昨シーズン、テニス界の若手スター選手の一人であるステファノス・チチパス(ギリシャ)の長いトイレ休憩が、複数の選手たちにより問題視され、物議を醸した。先日のある試合では、それはジョークの種にされてしまった。豪ニュースサイトnine.com.auが報じている。
今週開催されている「ATP250 アデレード2」(オーストラリア・アデレード/1月10日~1月15日/ハードコート)1回戦で、第6シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が、ワイルドカード(主催者推薦枠)の世界160位アレキサンダー・ブキッチ(オーストラリア)と対戦。試合前に、審判が新しい規則に言及した。
「トイレ休憩については新しい規則があります。トイレに入ってから3分、もし必要ならあと2分…」そこでブブリクは言わずにいられなかった。「チチパスのお陰だろう?」
更にブブリクはテレビカメラの方を向いて、笑顔で付け加えた。「ステファノス、ありがとう!」このジョークには、主審も笑いをこらえるのに苦労しているようだった。
昨シーズンのチチパスのトイレ休憩に関する議論は、「全米オープン」で爆発。アンディ・マレー(イギリス)との1回戦で、チチパスの取ったトイレ休憩は8分間に及んだ。試合後マレーは、チチパスへの「リスペクトを失った」と述べた。
またマレーはチチパスが「不正をしたのでは」(以前にチチパスがトイレでコーチからのテキストメッセージを読んでいるのではないか、という疑惑があったことから)とも言ったが、後にそれは撤回している。
これらの議論を受けて、ATP(男子プロテニス協会)は昨年11月に、トイレ休憩は3分間、着替えが必要な場合は2分プラスと定めた。
ところで試合の方は、ブブリクがブキッチに6-7(5)、2-6のストレートで敗れている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2021年「全仏オープン」でのチチパス
(Photo by Mustafa Yalcin/Anadolu Agency via Getty Images)
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