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敗れたブブリク、優勝のクレッシーに「運が良くてよかったな」

写真は2022年「全仏オープン」でのブブリク

栄光をかけた決勝戦の後、表彰式で勝者と敗者が互いを称え合う。テニス大会でよく見られるスポーツマンシップにのっとった素晴らしい光景だが、先日の大会では敗者の発言により気まずい雰囲気が流れた。テニス関連ニュースサイトTennis Headなど複数メディアが伝えている。

「ATP250 ニューポート」でマキシム・クレッシー(アメリカ)は自身初のツアー大会優勝を決めた。アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)相手に、2-6、6-3、7-6と1セットダウンからの逆転勝利を収めた。

しかし、イライラを抑えられなかったブブリクは、表彰式のスピーチでクレッシーに嫌味と取れるコメントを発した。「運が良くてよかったな。賞金を全部ギャンブルに使いなよ。きっと大勝ちできるぜ」

これに対しクレッシーは、「運が良くて悪かったな」と返し、ぎくしゃくとした雰囲気の表彰式となった。

ブブリクのこの言動に世界中のテニスファンたちがTwitterで反応。

「クレッシーが途中で転倒しながら勝利したことに文句を言うなんて、ブブリクは本当に嫌なヤツだな。気楽にやっている時にはすごく良い人に見えるのに、癪に障ることがあると別人だ。90%くらいは楽しくやっているようなのはいいことなのかもな」

「ブブリクは普段から皮肉っぽいユーモアのセンスの持ち主だけど…あれは冗談じゃなかったね。表彰式でニコリともしなかったし、惨めな様子だった。ただ、死ぬわけじゃあるまいし、少しくらい愛想よくする努力をしてもよかったと思うけど」とブブリクの気持ちを思いやるコメントもあった。

一方、ブブリクが普段から棘のある発言をしがちであることから、今回のコメントにも驚かないというユーザーもいた。「私の意見では、今回のことは何も変だとは思わない。ブブリクを破って初のタイトルを獲得して、こういうことを言われないほうが侮辱的なんじゃないかな」

クレッシーに同大会の準決勝で敗れたジョン・イズナー(アメリカ)はブブリクの発言を受けて、Twitterで次のように述べた。「運は自分で作るものだ。マキシムは対戦相手に気持ちよく攻めさせないような試合をする。初優勝おめでとう」

表彰式でブブリクはクレッシーの勝利を運のせいにしたがったが、試合中に調子を落とし勝利を遠のかせたのはブブリク自身だった。

第2セットで2ブレークアップでリードするチャンスがあったが、ブブリクはブレークを果たせず、クレッシーの逆転を許した。第3セット中にクレッシーは大きく転倒し、あわや大怪我かと思われた。しかし、この転倒が気持ちを切り替えるきっかけになったとクレッシーは語った。

「すごく怖かった。ただ、膝のことよりも試合に負けることを考えていた。メディカルタイムアウトを取るべきか考えたけれど、理学療法士はそこまで大きな怪我だと思っていないようだった。彼に、このまま続けるように勧められた」

「彼の言うとおりにして、次のポイントに集中した。あの転倒のお陰でリラックスできたと思っている。緊張を解してくれた。もしかしたら転ぶ運命だったのかも。タイブレークでいいスタートを切れたよ」

この勝利によりクレッシーは自己最高の世界ランキング33位に到達し、「全米オープン」のシード権獲得がほぼ確実となった。

「“全米オープン”でシード選手となることは最初の目標だったんだ。達成できて嬉しいよ。努力が報われて、成功が近づいてきているのが見えるのはとても特別な気分だ。最高に満たされた気分で、すでに次が楽しみになっているよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「全仏オープン」でのブブリク
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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