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ちょっとお騒がせなテニスパパ5選!

写真は1989年「全米オープン」でのシュテフィとペーター・グラフ

テニスは他とは違うスポーツだ。選手たちは1年中、チームと共に世界中を旅して周る。シーズンは11ヶ月近く続き、落ち着いてオフシーズンを楽しむために選手たちに割り当てられているのは、1年の最後の1ヶ月だけだ。

これが意味するのは、より良い方向へ進もうと努め続けるために、選手たちが常にとてつもない量のプレッシャーにさらされているということだ。コート上で怒りが燃え上がるのを目にするのはさほど珍しいことではないが、それは時折、コート外にいる選手たちのチームにまで広がることもある。

ほとんどの選手は若くしてツアーに参戦し始めるため、試合に両親が付き添うことは多い。彼らの最初のコーチとしてか、後に関係者席に座るか、どちらかの形でだ。テニスに懸かっている膨大な量のお金と注目を考えるとき、間違いだらけの理由で有名になってしまったテニス選手の父親たちもかなりいる。そんな5人の父親たちを、スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。

1:ペーター・グラフ(シュテフィ・グラフの父)

テニス界で史上最も支配の強い父親の一人と広く見なされているペーター・グラフ氏は、グランドスラムで22度の優勝を果たしたシュテフィ・グラフ(ドイツ)のコーチ兼マネージャーを務めた。娘のスケジュールの全ての面に鉄拳をもって支配を敷いた様から「無慈悲パパ」とあだ名をつけられたペーター氏は、大会関係者を罵ることからルール違反のコーチングまで、あらゆることで非難された。

グラフが選手として全盛期にあった時期に、父のペーター氏が娘の資金を不正に管理したことが明らかになり、脱税で25ヶ月間収監される事態となった。彼は2013年に75歳で亡くなった。

2:ダミール・ドキッチ(エレナ・ドキッチの父)

ダミール・ドキッチ氏は、WTAツアーで6つのタイトルを獲得し世界ランキングでは最高4位を記録した娘のエレナ・ドキッチ(オーストラリア)のコーチを務めた。2000年までオーストラリアの選手であったドキッチは、父の命令で国籍をユーゴスラビアに切り替えた。

その直後の「全豪オープン」で、ドキッチは1回戦で前回覇者のリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)に敗退。ダミール氏はこれを受け、ドローが娘に不利なように仕組まれていたと主張した。

2003年にドキッチは別のコーチを雇い、国籍を切り替えたことはキャリアで最大の後悔であると後に発言した。その後、ドキッチは心理的にも身体的にも父親から虐待されていたと明かし、「Unbreakable(壊せないもの)」と題した自伝で、その辛い体験を詳しく綴っている。

3:アポストロス・チチパス(ステファノス・チチパスの父)

ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、テニス界で最も進取の精神に富んだ選手の一人である。チチパスは4月に、「ATP1000 モンテカルロ」で連覇を達成したオープン化以降6人目の選手となった。

しかし、チチパスは父のアポストロス・チチパス氏のせいで絶えず非難にさらされている。現在世界ランキング5位のチチパスは幾度となくコーチング違反を取られており、最も注目を集めたのは2022年の「全豪オープン」で、主審が彼の父をコーチングの現行犯で捉えた時だ。

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、チチパスがトイレ休憩中に父からコーチングを受けていると批判したことがある。23歳のチチパスはこうした疑惑を固く否定した。

4:スルジャン・ジョコビッチ(ノバク・ジョコビッチの父)

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は史上最も偉大なテニス選手の一人として記憶されるであろう。それはこれからの年月に何が起ころうと変わらない。しかし、もし父のスルジャン・ジョコビッチ氏の議論を巻き起こす才覚がなければ、ジョコビッチの評判はさらに高まっていたことだろう。

スルジャン氏は息子が10代の時に彼を攻撃したとしてロジャー・フェデラー(スイス)を非難したほか、査証の取得に失敗した際には、息子を中傷したことでセルビア全体を攻撃したとしてオーストラリア首相を非難するなどした。

こうしたこと全てを受けても、数多くの機会での父のコメントに対して世界王者ジョコビッチはどちらかというと態度を決めかねているようで、「それはそういうもの」であり、父には思うとおりに自分の考えを話す権利があるという点を強調している。

5:リチャード・ウイリアムズ(セレナとビーナス・ウイリアムズの父)

テニス界でリチャード・ウイリアムズ氏よりも有名な父親はいないだろう。あまりに有名なので、ハリウッドが彼の視点から、娘のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)についての映画を製作したほどだ。

ウイリアムズ一家も論争とは無縁ではなく、リチャード氏は何があろうと娘たちの味方をする。複数の場で、彼は自分の娘たちに対して人種差別的であるとして他の選手たちや観客を非難し、インディアンウェルズでの人種差別的な事件の後には、ウイリアムズ姉妹が10年以上にわたって「WTA1000 インディアンウェルズ」をボイコットするに至った。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は1989年「全米オープン」でのシュテフィとペーター・グラフ
(Photo by Lutz Bongarts/Bongarts/Getty Images)

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