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アルカラスがグランドスラムのある記録でビッグ3を抜く

「全豪オープン」でのアルカラス

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で快勝した18歳の精鋭、世界ランキング31位のカルロス・アルカラス(スペイン)がある記録でビッグ3を抜いた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

大会初日に行われた1回戦で、アルカラスは世界135位のアレハンドロ・タビロ(チリ)を6-2、6-2、6-3で下し、まるでベテラン選手のようなプレーを披露した。そのパフォーマンスもさることながら、彼の年齢も注目に値するものとなった。この日、18歳8ヶ月と12日のアルカラスは第31シードと、グランドスラムで初めてシード選手として出場している。ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のビッグ3でさえ、これほど若くしてグランドスラムでシード権を獲得したことはなかった。

ビッグ3が初めてグランドスラムでシード権を獲得したのは、ナダルが最も早くて18歳11ヶ月と20日、第4シードとして臨んだ2005年の「全仏オープン」で見事優勝を飾った。2番目は19歳3ヶ月と6日のジョコビッチで、こちらは2006年「全米オープン」に第20シードとして出場して3回戦進出。フェデラーが2001年の「ウィンブルドン」に第15シードとして参戦したのは、19歳10ヶ月と17日の時。結果はベスト8だった。

さらに、元世界王者フアン カルロス・フェレロ(スペイン)の愛弟子であるアルカラスは、ほかでもビッグ3の記録を抜いている。シード権を獲得するまでに出場したグランドスラムの大会数を比べてみると、ナダルが6回、ジョコビッチが8回、フェデラーが9回だったのに対して、アルカラスは彼らよりも少ない5回。また、アルカラスは昨年出場した4つのグランドスラムすべてで1回戦を突破しており、今回の勝利で1回戦での成績は5勝0敗に。ビッグ3の中でアルカラスよりも長く1回戦無敗を続けたのはナダルで、2013年の「ウィンブルドン」の1回戦で当時世界135位だったスティーブ・ダルシー(ベルギー)に敗れるまで、34勝0敗を保っていた。

2021年の「全豪オープン」でグランドスラム本戦デビューを果たしたアルカラスは、「シード選手として出場できるのはいつだって良いこと」と話す。「序盤戦でトッププレーヤーとの対戦を避けることができるから、わずかなアドバンテージだけど、これは歓迎すべきことだね。僕は実力でこのポジションを勝ち取ったんだと思っている」

歴代の記録と比較してもアルカラスの早熟さは際立っていると言える。昨年の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」を制している彼は、今回のシード権獲得により、18歳6ヶ月と5日で1990年の「全米オープン」に第11シードとして出場したマイケル・チャン(アメリカ)以来、32年ぶりにグランドスラムでシード権を獲得した最年少選手となった。ちなみに、オープン化以降で最も若くしてグランドスラムでシード権を獲得したのはビヨン・ボルグ(スウェーデン)で、17歳19日で第6シードとして1973年の「ウィンブルドン」に出場している。

これらの比較は決して若きスペイン人の成功を保証するものではなく、グランドスラムでの優勝や世界ランキング1位の座を確実に狙えるとも言えない。実際、アルカラスのほかにもビッグ3より若くしてグランドスラムのシード権を獲得した選手はいるが、その全員がグランドスラムチャンピオン、世界王者になっているわけではない。とはいえ、オープン化以降にアルカラスよりも若い年齢でグランドスラムへのシード出場を果たした選手は全員、キャリアのどこかの時点でトップ15に入っていることもまた事実である。それが2022年シーズンのアルカラスの目標であり、彼はシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の出場権獲得も狙っている。

「ツアーの常連として定着し、ほかの選手たちが自分のことを知っていて、身近なライバルとして見てくれるようになったのは良いことだね」とアルカラスは述べている。「昨年は僕にとって素晴らしい年で、ツアーのトッププレーヤーの一人としての地位を確立することができた。選手の間でも知名度が上がって、少しずつリスペクトしてもらえるようになったのはとても嬉しいよ」

アルカラスは昨年の「全米オープン」での準々決勝進出というグランドスラムにおける最高成績を上回ることができると信じている。「ドローを見て、誰が準決勝に勝ち進むのか、想像するのが好きなんだ。それ(ベスト4)が今の夢だよ」とアルカラスは言う。

現在開催されている「全豪オープン」の2回戦で世界39位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を下し、3回戦で第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦することが決まった。昨年の「全米オープン」3回戦で第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を破った時のように、金星を再びあげることができるだろうか。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのアルカラス
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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