 6-2 4-6 [10-7] ●グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本)

<車いす 女子ダブルス>
【決勝】

〇ディータ・デ グロート(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)[1] 7-5 3-6 [10-2] ●上地結衣(日本)/ルーシー・シューカー(イギリス)[2]

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのメドベージェフ
(Photo by Recep Sakar/Anadolu Agency via Getty Images)

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