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スター選手たちのラケットが違う色に塗られる理由とは?

2021「WTA250 ノッティンガム」でのラドゥカヌ

多くの選手たちは毎年スポンサーから提供された新しいウェアやラケットを使用し、ツアーに臨んでいる。しかし、ラケットに関しては必ずしも新作モデルを使用していないようだ。英The Sun紙が伝えている。

19歳の全米女王であるエマ・ラドゥカヌ(イギリス)を熱心に見てきた人たちは、彼女が黒と緑色がデザインされているウィルソンの「BLADE V7」のラケットを使用しているのを見慣れているだろう。ここ数ヶ月でラドゥカヌは「全仏オープン」などで、最新モデルの「BLADE V8」を試合で使用している姿も見受けられた。

しかしながら、ラドゥカヌがコートで使っているラケットは、「BLADE V8」ではなくウィルソンの「STEAM」であるという見方が広く受け入れられている。「STEAM」は赤と白の色合いで発売されていたが、既に生産が終了しており新作の「ULTRA」に置き換わった。そのため製造会社はすでに生産が打ち切られた「STEAM」のラケットを、新作の「BLADE V8」モデルと同じ色合いになるよう塗り直したそう。

「STEAM」は硬く、力強く、おおむね使いやすいと見なされていたため、多くのプロ選手から好まれていた。特に女子選手たちからは、このモデルは今も人気がある。ラドゥカヌが使っているのは、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が使っている「STEAM 99」よりも少し大きい「STEAM 100」のようだ。

生産が終了してしまったモデルや別のモデルを使いたいが、スポンサー契約が理由で最新モデルを宣伝しなければならないので、ラケットの配色を変えて新作モデルに見せかけるようにすることがあるようだ。ラドゥカヌ以外にも、HEAD社がノバク・ジョコビッチ(セルビア)のために特別にデザインした「SPEED」モデルを発売したが、ジョコビッチが上手く使えなかったため、これまで彼が使っていた「RADICAL」モデルを「SPEED」モデルと同じ色に塗装していると報じられている。

ポッドキャスト番組に出演したテニスコーチのカルヴィン・ブレトン氏はこの件に関して、単に普通のラケットを違った風に塗装するのとは話が違うと明かす。

「プロはみんなラケットをカスタマイズしているから、そんなに単純なものではない。棚からラケットを手に取れば、そこには300gと書いてあって、バランスも書いてある。プロたちはいつだってこれをいじくり回して、少し重みを加える(ラドゥカヌがそうしたように)」

「より重たいラケットを使いたがる理由は、ボールをより強く打つためには、ラケットにより重みがあった方がいいからだ。もろくて軽いものは使いたくない。プロは、社交目的でプレーする人たちよりも重たいラケットを使う。平均すると300グラムくらいだ。フレームが硬いラケットと柔らかいラケットのどちらを好むかについては、人それぞれかな」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021「WTA250 ノッティンガム」でのラドゥカヌ
(Photo by George Wood/Getty Images)

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