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古谷ひなたの“笑顔”が照らす、グランドスラムジュニアへと向かう道

女テニ未来応援の古谷ひなた選手

156cmと小柄ながらも、持ち前の脚力と、身体能力でパワフルなボールを打つ古谷ひなたのテニスは、その特徴とともに、いつも笑顔が印象的だ。

「テニスが楽しい」それが『リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT』の選抜メンバーキャンプでも、そして試合でも笑顔を生み出す大きなモチベーションとなっている。

しかし、今年の4月、その笑顔を曇らせる出来事があった。股関節の疲労骨折という診断を受け、3週間の安静を強いられた。

「その日の夜は、家で号泣しました」と、古谷は振り返る。錦織圭が参加した沖縄キャンプに出席できず、テニスを絶たれた悔しい日々は、さらなる成長へつながった。

パーソナルトレーニングを週に1〜2回受け、ストレッチや、試合後のクールダウンの時間と種類を増やし、今では痛みを感じることなく、プレーができているという。

4歳からテニスを始めた古谷は、バスケ、ダンス、水泳、体操といった習い事の一つとしてテニスを始めた。小学校へ上がる際、体操とテニスで、選手コースへ進んでみないかという提案がどちらのコーチからもあった中、「ダントツにテニスは楽しかった」という理由で、本格的に始めることになった。

女テニ未来応援の伊達公子さんと古谷ひなた選手

現在、高校1年生の古谷は、進学先に通信制の高校を選択し、昼間に練習をし、夜は勉強をするという日々だ。

「ITFジュニアに出たいという気持ちがあり、高校をどうしようか考えた時に、学校を気にしてテニスに集中できなくなってしまうのは嫌だな、と思い、通信制を選択しました」

現在は、自分のやりたいテニスも形になっていき、10月、埼玉県・川口市で開催された。「ITF関東国際ジュニアテニス(G3)」では、シングルスでベスト4へ進出した。

「前に出るところまで組み立てる、攻撃的なプレーを主体としていますが、守備に回ったときでも、足の速さを生かして、相手のボールを1本でも多く返し、ミスを誘うようにしています」という古谷は、プロジェクトの合宿で、新たな学びを得ている。

「例えばドライブボレーの練習をした時に、それまではフルスイングしていてアウトすることもあったのですが、それがリスキーだと知ることができて、コントロールするようになってきたし、カウンターショットの練習では、ストレートに打つ感覚を持っていたのですが、クロスにカウンターを打つことで、崩せることを教えてもらい、試合の中でも実感できるようになってきました」

10月に行われた「世界スーパージュニア(GA)」では1回戦で第13シードのリリー・フェアクロウ(AUS)という大柄な選手と対戦し、惜しくも敗退したが、次につながるものを見出せた。

「パワーに関してはどうしようもできないので、強いサービスに対するリターンも大事だと思ったし、ロングラリーに持ち込めばポイントできたので、そこは良かったと思います。相手の弱点とか苦手な所を早く見つけて、その中で優位に立つテニスができたらいいなと思います」

現在の目標としているのは、2023年のグランドスラムジュニアへの出場だ。そのために、海外のITFジュニアへの転戦を積極的にしていきたいという。

「まず楽しいというのが一番にあって、その中で自分が描いているようなプレーができていけば、もっともっと楽しくなると思います」

理想に向かって着実に歩むその道は、きっと笑顔が照らしてくれることだろう。

(保坂明美)

※記事中画像1,2枚目:クレジット/ヨネックス

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保坂明美

保坂明美

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テニス雑誌「スマッシュ」の編集長を13年間務める。現在は独立し、WEBサイト「Tennis.jp」の管理や、テニスの技術解説企画、選手関連記事の執筆、本の編集、大会の広報業務などを手がけている。

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