ニュース News

グランドスラムで優勝していない錦織など5人の卓越した選手たちとは?

写真は左からキリオス、ガスケ、錦織

過去20年間、テニス界はラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のビッグ3に支配されてきた。この結果、その他の選手たちにとってグランドスラムで優勝することは極めて難しかった。数多くの才能ある選手たちが、四大大会では最後の一線を越えられずに来た。

2003年以降の78回のグランドスラムのうち、ナダル、フェデラー、ジョコビッチの3人で合計63回優勝している。ツアーで卓越した成績を出しながらも、誰もが欲しがるグランドスラムのタイトルを未だに獲得できていない5人の選手を、スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。

1:ガエル・モンフィス(フランス)

モンフィスは2004年に「全豪オープン」、「全仏オープン」、そして「ウィンブルドン」のジュニアの部でシングルスタイトルを獲得し、さらに同じ年にITFのジュニア世界王者となるなど、ジュニアの頃から優れた才能を示した。これを受けて、フランスのファンたちがモンフィスこそテニス界の次なる大物だと褒めちぎったほどだ。

モンフィスは2008年の「全仏オープン」で歴史に残る準決勝進出を果たし、フランスの夢をもう少しで実現するところまで迫ったが、そこでフェデラーに2-6、7-5、3-6、5-7で敗れた。1988年のアンリ・ルコント(フランス)以来の地元フランス人選手による「全仏オープン」決勝進出を狙っていたモンフィスは、観衆の強大な支持を得てフェデラーに食い下がったが、勝利に手をすることはできなかった。

モンフィスが次にグランドスラムの準決勝に進出するまでには8年かかることとなった。2016年の「全米オープン」に先立ち、「ATP1000 トロント」で準決勝に進出。この時モンフィスは9連勝中だったが、ジョコビッチに敗れて連勝は途絶えた。「全米オープン」に第10シードで出場すると1セットも落とさずに準決勝に進出したものの、そこで再度ジョコビッチに敗退。それ以降、モンフィスはグランドスラムの準決勝に手が届いていない。

しかしながら、モンフィスは今年の「全豪オープン」で準々決勝まで勝ち進んだ。そこでマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に屈したが、2016年「全米オープン」でのジョコビッチへの敗北とは違って、35歳のモンフィスは持てるものすべてを出し切り、最終的に4-6、4-6、6-3、6-3、2-6で敗れた。

2:グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)

「ウィンブルドン」のジュニアの部で優勝したディミトロフは、2014年の「全豪オープン」準々決勝でナダルに敗れた後、同じ年の「ウィンブルドン」で前年覇者のアンディ・マレー(イギリス)から大きな勝利をもぎ取り、初めてグランドスラムの準決勝に進出。しかし、最終的に優勝するジョコビッチに及ばなかった。

2017年の「全豪オープン」では、ナダルがディミトロフの夢を阻んだ。「ATP250 ブリスベン」で優勝して大会に乗り込むと、リシャール・ガスケ(フランス)やダビド・ゴファン(ベルギー)らを破って、準決勝でナダルと5セットの素晴らしい持久戦を戦った。この試合ではナダルが6-3、5-7、7-6(5)、6-7(4)、6-4で競り勝ち、ディミトロフはこれ以降再びグランドスラムの準決勝に出場するまで2年待たなければならなかった。

2019年の「全米オープン」準々決勝でディミトロフはキャリアで初めてフェデラーを破ったが、その勢いを維持することはできず、準決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れた。

3:ニック・キリオス(オーストラリア)

キリオスは2014年の「ウィンブルドン」で、男子ではその10年前にフロリアン・マイヤー(ドイツ)が達成して以来となる初出場での準々決勝進出を果たし、歴史を作った。キリオスのこの偉業は4回戦でナダルを打ち破ったことでなおさら意義深いものとなったが、続く準々決勝でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に敗れた。2015年の「全豪オープン」でも8強に残ったが、そこでマレーに敗れている。

キリオスがグランドスラムでの栄光に最も近づいたのは2022年の「ウィンブルドン」で、この時はジョコビッチとの決勝まで勝ち進んだ。決勝では序盤で堂々とした戦いぶりを見せて最初のセットを手にしたものの、そのままプレッシャーをかけつづけることはできず、最終的にジョコビッチが4-6、6-3、6-4、7-6(3)で勝利を掴んだ。

現在の好調ぶりを考えると、キリオスは間もなく始まる「全米オープン」で初のグランドスラム優勝を果たしたいと願っているであろう。特にジョコビッチが参戦しないならなおさらだ。

4:錦織圭(日本/ユニクロ)

錦織はアジア人男子選手として初めてグランドスラムの決勝に進出したことで話題をさらった。2014年の「全米オープン」でラオニッチやスタン・ワウリンカ(スイス)を倒して準決勝に進出し、そこでこのシーズン最大の番狂わせの一つに数えられる試合を見せた。錦織は第1シードで世界ランキング1位であったジョコビッチを6-4、1-6、7-6(4)、6-3で破り、マリン・チリッチ(クロアチア)との決勝への切符を手にした。しかしチリッチを下すことはできず、18本のサービスエースを叩き込んだチリッチが決勝をストレートでものにした。

その後2015年から2019年の間に錦織はグランドスラムのベスト8に10度進出し、そのうち2度ベスト4にコマを進めたが、決勝に勝ち進むことはできなかった。2019年の「全仏オープン」準々決勝でナダルに敗れた錦織は、自分が至らなかったと率直に認めながらも、「努力を続けるだけ」だと明言した。

「トライし続けなければいけないと思う。ストレートで試合を終えられるように。でもそれは、もしかしたらテニスの面で、それにメンタルの面でも、力が足りていないということかもしれない。だから努力を続けるだけだ。それが次の一歩だと思う。いつもグランドスラムの準々決勝で足踏みしているから、次の目標は準決勝や決勝に進むことだと思う」と錦織は語った。

5:リシャール・ガスケ(フランス)

当時21歳だったガスケは2007年「ウィンブルドン」のベスト8に進出するまでに、2人の同胞ニコラ・マウ(フランス)とジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を破った。準々決勝でアンディ・ロディック(アメリカ)に2セット連取を許したが、記憶に残る逆転劇を見せ、2003年「全米オープン」覇者であり2005年「ウィンブルドン」準優勝者でもあるロディック相手に番狂わせを演じ、4-6、4-6、7-6(2)、7-6(3)、8-6で勝利を収めた。しかし準決勝ではフェデラーになすすべなく5-7、3-6、4-6で敗れた。

ガスケのグランドスラムでの栄光への挑戦は、2度にわたって準決勝で最終的な優勝者によって阻まれた。2013年の「全米オープン」でベスト4に残り、初のグランドスラム優勝まであと数歩に迫っていた。しかし、そこで最終的に優勝を果たすナダルに徹底的に打ちのめされた。2015年の「ウィンブルドン」では、ジョコビッチが準決勝でガスケを下し、続く決勝でフェデラーを破って優勝している。

36歳のガスケは素晴らしいキャリアを送ってきたが、この洗練されたフランス人選手にとって、グランドスラムのタイトルは遠いものとなってしまったのかもしれない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は左からキリオス、ガスケ、錦織
(Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. グランドスラムで優勝していない錦織など5人の卓越した選手たちとは?