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伝記作者が語る、ジョコビッチがワクチンを打ちたがらない理由

「東京オリンピック」でのジョコビッチ

14日にオーストラリア入国ビザを再び取り消された世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。問題の発端であるワクチン未接種について、彼がそもそもなぜワクチンを打ちたがらないのかを、彼の伝記を書いたジャーナリストが語った。スポーツウェブメディア Sportskeedaが報じている。

ジョコビッチ自身はワクチンを接種していないものの、彼は一部で言われているような「反ワクチン主義者」では決してなく、2020年の「全米オープン」では「どんな種類の予防接種にも反対しない」と明言している。だが、彼はワクチンの義務化には繰り返し異を唱えており、進化し続けるウイルスに対するワクチン接種の効果に疑問を呈してきた。そんなジョコビッチやその家族、関係者と交流を重ね、2017年に出版された「ノバク・ジョコビッチ伝」の著者であるクリス・バウワース氏は、執筆にあたってジョコビッチの最初のコーチを務めたエレナ・ゲンチッチ(セルビア)からも多くの情報を得ている。バウワース氏は米CNNとのインタビューの中で、ジョコビッチがワクチンを含む現代医学を避けるようになった背景を明かした。

ジョコビッチが初めてゲンチッチと出会ったのは5歳の時。両親がピザ屋を経営していたセルビアとコソボの国境にある山間の町で開かれたテニスクリニックで、ゲンチッチがコーチを務めたことがきっかけだった。2013年に亡くなったゲンチッチに何度も取材したことのあるバウワース氏は、「彼女は、テニスコートのフェンスに顔を押しつけている彼の熱心さに気づいてテニスを教えることにしたんだ。だが、彼女の役割はそれだけに留まらず、5歳から12歳までジョコビッチのコーチを務めている。彼がいずれ世界の舞台で活躍する選手になることが彼女にはわかっていたんだ」と話す。

ゲンチッチによれば、ジョコビッチはコート脇に生えている野草が原因でくしゃみが出始めるなど、幼い頃からいくつかのアレルギーを抱えていたとのことだ。また、プロになりたてのジョコビッチは試合の途中でリタイアすることが多かったとバウワース氏は指摘する。その後もジョコビッチはスタミナ不足に苦しみ、試合中に呼吸困難に陥ることも少なくなかった。やがて彼はグルテンアレルギーであることが判明し、食生活を見直したところ、身体的な問題は徐々に解消されていった。2015年にジョコビッチはグルテンフリーの食生活についての本を執筆しており、その頃にはすでに7つのグランドスラムタイトルを手にしていた彼は、トップ選手になれた秘訣は食生活の改善だと著書の中で述べている。

このような経験もあって、現代医学を嫌うジョコビッチは常に自然療法を模索しているとバウワース氏は説明。2017年に肘に重傷を負った際にも、初めは手術を拒んでいたことを例に挙げている。最終的に翌年には手術を受けたが、自然の成り行きに身を任せることがジョコビッチのポリシーなのだと氏は語っている。

その信念を貫き通してきたジョコビッチだが、14日にオーストラリアの入国ビザが2度目に取り消されことを受けて、15日から再び拘留されることに。16日に審問を控えている。今回ばかりは自然療法に対するこだわりが大きな仇となるかもしれない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「東京オリンピック」でのジョコビッチ
(Photo by Marijan Murat/picture alliance via Getty Images)

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