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ラドゥカヌの全米オープン連覇が困難であろう3つの理由

写真は「全豪オープン」でのラドゥカヌ

世界ランキングではイギリス勢トップの10位に位置し、コート外でも人気を集める19歳のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)は、8月29日から始まる「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)でタイトル防衛をする立場にある。しかし「全米オープン」の優勝候補のオッズでは18倍と、大穴として扱われている。なぜラドゥカヌが連覇を達成するのが困難であると見られているのか、その3つの理由を、スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

1:不安定な成績

昨年の「全米オープン」でラドゥカヌは、予選から優勝を果たすまで1セットも落とすことなく全10試合を駆け抜けたのを覚えているだろうか。これは歴史に残る素晴らしい快進撃で、テニス界はラドゥカヌがどれほど偉大な選手になるか期待し始めた。

しかしこれ以降ラドゥカヌはツアーで勝ち進めなくなり、今季ここまでの成績は11勝13敗。ハードコートでは4勝6敗となっている。また、トップ50の選手との対戦成績は3勝5敗とこちらも厳しい現状だ。ラドゥカヌは今年の「全米オープン」にはシード選手として出場するため、大会序盤では世界ランキング50位以内の選手と対戦する可能性はかなり低い。だが連覇を目指すのであれば、ここまでの成績では物足りなさを感じるであろう。

2:コーチの相次ぐ交代

女子テニスにおいてコーチの変更は何も目新しいことではないが、ラドゥカヌはグランドスラム初出場を果たした昨年の「ウィンブルドン」以後4人のコーチと決別しており、いずれも短期間で関係を解消している。 

「全米オープン」での歴史的な優勝後、ラドゥカヌはコーチのアンドリュー・リチャードソン(イギリス)との短期契約を更新せず、ツアーのトップレベルで戦うためにベテランコーチのトーベン・ベルツ(ドイツ)とタッグを組んだ。しかしこのタッグは5ヶ月という短さで解消され、それ以降はフルタイムのコーチ不在のままツアーを回っていた。

ラドゥカヌは最近、元世界20位のドミトリー・ツルスノフ(ロシア)を新しいコーチに迎えたが、このパートナーシップは一時的なものだと言われている。このように頻繁にコーチが代わることは、選手に安定感を与えることができず、成長中の選手にとってあまり良いことではない。

3:今のラドゥカヌは追われる立場

ラドゥカヌは今年の「全米オープン」初戦をセンターコートであるアーサー・アッシュ・スタジアムで戦うことになりそうだ。そしてシード権が上位であることから、対戦相手は予選勝者か世界ランキングが低い選手になることが予想される。 

そのためタイトル防衛の初戦は、これまで対戦経験のない選手と顔を合わせる可能性が高い。対戦相手には失うものは何もなく、センターコートでラドゥカヌを倒すことで得るものしかないため、全力でぶつかって来るだろう。まさに昨年のラドゥカヌのように。

ここまでラドゥカヌが「全米オープン」連覇が厳しい理由を紹介したが、本人は「正直に言うと、最初からやり直すことは全然大丈夫。世界ランキングが1000位くらいまで下がっても気にしない。昨年の“全米オープン”の直後や今年の初めに比べて今の方がより賢くなったと思う。どうにかして全米女王の座に戻るつもりよ」と述べており、気負いすぎていない。

今年の「全米オープン」で再び輝きを放つことができるのか、それとも前評判通りとなってしまうのか、ラドゥカヌに大きな注目が集まる。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのラドゥカヌ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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