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1シーズンに3つのグランドスラムを制した5人の男子選手とは?

写真は左からジョコビッチ、フェデラー、ナダル

テニスのグランドスラム大会は、一定の間隔を空けて開催するようスケジュールが組まれている。現代のテニスの試合は身体に大きな負担がかかる。したがって、全てのグランドスラムで実力をしっかりと出せるよう、シーズンを通して身体を良い状態に保つことが選手にとって非常に重要となる。

4つのグランドスラム大会は、3種類のサーフェスで行われる。「全豪オープン」と「全米オープン」はハードコート、「全仏オープン」はクレー、そして「ウィンブルドン」はグラスだ。そのため、1年のうちに2大会以上のグランドスラムで優勝するのは至難の業だ。

オープン化以降、これまで56人の男子選手がグランドスラムで優勝している。1969年にロッド・レーバー(オーストラリア)は、1シーズンに4つのグランドスラム大会全てのシングルスで優勝した最初で唯一の男子選手となった。その後、何人もの選手がレーバーの偉業を繰り返そうと試みたが、まだ誰も成功していない。

今回は、1シーズンに3つのグランドスラムを制し、年間グランドスラムまであと一歩に近づいた5人の男子選手を紹介する。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

1. ジミー・コナーズ(アメリカ) 1974年

1974年、コナーズは94勝4敗という信じがたい勝敗記録を残した。コナーズは、決勝でフィル・デント(オーストラリア)を下し「全豪オープン」で優勝。「ウィンブルドン」と「全米オープン」ではケン・ローズウォール(オーストラリア)を退けてタイトルを獲得した。

しかしこの年、コナーズはイボンヌ・グーラゴング(オーストラリア)と共に「全仏オープン」出場禁止を言い渡された。これは、2人が「全仏オープン」と日程を同じくする「ワールド・チーム・テニス」に出場するという契約を結んでいたからだ。これだけの圧倒的強さを見せていたコナーズが「全仏オープン」に出場できていたなら、年間グランドスラム達成も可能だったかもしれない。

2. マッツ・ビランデル(スウェーデン) 1988年

元世界王者のビランデルは、1988年にグランドスラム3大会を制覇した。まず、ビランデルはパット・キャッシュ(オーストラリア)との5セットマッチを制し、3度目の「全豪オープン」優勝を飾った。さらに「全仏オープン」決勝でアンリ・ルコント(フランス)にストレート勝ちしたビランデルは、この年2つ目のグランドスラムトロフィーを手にする。

だが「ウィンブルドン」では、準々決勝で第9シードのミロスラフ・メチージュ(スロバキア)に敗れてしまう。「全米オープン」では見事復調し、イワン・レンドル(アメリカ)との接戦を制して優勝。世界No.1の座も手に入れた。

この年の「全米オープン」での優勝が、ビランデルの現役最後のグランドスラム優勝となった。

3. ロジャー・フェデラー(スイス) 2004年、2006年、2007年

フェデラーは、2004年に初めて世界王者となった。その年は、出場した80試合中74試合で勝利を収め、素晴らしいシーズンを送った。

フェデラーはマラト・サフィン(ロシア)との決勝でストレート勝ちし、「全豪オープン」で優勝。「ウィンブルドン」でアンディ・ロディック(アメリカ)を、「全米オープン」でレイトン・ヒューイット(オーストラリア)を退け、グランドスラム通算優勝回数を4に伸ばした。この年、フェデラーがグランドスラムで負けたのは、「全仏オープン」でのグスタボ・クエルテン(ブラジル)との試合だけだった。

もう一度同じ偉業をフェデラーは2006年に達成。四大大会すべての決勝に進出し、うち3つで勝利した。2006年にフェデラーの年間グランドスラム達成を阻んだのは、ラファエル・ナダル(スペイン)だった。

さらに、2007年にもフェデラーは3つのグランドスラムを制した。まず「全豪オープン」の決勝でフェルナンド・ゴンサレス(チリ)を下し、3度目の全豪王者となる。「ウィンブルドン」ではナダルを退け5年連続優勝、「全米オープン」ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒し4年連続優勝を飾った。だが「全仏オープン」では決勝に進出したものの、再びナダルに行く手を阻まれ、この年も準優勝に終わった。

4. ラファエル・ナダル(スペイン) 2010年

ナダルが1シーズンにグランドスラム3大会で優勝したのは、2010年のことだった。その年、前回優勝者として「全豪オープン」に出場したナダルだったが、準々決勝でアンディ・マレー(イギリス)に敗れた。ナダルはマレーに2セットを先取され、さらに第3セットで0-3となったところで、膝の痛みのために途中棄権した。

ヨーロッパのクレーシーズン中に調子を取り戻したナダルは、「ATP1000 モンテカルロ」、「ATP1000 ローマ」、そして「ATP1000 マドリード」で優勝を重ねる。優勝最有力候補として参戦した「全仏オープン」では、ファンの期待を裏切らない活躍を見せ決勝に進出。前年大会で敗れたロビン・ソダーリング(スウェーデン)に雪辱を果たし、優勝トロフィーを獲得した。

ナダルは「ウィンブルドン」で再びソダーリングと顔を合わせたが、4セットで勝利を収める。準決勝でマレーを、決勝でトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を退け、自身2度目の「ウィンブルドン」優勝を遂げる。その後、「全米オープン」決勝でジョコビッチに勝利したナダルは、大会初優勝を果たした。

5. ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 2011年、2015年、2021年

ジョコビッチはこれまでに3度、1シーズン中にグランドスラム3大会で優勝した経験を持つ。2011年、「全豪オープン」決勝でマレーに勝利したジョコビッチは、2度目の優勝を飾った。「ウィンブルドン」と「全米オープン」の決勝ではナダルと対戦していずれも勝利。しかし同年の「全仏オープン」では、準決勝でフェデラーに敗れた。

2015年もジョコビッチが圧倒的強さを見せた年だった。4つのグランドスラムすべてで決勝に進出したジョコビッチは3大会で優勝したものの、「全仏オープン」ではスタン・ワウリンカ(スイス)に敗れた。

2021年、ジョコビッチは「全豪オープン」の決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)を退けた。「全仏オープン」の決勝では、ステファノス・チチパス(ギリシャ)に2セット先取されながらも逆転勝利で優勝。ジョコビッチは、オープン化後2度キャリアグランドスラムを達成した初めての選手となった。

「ウィンブルドン」の決勝でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を退けたジョコビッチには、年間グランドスラムの期待がかかっていた。しかし、「全米オープン」決勝でメドベージェフにストレート負けを喫し、優勝を逃した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は左からジョコビッチ、フェデラー、ナダル
(Getty Images)

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