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「全仏オープン」と「ウィンブルドン」を連覇した5人の男子選手とは?

写真は2019年「レーバー・カップ」でのボルグ、ナダル、フェデラー

グランドスラムのタイトルを獲得することは、テニス選手にとってキャリア最大の目標だ。さらに複数の四大大会タイトルを獲得することは選手を別格の存在にし、異なるサーフェスでのタイトルを手にすることは多才さを示す。

連続して「全仏オープン」と「ウィンブルドン」でタイトルを獲得することが、ごくわずかな選手たちにしか乗り越えることができていない難題であることは変わらない。2つの大会の間には現在3週間しか間がなく、この短い移行期間は選手たちの持久力と適応能力を試すものである。

特に男子にとっては、グランドスラムで5セットマッチを戦うことが「チャンネル・スラム」の達成を一段と難しくしているだろう。「チャンネル・スラム」とは、同じ年に「全仏オープン」と「ウィンブルドン」で優勝することだ。オープン化以降にこれを達成した男子選手が5人しかいないということは、驚くにはあたらない。スポーツウェブメディアSportskeedaが、この5人を紹介している。

1.ロッド・レーバー(オーストラリア) 1969年

何十年も前にレーバーが達成したことは、いくつかの点で今も比類ないものであり続けている。彼は最初に「チャンネル・スラム」を達成した人物であった。それに加え、レーバーは、1962年に年間グランドスラムを達成する過程で、「全仏オープン」と「ウィンブルドン」で優勝した最初の選手でもある。しかし、この偉業はオープン化前のアマチュア時代になされたものであった。

これはレーバーにとって大した問題ではなかった。レーバーはオープン化後にももう一度同じことをやってのけることになったのだ。1969年に、レーバーはさらにもう一度、4つのグランドスラムのタイトル全てを我が物とした。

2.ビヨン・ボルグ(スウェーデン) 1978年、1979年および1980年

選手たちの中には偉業をたやすくこなす者たちがいるが、ボルグもその1人だ。ボルグは1978年から1980年までの間、「チャンネル・スラム」を3年連続で達成。

 

ボルグは4年目にも連続でこれを達成するのに近いところまで行った。ボルグは1981年の「全仏オープン」で優勝し、5度の優勝経験を持つタイトル防衛者として臨んだ「ウィンブルドン」でも優勝候補であった。しかし、ボルグは決勝で4セットの末にジョン・マッケンロー(アメリカ)に敗れた。

3.ラファエル・ナダル(スペイン) 2008年および2010年

ナダルは「全仏オープン」での優位をすぐさま確立したが、他の四大大会で優勝を飾るまでにはいくらか時間を要した。ナダルは2006年と2007年に「全仏オープン」と「ウィンブルドン」でのダブル優勝を達成しかけたが、どちらの年もロンドンでの決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に敗れた。

ナダルは2008年に「全仏オープン」4連覇を成し遂げ、翌月の「ウィンブルドン」でも3年連続で決勝に進出した。タイトルを懸けた決勝で、ナダルは5度の優勝経験を誇るタイトル防衛者であり最大のライバルでもあるフェデラーにリベンジを果たし、初の「チャンネル・スラム」達成。

またこれはナダルにとって「全仏オープン」以外の四大大会での初めての栄冠であった。そして2年後の2010年にもこれを達成することとなった。2度以上達成した選手は、ボルグとナダルだけである。

ナダルは今年「全仏オープン」史上最多となる14回目の制覇を成し遂げたため、「チャンネル・スラム」をもう一度達成する可能性を手にしている。間もなく開幕する「ウィンブルドン」でナダルが最後まで勝ち抜くことができれば、ボルグの記録に並ぶ。

4.ロジャー・フェデラー(スイス) 2009年

フェデラーは、テニス界に存在するほとんど全ての達成すべきことを選手生活のかなり早い段階で達成した。しかしながら、1つの大きなタイトルが絶えず彼の手をすり抜けていた。「全仏オープン」のタイトルだ。フェデラーは2005年に初めて準決勝に進出したが、そこでナダルに敗れた。ナダルはその後の3年間にわたって、毎年決勝でフェデラーを下すこととなった。

2009年には、ロビン・ソダーリング(スウェーデン)がテニスの歴史上最大の番狂わせの1つを演じ、4回戦でナダルを打ち負かした。絶好の機会を得たフェデラーは、この機会をものにしてついに「全仏オープン」を制覇し、「キャリア・グランドスラム」を達成した。

続いてフェデラーは、「ウィンブルドン」の栄冠を再び手にすることに焦点を定めた。フェデラーは決勝で、劇的な5セットの試合の後にアンディ・ロディック(アメリカ)を破って自身15個目のグランドスラムのタイトルを獲得。これにより、フェデラーは同じ年に「全仏オープン」と「ウィンブルドン」を制した4人目の選手となった。

5.ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 2021年

長年にわたり、ジョコビッチは「全仏オープン」のタイトル獲得に近づきながらも結果的に優勝を飾れずにいた。初めて「全仏オープン」で優勝を果たしたのは、2016年。決勝でアンディ・マレー(イギリス)を破り「キャリア・グランドスラム」を達成した。

連続して4つのグランドスラムでタイトルを獲得していたジョコビッチは、一分の隙もないように見えた。しかしながら、ジョコビッチは同年の「ウィンブルドン」3回戦でサム・クエリー(アメリカ)に驚きの敗北を喫し、「チャンネル・スラム」達成の可能性は潰えた。

ジョコビッチは2021年に2度目の「全仏オープン」優勝を果たした。クレーの王者ナダルを準決勝で破り、決勝では逆転でステファノス・チチパス(ギリシャ)を打ち負かした。ジョコビッチはその後の「ウィンブルドン」でも優勝することとなった。これはジョコビッチにとって20個目のグランドスラムのタイトルであり、これによりジョコビッチは「チャンネル・スラム」を達成した5人目の選手となった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「レーバー・カップ」でのボルグ、ナダル、フェデラー
(Photo by Julian Finney/Getty Images for Laver Cup)

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WOWOWテニスワールド編集部

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