2022年度の国際テニス殿堂入りには、史上初めて誰も選ばれなかったことがわかった。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。
「選手部門」の殿堂入り候補として挙がっていた6人の元選手たちは、今年度初めて選ばれたカルロス・モヤ(スペイン)、アナ・イバノビッチ(セルビア)、フラビア・ペンネッタ(イタリア)、カーラ・ブラック(ジンバブエ)の4人と、昨年度に続いてノミネートされたフアン カルロス・フェレロ(スペイン)とリサ・レイモンド(アメリカ)の2人だ。
モヤは1998年の「全仏オープン」、フェレロは2003年の「全仏オープン」、イバノビッチは2008年の「全仏オープン」でそれぞれ優勝、さらに3人とも世界ランキング1位に到達している。残りの3人、ペンネッタは2015年の「全米オープン」で優勝、ブラックとレイモンドはそれぞれ女子ダブルスと混合ダブルス合わせて10、11のグランドスラム優勝を達成、そしてこちらの3人はいずれもダブルスで世界1位に登り詰めた。
殿堂入りの決定プロセスは、まずファンによる投票が行われ、投票数の多かった上位3人はその順位に応じてボーナスポイントが加算される仕組み。その後、殿堂メンバーや記者、歴史家などで構成されたグループによる投票が行われ、ファン投票でのボーナスポイントと合わせて75%以上の賛成票を集めた候補者が晴れて殿堂入りを果たすことができる。
今回のファン投票では、初めてノミネートされたブラックが最も多い投票数を獲得。続いてペンネッタが2位、イバノビッチが3位につけていた。ところが、殿堂メンバーらによる2回目の投票では誰もこの75%以上の賛成票を達成することができず、「選手部門」の殿堂入りはなしという、1955年に国際テニスの殿堂が始まって以来、初めての結果に。
ノミネートされた元選手は3年間、候補者としての資格を有するため、今回落選した6人全員が再び2023年度の殿堂入りに挑戦することができる。
新たな殿堂入りメンバーはいないものの、2021年度に殿堂入りを果たしたにもかかわらず新型コロナウイルスによる渡航制限により授賞式に参加できなかったレイトン・ヒューイット(オーストラリア)を称える場として、今年度の授賞式は予定通り7月16日に開催される。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2003年「全仏オープン」の優勝トロフィーにキスをするフェレロ
(Photo by Pool DUFOUR/LE FLOCH/TRAVERS/Gamma-Rapho via Getty Images)
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