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20歳のイギリス人選手がチャレンジャー大会で初優勝

2021年「ATP500 ロンドン」でのドレイパー

21歳以下の若手男子選手は、その年獲得したポイント数をもとにトップ8選手のみがシーズン末に開催される「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」への出場を許される。2022年初戦から大きな勝利を手にしたイギリスの若手、ジャック・ドレイパー(イギリス)がこのままの勢いを保ち続けられたら、間違いなく出場候補者の一人になるだろう。ATP(男子プロテニス協会)がチャレンジャー大会優勝直後のドレイパーに行ったインタビューが、ATPの公式ホームページで公開されている。

イタリアのフォルリで行われた大会で、自身初のチャレンジャー大会優勝を飾ったドレイパーは、最初から最後まで他を圧倒する強さを見せた。大会を通じて失ったのは1セットのみ、決勝では23歳の同胞ジェイ・クラーク(イギリス)に6-3、6-0で圧勝した。

イギリスのサットン地区出身のドレイパーは、パワーと機敏さを両立させるプレースタイルで、特に昨年から大きな成長を見せている。20歳を迎え身体も十分に成長し、2022年シーズン前はジムでの筋力トレーニングに力を入れていた。その努力の結果が、フォルリの地でしっかりと発揮された。

ドレイパーは今回の優勝により、2018年にクラークがアメリカ・ビンガムトンの大会で優勝して以降、チャレンジャー大会で優勝した最も若いイギリス人選手になった。事実、イギリス出身の選手の中で、チャレンジャー大会初優勝時にドレイパーより若かった選手はたった6人。最年少記録を持つのはアンディ・マレー(イギリス)で、2005年の優勝当時18歳だった。

ドレイパーが初めて注目を浴びたのは昨年のこと。当時世界ランキング309位だったドレイパーは「ATP500 ロンドン」に出場、ヤニク・シナー(イタリア)とアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に次々と勝利し、地元の大会でベスト8進出を決めた。

その2週間後、「ウィンブルドン」の初戦で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し、再び世界中の注目を集めた。センターコートで行われた試合でもドレイパーは物怖じせず、ジョコビッチ相手に1セットを奪う大健闘だった。

昨年はチャレンジャー8大会に出場したドレイパーだが、今年の目標は1年を通してチャレンジャーツアーでプレーすることだ。先日の大会優勝でドレイパーは自己最高の213位まで世界ランキングを上げた。

ATP:初のチャレンジャー大会優勝おめでとうございます。今、どのような気持ちですか?
ドレイパー:初めてチャレンジャーで優勝できて、信じられないくらい嬉しいよ。まさに僕が長年努力して目指してきたものさ。今日勝ってトロフィーを手にすることができて、ただただ、本当に嬉しい。

ATP:決勝では緊張しましたか?
ドレイパー:もちろん。決勝だし、それに初めてのチャレンジャーの決勝だったから。特に、いいプレーをしている同じイギリス人と対戦したからね。でも最大限戦ったし、いいプレーが出来た。勝てて嬉しいよ。

ATP:初優勝は特別なものですよね。今週はいつもと何が違いましたか?フォルリでの成功をどのように捉えていますか?
ドレイパー:シーズン前の練習が良かったんだと思う。怪我をしないために、トレーニングを多めに取り入れた。テニスだけじゃなくて、身体の調整にかなり力を入れた。怪我をしないということは、コートで強くあり続けるために最も重要なことなんだ。

ATP:たくさんの若手選手が活躍していて、イギリスのテニス界がとても盛り上がっていますね。彼らの成功に影響を受けましたか?
ドレイパー:もちろんだよ。「全米オープン」で素晴らしいプレーをして、最高の成績を残したエマ・ラドゥカヌ。それから男子には、キャメロン・ノリー、ダニエル・エバンズ、アンディ・マレー、リアム・ブローディがいる。素晴らしい選手がたくさんいて、健全な競争関係が出来ている。その一員に加われて本当に幸せだよ。

ATP:チャレンジャーツアーに出場するようになって学んだ一番大きなことは何ですか?
ドレイパー:精神力と集中力が必要ってことだと思う。それから、すべての試合でかなり体を使うということ。でもやっぱり、試合に集中してしっかりと精神的に準備しなければ負けてしまう。結構シンプルだね。常に気持ちを強く持つこと、弱めないことが大事なんだ。

ATP:ATPツアーの準々決勝に進出して、その後すぐ「ウィンブルドン」で世界王者と対戦という経験をする若手選手は多くありません。今振り返ってみて、あの経験はどのようにあなたを成長させてくれましたか?
ドレイパー:間違いなく成長させてくれた。そういう経験をする選手は少ないから、すごく重要だった。あの時はグラスコートだったけれど、クレーやハードコートで改善すべき点がたくさんあった時に、ジョコビッチやシナーと試合をした経験が大きな助けになったよ。

ATP:テニスを始めたきっかけは?
ドレイパー:母がテニスコーチをしていて、僕が幼い頃にプレーの仕方を教えてくれた。それに、兄もテニスをやっていたから、ずっと一緒にプレーしていた。彼らと楽しむうちに、プロになりたいと思うようになった。

ATP:幼い頃はどの選手が好きでしたか?
ドレイパー:様々な選手から影響を受けたけれど、特にラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ、そしてノバクだね。小さい頃から彼らを見ていて、すごく衝撃を受けたし、今の僕があるのは彼らのおかげさ。たくさんロールモデルがいるから、それぞれから何か違うものを得られる。

ATP:テニス以外で好きなことは?
ドレイパー:勉強をする。それからちょっと変かもしれないけど犯罪学にハマっているんだ。でも、僕は結構普通の男で、友達と遊ぶのが好きだ。テニス選手をしていると、他のことをする時間はあまりない、いつも旅をしているからね。でも家でゆっくりできる時は自分の時間を楽しんでいるよ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ATP500 ロンドン」でのドレイパー
(Photo by Paul Harding/Getty Images for LTA)

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