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グランドスラム決勝で2セットダウンから逆転勝利した7人の選手

左からティーム、ナダル、ジョコビッチ

オープン化以降にグランドスラムのシングルス決勝で2セットダウンから逆転勝利を収めた選手は、ラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)を含む7人だけだ。この7つの逆転劇のうち、5つは「全仏オープン」の決勝で起きている。今回は、この偉業を達成した7人をスポーツウェブメディアSportskeedaが紹介したのでお伝えしよう。

1人目:ラファエル・ナダル(スペイン) 2022年「全豪オープン」

一番最近のグランドスラムの決勝で、最初の2セットを落としてから逆転優勝を飾った選手はナダルだ。今年の「全豪オープン」で世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)を相手に、2-6、6-7(5)、6-4、6-4、7-5で5時間24分続いた決勝を制した。この試合時間は、グランドスラム決勝の試合時間として史上2番目に長い。

この大会に第6シードで出場していたナダルは、2-6、6-7(5)、2-3の場面で0-40と劣勢に立っていたが、試合をひっくり返して自身2度目の「全豪オープン」優勝を果たし、男子の最多記録となる21個目のグランドスラムタイトルを獲得した。ナダルが2セットダウンから逆転したのは、2007年の「ウィンブルドン」4回戦でミカエル・ユーズニー(ロシア)を破って以来であった。また、「全豪オープン」決勝で最初の2セットを失った後に逆転優勝を果たしたのは、オープン化前の1965年大会でロイ・エマーソン(オーストラリア)が成し遂げて以来のこと。

2人目:ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 2021年「全仏オープン」

2021年の「全仏オープン」決勝で、ジョコビッチはステファノス・チチパス(ギリシャ)を4時間12分の試合の末に6-7(6)、2-6、6-3、6-2、6-4で下した。第1シードであったジョコビッチは、最初のセットでは自分のサービスゲームで勝負を決め損ね、2セットダウンの劣勢に立たされた。しかし、後半の3セットではブレークポイントを握られることなく、たやすくセットをものにした。

この勝利によりジョコビッチは自身19個目のグランドスラムタイトルを獲得し、オープン化以降で初めて全てのグランドスラムで2度優勝した男子選手となった。ジョコビッチはまた、グランドスラム優勝に至る2試合でセットカウント0-2の劣勢から逆転勝利をおさめた選手ともなった。

3人目:ドミニク・ティーム(オーストリア) 2020年「全米オープン」

2020年の「全米オープン」決勝でティームは、4時間5分にわたる試合でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に2-6、4-6、6-4、6-3、7-6(6)で競り勝った。第2シードで出場したティームは第5シードのズベレフに2セットを先取され、第3セットでは1-2と1ブレークのリードを許していた。最終セットでも3-5と劣勢に立たされたものの、最後は張り詰めたタイブレークで勝利を決めた。

この勝利により、ティームは4度目のグランドスラム決勝進出で初の栄冠を手にした。「全米オープン」の決勝が第5セットのタイブレークにまでもつれたのは史上初のことであった。また、「全米オープン」決勝で2セットダウンから逆転優勝を飾った選手は、1949年大会でPancho Gonzales(アメリカ)が成し遂げて以来。オープン化以降では初めてだ。

4人目:ガストン・ガウディオ(アルゼンチン) 2004年「全仏オープン」

2004年の「全仏オープン」決勝でガウディオは、同胞のギジェルモ・コリア(アルゼンチン)を0-6、3-6、6-4、6-1、8–6で下した。試合時間は3時間31分であった。最初の2セットを勢いよく奪った第3シードのコリアは、試合が進むにつれて痙攣に苦しむようになった。

コリアは第5セットで2度サービング・フォー・ザ・マッチを迎え、2本のチャンピオンシップ・ポイントを握ったが、ガウディオはこれをしのいで驚くべき逆転を果たし、自身唯一のグランドスラムタイトルを獲得した。ノーシードの選手が「全仏オープン」で優勝したのは、1997年のグスタボ・クエルテン(ブラジル)以来のことであった。なお、ガウディオはこの大会の最初の2試合で、ギジェルモ・カニャス(アルゼンチン)とイリ・ノバク(チェコ)の2人からも5セットでの勝利を挙げていた。

5人目:アンドレ・アガシ(アメリカ) 1999年「全仏オープン」

1999年の「全仏オープン」決勝で、アガシは2時間55分の試合の末に1-6、2-6、6-4、6-3、6-4でアンドレイ・メドベージェフ(ウクライナ)を打ち破った。第13シードで出場していたアガシは、第2セットの序盤で20分間の雨による中断を挟んだ後、世界100位のメドベージェフに2セット先行を許した。

しかしアガシは第4セット4-4の場面で決定的なブレークポイントをしのぎ、勝負をひっくり返して自身唯一の「全仏オープン」の栄冠を勝ち取った。この優勝によりアガシは3つの異なるサーフェスでキャリアグランドスラムを達成した初めての男子選手となった。元世界王者のアガシは、この大会の2回戦でもアルノー・クレマン(フランス)との5セットの試合を勝ち抜いていた。

6人目:イワン・レンドル(アメリカ) 1984年「全仏オープン」

1984年の「全仏オープン」決勝では、第2シードのレンドルが第1シードのジョン・マッケンロー(アメリカ)に3-6、2-6、6-4、7-5、7-5で競り勝った。レンドルは第4セットで2-4とマッケンローにリードされたが、続く6ゲームのうち5ゲームを奪って試合を最終セットに持ち込み、7-5の接戦でこのセットを手にした。

この逆転勝利により、レンドルは5度目のグランドスラム決勝進出にして初めてタイトル獲得を果たした。対してマッケンローは、「全仏オープン」の決勝で唯一優勝を逃した試合となった。さらにこの試合で、1984年にマッケンローが続けていた無傷の42勝0敗の記録も絶たれた。

7人目:ビヨン・ボルグ(スウェーデン) 1974年「全仏オープン」

1974年の「全仏オープン」決勝で、ボルグはマヌエル・オランテス(スペイン)を2-6、6-7(4)、6-0、6-1、6-1で下した。最初の2セットを落とした第3シードのボルグは、第14シードで出場していたオランテスを相手にその後はわずか2ゲームしか失わないという際立った結果を残した。

これによりボルグはグランドスラムでの初タイトルを獲得。ボルグは後に、「全仏オープン」で6個、グランドスラムで合計11個のタイトルを手にすることとなった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は左からティーム、ナダル、ジョコビッチ
(Getty Images)

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