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ジュニアITFのポイントの取り方。スムーズなプロへの移行について

木下晴結

『リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT』の選抜メンバーたちは、ジュニアグランドスラムの出場を目指し、日々練習に取り組んでいる。
そのために必要不可欠なのが、ITFジュニアランキングだ。ATP、WTA、ITFはその仕組みについて知る方も多いかと思うが、ジュニアについてはあまり知られていないことが多いのではないだろうか?

「今後、ジュニア大会はグランドスラムに絞り、プロのITF大会にも出場していきたい」

これはITF WORLD TENNIS TOUR JUNIORS(以下ITFジュニア)を回り、ランキングを上げてきた選手たちが、よく口にする言葉だ。ジュニアからプロに移行する際には、ITFジュニアと一般のITFを並行して出場していくことが理想的だからだ。

今回は、誰が出場でき、どうポイント加算されるのか。そして出場における要点について解説する。

■誰が出場できるのか?

ITFジュニアには、ITFの年齢制限を満たし、IPIN登録をしたジュニア選手であれば出場できる。
https://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/resources/JTA/information/registration/pdf/ipn_manual.pdf
13〜18歳の誕生を迎えるその年まで出場でき、16歳までは出場大会数に制限がある。
また、ITF、ATP、WTA大会には、14歳以上の選手が出場でき、17歳まで出場数の制限があるので、注意が必要だ(表参照)。
大会の出場制限がある中、双方の大会を効率良く回り、プロ転向への道筋を立てていきたい。

※年齢、その時のランキングによって出場可能試合数が増える場合がある。
※年間出場数は、その選手の誕生日から次の誕生日まででカウントされる。尚、年齢は、本戦初日における年齢で起算する。
※出場数は予選でもカウントされるが、シングルスとダブルスの両方に出ても1大会でのカウントとなる。

■ポイントの加算について

まず、ITFジュニア大会のポイント加算は、過去 52 週間の情報が考慮される。その中で獲得したシングルス上位6大会がポイントとして加算される。ダブルスは、上位6大会のポイントが加算されるが、合計の4分の1のポイントとなる。
ポイントの振り分けは、グレードに合わせて細かく分けられており(表参照)、シングルスにおいてはグレード4、5で1回戦を勝利すれば、ポイントが入ることになる。

【ITFジュニアポイントテーブル】

シングルス

ダブルス

プロジェクトにおいては、トップのランキングとなる木下晴結を例に見てみよう。
https://www.itftennis.com/en/players/hayu-kinoshita/800569085/jpn/jt/s/itf-points-breakdown/

シングルスの上位6大会が加算されて900ポイント、ダブルスの上位6大会、922×1/4=230.5ポイントが加算され、1130.5ポイントによって、ランキングが算出され、30位となっている。

また、木河優は、グレードの高いJB1で好成績を収めたことから、ランキングを上げている。韓国の同カテゴリーでダブルス準優勝をしていることも、反映されている。
https://www.itftennis.com/en/players/yu-kikawa/800541073/jpn/jt/s/itf-points-breakdown/

■100位以内を目指したい

最初はもちろんグレードの低い5、4からのスタートとなるが、ポイントを重ねていくには、まずは1回戦突破が至上命題と言える。そして、ジュニアはシングルスとダブルスを合わせたポイントとなるので、ダブルスもおろそかにはせず、挑戦していくことが必要だろう。

そして、ランキングがついてきたら、上のカテゴリーにも積極的に出場していくことが必要だ。予想されるエントリー選手のレベル、気候、サーフェスといったところも考えつつ、要所でチャレンジしていきたいところ。

目標としては、100位以内を目指したい。グランドスラムジュニアは64ドローで行われており、100位以内に入れば、予選も確実視される。また、ITFジュニアには、TOP100位以内の選手に与えられる「ジュニアリザーブ」という枠があり、一般のITF1万5000ドル大会にこの枠を使用し、エントリーすることができるからだ。

海外のITFジュニアを回るには経済的な負担も大きい。しかし、日本では、伊達公子が立ち上げたグレード5が3大会、杉山愛が立ち上げたグレード5が1大会、他にもグレードAの世界スーパージュニア等、10大会が開催されている。世界へと羽ばたくチャンスはすでに用意されていると言えるだろう。

(保坂明美)
写真:ヨネックス

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保坂明美

保坂明美

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テニス雑誌「スマッシュ」の編集長を13年間務める。現在は独立し、WEBサイト「Tennis.jp」の管理や、テニスの技術解説企画、選手関連記事の執筆、本の編集、大会の広報業務などを手がけている。

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