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40歳を超えてから勝利を挙げた4人の女子選手…日本のレジェンドも！
セレナ・ウイリアムズ（アメリカ）は、先週の「WTA1000 トロント」の1回戦でヌリア・パリサス ディアス（スペイン）を6-3、6-4で破り430日ぶりのシングルス勝利をあげた。2時間1分に及んだこの厳しい試練を、セレナは自身の経験全てを使ってくぐり抜けた。この勝利はセレナにとって今シーズン初勝利で、さらに40歳になってから挙げた初勝利でもあった。しかし、今世紀に40代に入ってからツアーで勝利を挙げた選手はセレナ以外にもいる。2000年以降に40歳を過ぎてからツアー本戦で勝利した4人の女子選手を、スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。
1人目：セレナ・ウイリアムズ（アメリカ）
セレナはトロント大会初戦での勝利により、新たにこの一員に加わった。現在40歳のセレナは、2時間をわずかに超えた試合でパリサス ディアスをストレートで下し、今季最初の勝利を掴んだ。
議論の余地はあるかもしれないが、セレナは女子テニスの歴史における最高の選手としての立場を確立してきた。セレナは17歳の時に初めてグランドスラムのシングルスタイトルを獲得し、30歳をゆうに超えてからもグランドスラムで優勝し続けた。最後にグランドスラムを制したのは35歳の時で、この結果グランドスラムの優勝回数を通算23回へと更新。
セレナがマーガレット・コート（オーストラリア）の持つグランドスラム最多優勝24回という記録に並ぶ見込みは薄れてきたものの、まだいくつかのサプライズを隠し持っているかもしれない。
2人目：マルチナ・ナブラチロワ（アメリカ）
史上最高の選手の1人に数えられるナブラチロワは華麗なキャリアを築き、シングルスでは167個のタイトルを獲得した。これにはグランドスラムでの18タイトルも含まれる。チェコ系アメリカ人のナブラチロワは1994年にシングルス引退を発表したが、ダブルスではその後も現役を続行しグランドスラムでも優勝した。
ナブラチロワは2004年、47歳の時に一時的にシングルスに復帰し、「全仏オープン」と「ウィンブルドン」に出場した。このうち「ウィンブルドン」では、カタリーナ・カスタノ（コロンビア）を6-0、6-1で打ちのめして2回戦に進出した。こうして、ナブラチロワはオープン化以降に最高齢で「ウィンブルドン」で勝利を挙げた選手となった。
3人目：ビーナス・ウイリアムズ（アメリカ）
2011年にビーナスがシェーグレン症候群（関節に影響する自己免疫疾患）と診断されたことを思えば、彼女が今もツアーで試合に出場しているという事実は驚くべきものである。
現在42歳のビーナスは、40代に入って以降にシングルスの試合で4勝を挙げている。40代最初の勝利は、2020年の「WTA250 レキシントン」でのビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）との試合であった。これ以後、ビーナスはアランチャ・ラス（オランダ）、キルステン・フリプケンス（ベルギー）、ミハエラ・ブザネスク（ルーマニア）の3人にも勝利している。
現在42歳のビーナスは今シーズン、1年近くの離脱を経てツアーに復帰した。8月初旬の「WTA250 ワシントンD.C.」で今季初戦を迎えたが、レベッカ・マリノ（カナダ）に6-4、1-6、4-6で敗れた。
4人目：伊達公子（日本）
日本が生んだ最高の選手の1人である伊達はグランドスラムで3度ベスト4入りを果たし、ツアーではタイトルを8つ獲得するなど、1990年代半ばに素晴らしいパフォーマンスを見せた。
伊達は1996年に一度引退したが、30代の終わりにさしかかった2008年に復帰。伊達は2010年に40歳になり、その年10月に大阪で行われた大会（現在のWTA250にあたる）で決勝に進出した。伊達はこの大会に第6シードで出場し、準々決勝では当時世界ランキング8位のサマンサ・ストーサー（オーストラリア）を破った。こうして伊達は、40代で世界ランキング10位以内の選手から勝利を挙げた初めての女子選手となった。伊達はその後も数年プレーを続け、2017年に46歳で引退した。
（WOWOWテニスワールド編集部）
※写真は「全米オープン」でのウイリアムズ姉妹（左：セレナ／右：ビーナス）
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)
