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大坂がマッチポイント逃して敗退。ダブルスの青山/柴原ペアは3回戦へ[全豪オープン]

「全豪オープン」で観客から拍手を送られる大坂

現地21日に行われた「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)5日目、女子シングルスでは、2019年・2021年のチャンピオンである第13シードの大坂なおみ(日本/フリー)が3回戦で姿を消した。「全豪オープン」公式ウェブサイトが伝えた。

大坂は世界ランキング60位の20歳、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)と対戦。互いにアンフォーストエラーが40本を超える中、アニシモワが第1セット、大坂が第2セットでそれぞれこの試合唯一のブレークを果たし、セットカウント1-1とする。最終セットは互いにチャンスは得るもののブレークには至らず。特に第10ゲームで大坂は2度マッチポイントを迎えたが、いずれも決めることができなかった。そして試合はそのまま10ポイントのタイブレークへと突入。大坂は2度のミニブレークを喫してしまい、5-9でアニシモワにマッチポイント。最後はアニシモワがこの日11本目のサービスエースを決め、試合を締めくくった。

勝利した瞬間、信じられないかのように顔を両手でおおった後、笑顔になったアニシモワは試合をこう振り返る。「際立ったプレーをしなければいけないのはわかっていた。なおみは文句なしのチャンピオンだから、私は自分のテニスのレベルを上げる必要があったの。それが第2セットからできるようになったと思う。いいテニスで勝つことができてとても嬉しいわ」

アニシモワは今月上旬の「WTA250 メルボルン2」で優勝。今大会の2回戦では第22シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を破っていた。23日に行われる4回戦では、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦する。

一方、敗れたものの、観客からスタンディングオベーションを送られた大坂は、試合後の記者会見で「神じゃないから、すべての試合で勝つことはできないわ。優勝するのはいいものだけど、特別なことだから、毎年最初のグランドスラムで優勝しようとは考えていないの」と述べている。今大会の主な目標はコートで楽しむことだという彼女は、「この試合で大きく成長した気がする」と語り、敗退後にナーバスになっていた昨年の「全米オープン」とは心情がかなり変化したようだ。

「人生ではツイてない日もあれば、最高の日もあるとわかっているの。どっちになるかはわからないから、大事なのは試合で全力を尽くすこと。今日の試合に関してはもちろん直すべき点もあるけど、それでも2度マッチポイントを手にしたことは誇れるものだわ。試合には負けたけど、これは最大の前進だと思う。試合を通してずっと集中していたし、下降しなかったもの。それってとてもいいことよね」

3回戦になってシード同士の対戦も出てくる中、女子の注目カードの一つだった第15シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と第24シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の対戦は意外にも大差がつくことに。アザレンカが試合開始からなんと8ゲームを連取し、6-0、6-2で快勝した。スビトリーナはアンフォーストエラーが相手の3倍近く(26本)に。相手のサービング・フォー・ザ・マッチでは粘りを見せてマッチポイントを5回しのいだが、最後は力尽きた。勝ったアザレンカは4回戦で第4シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と対戦する。

そのほかには、第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)、第8シードのパウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)、第21シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)らが3回戦を突破した。

男子シングルスでは、注目カードと見られていた第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)対第31シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)対第23シードのライリー・オペルカ(アメリカ)の2カードが期待に違わぬ好ゲームに。

前者では一進一退の攻防が続き、ベレッティーニが最初の2セットを取った後、18歳のアルカラスが2セットを奪い返す。そして最終セットでは、互いにブレークチャンスを決められないまま、特にベレッティーニは第12ゲームでのマッチポイントを逃した末に、10ポイントのタイブレークに突入。アルカラスはこの大事なところでミスショットが続いてしまい、4度ミニブレークされて3回戦敗退に。

後者では、シャポバロフがタイブレークの末に第1セットを取るも、すぐさまオペルカが第2セットを奪い返す。シャポバロフのセットカウント2-1で迎えた第4セットでは、シャポバロフが8回のブレークポイントを掴んだものの、このセットだけで7本のサービスエースを放ったオペルカが相手のチャンスの芽を摘んでいく。だが、シャポバロフが1回のチャンスを生かして得たリードを守り、4回戦へと駒を進めた。

そのほかには、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)、第19シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)などが勝ち進む中、ノーシードの世界77位ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が第25シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を4セットで下している。1回戦で対戦するはずだった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が強制出国となったことを受けて、「ベストを尽くしてジョコビッチの代わりに勝ち上がりたい」と語るキツマノビッチは、初のグランドスラム3回戦を白星で飾った。4回戦の相手は第17シードのガエル・モンフィス(フランス)だが、快進撃はどこまで続くだろうか。

女子ダブルスでは、第2シードの青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)ペア、穂積絵莉(日本/日本住宅ローン)/二宮真琴(日本/エディオン)ペアが2回戦を戦った。前者はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場するリゼット・カブレラ(オーストラリア)/プリシラ・ホン(オーストラリア)ペアに6-3、6-2のストレート勝ち。後者は第9シードのキャロライン・ドラハイド(アメリカ)/Storm Sanders(オーストラリア)ペアから第1セットを取ると、第2セットの第10ゲームでマッチポイントを握るも決めきれず、タイブレークの末にセットカウント1-1とされる。最終セット、第9ゲームで相手にマッチポイントが訪れたがなんとか持ちこたえる。しかし10ポイントのタイブレークで5-2から6ポイントを連取され、結局7-5、6-7(2)、6-7(7)と競り負けた。

対する男子ダブルスでは、「東京オリンピック」金メダリストで第1シードのニコラ・メクティッチ(クロアチア)/マテ・パビッチ(クロアチア)ペアが2回戦敗退という波乱が起きた。破ったのは、ワイルドカードで出場するタナシ・コキナキス(オーストラリア)/ニック・キリオス(オーストラリア)ペア。2013年・2015年・2021年の大会でもダブルスを組んだ二人は、地元ファンから大声援を送られる中、17本ものサービスエースを決める。第1セットではタイブレークの末に4度目のセットポイントをモノにし、第2セットでは相手に一度もチャンスを作らせずに自分たちは第6ゲームでブレークに成功。第8ゲームでのマッチポイントは逃したが、直後のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームで取り、初の3回戦進出を果たした。

さらに混合ダブルスでも、第1・第3シードのペアがそろって敗れるというサプライズ。今大会は多くのカテゴリーで波乱の展開となっている。

大会5日目の主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>
【3回戦】

〇アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3] 6-3 6-4 6-4 ●ラドゥ・アルボット(モルドバ)

●カレン・ハチャノフ(ロシア)[28] 3-6 2-6 6-3 1-6 〇ラファエル・ナダル(スペイン)[6]

●カルロス・アルカラス(スペイン)[31] 2-6 6-7(3) 6-4 6-2 6-7(5) 〇マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)[7]

●ライリー・オペルカ(アメリカ)[23] 6-7(4) 6-4 3-6 4-6 〇デニス・シャポバロフ(カナダ)[14]

〇ガエル・モンフィス(フランス)[17] 7-6(4) 6-1 6-3 ●クリスチャン・ガリン(チリ)[16]

〇ミオミル・キツマノビッチ(セルビア) 6-4 6-7(8) 6-2 7-5 ●ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)[25]

●セバスチャン・コルダ(アメリカ) 4-6 5-7 7-6(6) 3-6 〇パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)[19]

<女子シングルス>
【3回戦】

〇アマンダ・アニシモワ(アメリカ) 4-6 6-3 7-6(5) ●大坂なおみ(日本/フリー)[13]

〇アシュリー・バーティ(オーストラリア)[1] 6-2 6-3 ●カミラ・ジョルジ(イタリア)[30]

〇バーボラ・クレイチコバ(チェコ)[4] 2-6 6-4 6-4 ●エレナ・オスタペンコ(ラトビア)[26]

●ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)[28] 4-6 1-6 〇マリア・サカーリ(ギリシャ)[5]

●マルタ・コスチュク(ウクライナ) 2-6 7-5 4-6 〇パウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)[8]

〇ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[24] 6-0 6-2 ●エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)[15]

●ヌリア・パリサス ディアス(スペイン) 6-7(3) 2-6 〇ジェシカ・ペグラ(アメリカ)[21]

<男子ダブルス>
【2回戦】

●ニコラ・メクティッチ(クロアチア)/マテ・パビッチ(クロアチア)[1] 6-7(8) 3-6 〇タナシ・コキナキス(オーストラリア)/ニック・キリオス(オーストラリア)

〇マルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)[3] 6-3 6-3 ●Jonny O'Mara(イギリス)/Andrei Vasilevski(ベラルーシ)

<女子ダブルス>
【2回戦】

●リゼット・カブレラ(オーストラリア)/プリシラ・ホン(オーストラリア) 3-6 2-6 〇青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)[2]

〇キャロライン・ドラハイド(アメリカ)/Storm Sanders(オーストラリア)[9] 5-7 7-6(2) 7-6(7) ●穂積絵莉(日本/日本住宅ローン)/二宮真琴(日本/エディオン)

〇ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)/エリース・メルテンス(ベルギー)[3] 6-4 3-6 6-2 ●カロリーヌ・ガルシア(フランス)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)

〇マグダ・リネッテ(ポーランド)/ベルナルダ・ペラ(アメリカ) 6-7(6) 6-1 7-5 ●サマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)[4]

<混合ダブルス>
【1回戦】

●Desirae Krawczyk(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)[1] 7-6(7) 4-6 [5-10] 〇Giuliana Olmos(メキシコ)/マルセロ・アレバロ(エルサルバドル)

●ニコール・メリチャー(アメリカ)/ロベルト・ファラ(コロンビア)[3] 4-6 4-6 〇エレン・ぺレス(オーストラリア)/マットヴェ・ミドルコープ(オランダ)

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」で観客から拍手を送られる大坂
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

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