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クレーで最も多くのタイトルを獲得した現役選手トップ5!

2021年「全仏オープン」でのジョコビッチ、ナダル

テニスというスポーツにおいて、3つのサーフェスのうち最も骨が折れるのがクレーコートであることはよく知られている。赤土は、選手の肉体的なコンディショニングやスキル、そして心理的な忍耐力に本当の試練を突きつける。

過去20年間で進んだ各サーフェスの均質化により、オールコート型の選手がクレーコートで活躍するようになった。クレーコートでのシングルスタイトルを最も多く獲得している現役の男子選手5人を、スポーツウェブメディア Sportskeedaが紹介している。

■第5位:ファビオ・フォニーニ(イタリア)…8タイトル
ファビオ・フォニーニに強力なファーストサーブがないことは、実はクレーコートでは彼に有利に働く。なぜなら、フォニーニのとどろくようなグラウンドストロークは、サーブの弱さを埋め合わせて余りあるからだ。元世界トップ10選手のフォニーニは、これまでのキャリアで手にした9つのシングルスタイトルのうち8つを赤土のコートで獲得している。

現在34歳のフォニーニはここ3年間、どのサーフェスでもタイトルを獲得していないが、彼にとって最大のタイトルはクレーコートで行われる「ATP1000 モンテカルロ」で2019年に獲得したものだ。この時、モナコ公国でキャリア最高の1週間を堪能したフォニーニは、2人のトップ10選手を破って自身初のATPマスターズ1000大会のタイトルを手に入れた。

フォニーニは3回戦で当時世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)をストレートで破り、準決勝では同大会を11回制しているラファエル・ナダル(スペイン)を圧倒した。ナダルは第2セットでは0-5とリードされたフォニーニのサービスゲームでマッチポイントをしのぎ、辛くもベーグルを免れた。フォニーニは決勝でドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)をストレートで撃破し、キャリア最大のタイトルを勝ち取った。

■第4位:ドミニク・ティーム(オーストリア)…10タイトル
ドミニク・ティームの初期の成功はほとんど赤土のコートでのものであったが、彼は3つのサーフェス全てでタイトルを獲得している。事実、ティームがこれまでのキャリアで手にした最大のタイトル2つは、2020年の「全米オープン」と2019年の「ATP1000 インディアンウェルズ」で獲得したハードコートでのものだ。

しかしながら、ティームの試合はクレーコートによく適している。両サイドから繰り出される大きなスイングのグラウンドストロークと、彼の特徴でもある片手バックハンドにより、ベースラインから猛攻撃を仕掛けて対戦相手を消耗させることができる。

ティームはクレーコートでのマスターズ1000大会で2度決勝に進出したが、そこで敗れている。2017年と2018年の「ATP1000 マドリード」でのことだ。そしてもちろんクレーコートのグランドスラム「全仏オープン」でも、2018年と2019年の2度の準優勝を遂げている。

■第3位:ロジャー・フェデラー(スイス)…11タイトル
ロジャー・フェデラーはテニス史上最高の選手の一人と広く見なされている。現在40歳のフェデラーは、これまでのキャリアで103個のシングルスタイトルを獲得している。また芝コートでは最多記録である「ウィンブルドン」での8度の優勝を含む史上最多の19タイトルを手にしており、グラスコートにおいて史上最も優れた選手の一人でもある。

しかし、フェデラーは赤土のコートでも優れた腕前を示してきた。「全仏オープン」決勝で最大のライバルであるナダルに3年連続で敗れた後、2009年に4度目の正直で悲願を遂げた。フェデラーはナダルを下したロビン・ソダーリング(スウェーデン)をストレートで破り、キャリアグランドスラムを達成した。

フェデラーがこれまでに手にした28個のATPマスターズ1000のタイトルのうち6つはクレーコートでの大会のもので、ハンブルクでの4つと、マドリードでの2つだ。しかし、フェデラーはこのサーフェスでの大会の決勝で、相応の落胆を味わってもいる。

フェデラーはクレーコートでのマスターズ1000大会で、10度にわたって優勝に一歩及ばなかった。ローマとモンテカルロでそれぞれ4回、それにハンブルクとマドリードでも1回ずつ、準優勝に終わっている。

■第2位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)…17タイトル
ノバク・ジョコビッチは最も優れたオールコート型の選手の一人であり、テニス史上最高のサービスリターンを持つ選手の一人でもある。現在世界ランキング1位のジョコビッチは、これまでのキャリアで手にした86のシングルスタイトルのうち17をクレーコートで獲得しており、これには「全仏オープン」の2タイトルとマスターズ1000大会の10タイトルが含まれる。

ジョコビッチは昨年の「全仏オープン」で優勝したことで歴史を作った。グランドスラムの決勝に初めて進出したステファノス・チチパス(ギリシャ)を相手に2セットダウンから巻き返し、ジョコビッチはオープン化以降で初めてキャリアグランドスラムを複数回達成した男子選手となった。ジョコビッチが「全仏オープン」で優勝したのは、この年と2016年である。

史上最多のATPマスターズ1000タイトル獲得数(37)を誇るジョコビッチは、赤土のコートで行われた決勝では「全仏オープン」で4回、マスターズ1000大会では7回敗れており、後者のうち5回は「ATP1000 ローマ」でのことだ。ジョコビッチが一番最近出場したクレーコートでの決勝は今年4月の「ATP250 ベオグラード」で、この時はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に敗れている。

■第1位:ラファエル・ナダル(スペイン)…62タイトル
このランキングで1位になるのにラファエル・ナダルの他に誰がいるであろう?彼が「クレーの王者」と呼ばれているのには理由がある。ナダルがこれまでのキャリアで手に入れた91のシングルスタイトルのうち、赤土のコートでの獲得タイトルは最多記録である62だ。これには、最多記録である「全仏オープン」での13タイトル、「ATP500 バルセロナ」での12タイトル、「ATP1000 モンテカルロ」での11タイトル、そして「ATP1000 ローマ」での10のタイトルが含まれる。

テニス史上最も優れた動きを持つ選手の一人であるナダルは、赤土のコートでは左打ちのフォアハンドで極端なほどのトップスピンをかけることができる。これは、このサーフェスで球足が遅くなることと、ボールが高く跳ねることのおかげだ。

伝説的な左打ち選手ナダルのクレーコートでの支配的立場がこれほどであるため、ジョコビッチとフェデラーという最大のライバル二人を合わせても、このサーフェスではナダルの半分のタイトルも獲得していない。

ナダルが持つ36のマスターズ1000大会のタイトルのうち、26がクレーコートでのものであることに驚きはない。このうち21はたった2つの大会でのものだ。ナダルは「全仏オープン」の決勝で敗れたことはないが、クレーで行われるマスターズ1000大会の決勝では6回敗れている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのジョコビッチ、ナダル
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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