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テニスの元世界王者ナダルの過去の微笑ましいシーン5選

写真は2021年「全仏オープン」でのナダル

ラファエル・ナダル(スペイン)は、これまでテニスコートで活躍した選手の中でも特に素晴らしい成績を残しており、史上最も偉大な選手の一人との呼び声も高い。プロ選手となってから92大会で優勝、グランドスラム大会では男子シングルス最多記録の22回の優勝を飾っている。ナダルがキャリアを通じて多くの怪我に悩まされながらもこれほどの功績を達成したことは、彼が類稀なる選手である証だ。

今年のナダルは、「全豪オープン」と「全仏オープン」で優勝するなど素晴らしいシーズンを送っている。特に「全豪オープン」では、決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に2セットダウンから逆転勝利を収めた。

「ATP1000 ローマ」出場中に足に苦痛を引き起こすミュラー - ワイス症候群が再発したナダルは、万全の状態で「全仏オープン」に臨んだわけではなかった。それでも、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、キャスパー・ルード(ノルウェー)らを退け、自身14回目の優勝を達成した。

ナダルはファンに特に愛されているが、その理由は彼の功績だけではない。コートの中でも外でも誠実で、謙虚な姿勢を貫いているナダルは、見ていて気持ちのいい選手だ。今回は、そんなナダルがこれまでに見せた一流選手としての行動や微笑ましいシーンを5つ紹介する。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

1. 2018年のマヨルカ島の洪水後、ボランティアと共に清掃を行う

マヨルカ島の町サン・ロレンソは、2018年に起こった洪水で大きな被害を受け、多くの人が負傷、13人の命が奪われた。ナダルは様々な方法で復興を支援。被害を受けた家から泥を運び出したり、ラファナダル・アカデミーをシェルターが必要な人々のために開放したり、合計100万ユーロ(約1億4000万円)に上る寄付も行った。

2. 2010年「マッチ・フォー・アフリカ」の宣伝ビデオ

2010年に、ロジャー・フェデラー(スイス)がアフリカの子供たちの教育基金を集めるために開催する「マッチ・フォー・アフリカ」の、第1回目のエキシビションマッチが行われた。フェデラーとナダルは、チューリッヒとマドリードの会場で試合を行った。このイベントの宣伝をするため2人は広告動画を撮影。

フェデラー:「ラファ、クリスマスには何をくれるんだい?」

ナダル:「そうだな、スイスに行ってエキシビションマッチをプレーしようか」

フェデラーとナダルが隣同士に座り、ごくカジュアルに会話をするという演出だった。撮影が始まるが、用意されたセリフを言う気恥ずかしさからか笑いをこらえきれず、何度も撮り直さなければならなかった。このNGテイクを集めた動画がYouTubeに投稿されると、1000万回以上再生された。テニス界きっての人気選手2人が、照れ笑いを抑えながら一生懸命セリフを言おうとする様子は本当に微笑ましく、テニスファンでなくても思わず笑ってしまう。第1回目の「マッチ・フォー・アフリカ」は、400万ドル(約5億4600万円)もの寄付を集めた。

3. ボールガールの頭にボールが直撃した後、彼女とその家族と対面

2020年の「全豪オープン」、フェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)と対戦した2回戦で、ナダルは意図せずボールガールにボールをぶつけてしまった。デルボニスのワイドサーブをフォアハンドで返そうとしたナダルのボールが、ボールガールの頭に直撃した。

ナダルはすぐにアニタ・バーチャルさんのところへ駆け寄り、彼女の状態を確認、頬にキスをして試合に戻った。その後、試合に勝利したナダルは、アニタさんとその家族と面会し、話をしたそうだ。

ナダルはアニタさんとのツーショットをTwitterに投稿し、次のように綴った。「彼女と家族に会う機会を設けられた。彼女が無事で本当に嬉しい。これまでテニスコートで起こったことの中で一番怖い瞬間だった。アニタは勇敢な子だ!」

4. 2019年「全米オープン」でつぶされそうになっていた子供を救出

チョン・ヒョン(韓国)との3回戦を前に子供たちへのサインに応じていたナダルは、前列で苦しんで声を上げる男の子に気づいた。男の子は周りに押されてうまく呼吸が出来ないようだった。ナダルは彼を抱き上げて自分の横に降ろし、頭を優しくなでながら彼の無事を確認した。男の子が落ち着きを取り戻した様子を見て、野球帽にサインした。この様子を実況しながら見ていたアナウンサーも、「ラファ、ロジャー、ノバクが世界的なチャンピオンなのは、こういうところも理由なんです」と語った。

その後のインタビューで、こういった行動は彼にとって普通のことだ、とナダルは語っている。「有名な人がこういうことをすると素晴らしいことに見えるかもしれないけれど、僕にとっては本当に普通のことなんだ」

ナダルは決勝でメドベージェフにフルセットの末に勝利し、同大会で優勝を飾っている。

5. 記者会見で眠ってしまったジャーナリストを揶揄

2019年の「全豪オープン」中、記者会見を行っていたナダルは、イタリア人ジャーナリストのウバルド・スカナガッタさんが目をつぶっているのに気付いた。ナダルは小声で「ウバルド」と言いながら会場の脇の方で眠ってしまっているスカナガッタさんのほうを指し示した。少し笑って、「今日は面白くないよね」と言ったナダルに、会場は笑い声で包まれた。ナダルは続けて、「ボンジョルノ(おはよう)!ウバルド!」と声をかけた。

その後、ナダルはスカナガッタさんが目を閉じていた理由は、ナダルの言うことだけに集中するためだろう、と冗談めかして発言。笑い声により目を覚ましたスカナガッタさんは、時差ボケのため眠くなったと言い訳をしたが、その様子はお茶目なナダルの言動と共にしっかりと映像に残されてしまっている。

※為替レートは2022年7月25日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのナダル
(Photo by John Berry/Getty Images)

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