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ジョコビッチは難民用の劣悪なホテルに監禁状態?

2019年「全豪オープン」でのジョコビッチ

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)出場のため、メルボルン空港に降り立った世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が入国を拒否されたことは当サイトでもお伝えした通り。現在は難民用のホテルに滞在していることが明らかとなった。英BBCなど複数のメディアが報じている。

新型コロナウイルスのワクチン接種を免除される形で「全豪オープン」出場が決まったところまでは順調だったジョコビッチ。どころが、現地に到着するとビザが取り消され、翌日の出国を命じられることに。数時間にわたって空港で拘留されたジョコビッチは現在、難民や亡命者が収容されている劣悪なホテルにいる。父親によると、ホテルの部屋のドアの外には警官が二人立っており、誰も彼に会うことができない、監禁も同然の状態だという。

「ノバクは連邦法やオーストラリアの規則に一切違反していない」と主張するジョコビッチの弟マルコが語ったところによれば、ジョコビッチは空港に到着するとすぐに国境警察隊によって隔離された部屋に連れて行かれ、一時は携帯電話も取り上げられた状態で尋問を受けたという。そして、ビザの取り消しが決まると今度は保安検査場で携帯電話以外のすべての所持品を押収され、上述のホテルに移されたとのことだ。このホテルは劣悪な環境で知られ、長期間滞在している者は「ホテルではなく牢獄だ」と話す。ジョコビッチのチームや家族は滞在先の変更を求めているが、オーストラリアの内務大臣はテニスのスター選手であっても例外は認められないと述べている。

ジョコビッチの弁護団が国外追放令に対する法的な異議申し立てをしたことで当初の出国期限は延期され、現地10日に連邦裁判所で最終審理が行われる。

これまでの経緯について、オーストラリア移民局の副長官を務めたことのあるAbul Rizvi氏は、ジョコビッチが条件を満たしていないのであれば、入国を阻止する機会は彼がオーストラリアに到着する前に2回もあったはずだと語る。「まず、申請されたビザを許可する時点で関連するすべての法的基準が考慮され、それらをクリアして初めてビザが交付される。ジョコビッチの場合、政府は“いくつかの要件を検討した結果、そのうちの何点かは後で確認する必要があるが、ひとまずビザは許可しよう”といった具合だったのだろう。次に、懸念点があるなら飛行機に乗る際にジョコビッチを止められたはずだ。だが、それもしなかった」その結果、オーストラリアに到着してから入国を拒否するという、本来であれば緊急時にのみ取るべき手段を使うことになったとし、連邦の弁護士がこれらの正当性を証明するのは非常に難しいだろうと同氏は言う。

ジョコビッチが入国を拒否された理由は必須条件であるワクチンを接種していないからだと報じられているが、そうなるとオーストラリアテニス協会(TA)や免除を承認した第三機関、そしてビクトリア州の州政府はそもそもなぜ出場許可を与えたのか。少しずつ状況がはっきりする中で政府関係者間の認識の相違、あるいは不手際が露見し始めている。ジョコビッチの入国が拒否されてからTAはコメントを控えている一方、サイモン・バーミンガム財務大臣は昨年12月に国境を再び開放して以来、政府は入国者のルールを常に明確にしてきたと主張。「我々はTAに対してそのことをはっきりさせてきた。オーストラリアに入国するためには、オーストラリア国民でない場合、ワクチンを2回接種していなければならない」とコメントしている。

ジョコビッチの状況が二転三転する中、「全豪オープン」に関連した入国者でほかにもワクチン接種を受けずに渡航した可能性があるとして調査が進められている。

ジョコビッチが17日に開幕する「全豪オープン」で10回目の優勝を狙えるかどうかは、10日の最終審理によって決まる。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「全豪オープン」でのジョコビッチ
(Photo by TPN/Getty Images)

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