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テニス選手の怒りのショットがカメラを破壊!

写真は2018年「全豪オープン」でのイーメル

最近、ATP(男子プロテニス協会)の大会では選手が怒りで我を忘れて暴力的な行動に出ることが増えている。そして再び、今度はチャレンジャー大会で、選手の放ったボールがコート傍のカメラを破壊するという出来事があった。米テニスメディアBaselineが伝えている。

今年に入ってから、特に男子選手のコート上での振る舞いは目に余るものがある。アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は「ATP500 アカプルコ」で主審の椅子にラケットを何度も叩きつけるなどして、失格処分となった。「ATP1000 インディアンウェルズ」では、ラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたニック・キリオス(オーストラリア)が敗戦直後にラケットを激しく投げつけ、危うくボールボーイに当たりそうになった。さらに、「ATP1000 マイアミ」でも、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)とジョーダン・トンプソン(オーストラリア)がイライラをラケットやボールにぶつけ、近くにいるボールキッズを危険に晒した。

しかし、いずれの選手も軽い処分だけで許されている。ズベレフは、後日ATPから活動停止処分と追加の罰金を言い渡されたが、1年間問題行為を起こさなければ免除されるという執行猶予付きのものだった。

今週、ザルツブルクで行われていたチャレンジャー大会に出場していたエリアス・イーメル(スウェーデン)は、コランタン・ムーテ(フランス)と対戦していた。第1セット、ゲームカウント5-4でムーテがリードする中、イーメルのサービスゲームとなった。そこでイーメルはアンフォーストエラーでムーテにブレークのチャンスを与えてしまう。次のサーブのため移動するイーメルに向かって新しいボールが投げられた時、イーメルはボールを受け取らずにそのままコートの後ろに向けて強打。ボールは真後ろから試合を中継していたテレビカメラに直撃し、レンズが粉々になった。

試合はすぐに中断され、大会スタッフがコートに散らばったガラスを片付け、後にテレビカメラも取り替えられた。イーメルはコードバイオレーションと注意を受けたが、試合は続行された。

対戦相手のムーテはこの出来事にも動じず、冷静さを保っていた。第1セットを先取したムーテは、6-4、6-3で勝利を掴んだ。ムーテは続く2回戦でイーメルの弟ミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦し、ここでも勝利を重ねた。

ATPは、数ヶ月前にコート上で怒りを爆発させ危険な行為を行った選手に対し、より厳しい処罰を行っていくと宣言したばかりだが、イーメルが形だけの注意のみで試合の続行を許されたのはショッキングだと言わざるを得ない。特に、コート上にガラスが散らばり、選手だけでなく、ボールキッズや審判、スタッフなどコートに足を踏み入れるすべての人を危険に晒したことを考えると、より厳しい対応が必要だったのではないかという意見もある。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2018年「全豪オープン」でのイーメル
(Photo by Scott Barbour/Getty Images  )

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