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ジョコビッチがクレーでナダルに勝利した8つの試合とは?

写真は2021年「全仏オープン」でのジョコビッチ(左)とナダル(右)

キング・オブ・クレーと呼ばれるラファエル・ナダル(スペイン)は、クレーコートではほぼ無敵だ。そんなナダルにクレーコートで最も多く土をつけた選手は、現世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。今回は、ジョコビッチがナダルにクレーコートで勝利した8つの試合を紹介する。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

ナダルは、これまでクレーコートでプレーした507試合のうち464試合で勝利し、勝率92%を誇るクレーの王者だ。「全仏オープン」では13回という他を圧倒する最多優勝記録を誇り、その他にも「ATP1000 モンテカルロ」(11回)、「ATP1000 マドリード」(5回)、「ATP1000 ローマ」(10回)で最多優勝記録を持っている。

そんなナダルを最も苦しめている選手がジョコビッチだ。これまでに2人はクレーコートで27回対戦し、ジョコビッチが8試合で勝利している。これは、他のどの選手より多い数字だ。それでは、これまでジョコビッチがクレーコートでナダルに勝利した8試合を詳しく見てみよう。

1. 2011年「ATP1000 マドリード」決勝

この年、ジョコビッチは「ATP1000 インディアンウェルズ」と「ATP1000 マイアミ」の決勝でナダルと対決し、いずれも勝利する絶好調ぶりを見せていた。そして、「ATP1000 マドリード」の決勝の舞台で再びナダルと対峙することになった。

前年、同大会で優勝を飾ったナダルは第1シードとして参戦しており、準決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に一度はリードされたものの、逆転勝利して決勝へ駒を進めていた。ジョコビッチも準決勝でトーマス・ベルッチ(ブラジル)に逆転勝利しており、決勝でもその勢いを保ち、疲れの見えるナダルに対し優勢に試合を進めた。第1セットを7-5で先取したジョコビッチは、そのまま第2セットも6-4で取り、「ATP1000 マドリード」初優勝を飾った。ジョコビッチは、この試合で初めてナダルにクレーコートで勝利した。

2. 2011年「ATP1000 ローマ」決勝

マドリードに続き、「ATP1000 ローマ」の決勝でも再び顔を合わせたナダルとジョコビッチ。ナダルは同大会6度目の優勝を狙っており、準々決勝でマリン・チリッチ(クロアチア)を、準決勝でリシャール・ガスケ(フランス)を難なく下しての決勝進出だった。

一方のジョコビッチは、準決勝でアンディ・マレー(イギリス)をフルセットで破り、3度目の「ATP1000 ローマ」決勝進出を決めた。決勝では、ジョコビッチが第1セットで最後のゲームをブレークし、6-4で先取。第2セットも同様に6-4で取って、2度目の同大会優勝を手にした。

3. 2013年「ATP1000 モンテカルロ」決勝

ナダルは2005年から2012年までモンテカルロで8年連続優勝を飾っており、この年も優勝最有力候補と目されていた。2013年大会でナダルはマリンコ・マトセビッチ(オーストラリア)、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を退け、決勝に進出。

だが決勝の第1セットは、一時5-0でリードするなどジョコビッチが一方的な展開で先取。ナダルは第2セットでは粘りを見せ早い段階でブレークを奪ったが、ジョコビッチも負けずに応戦。タイブレークの末、軍配は6-2、7-6 (1)でジョコビッチに上がった。ジョコビッチは「ATP1000 モンテカルロ」初優勝を飾ると同時に、2005年以来同大会で負け知らずだったナダルから勝ち星をもぎ取った。

4. 2014年「ATP1000 ローマ」決勝

2013年の「全米オープン」決勝でナダルに敗れたジョコビッチだったが、その後は「ATP500 北京」、「ATPファイナルズ」、2014年「ATP1000 マイアミ」の決勝でナダルを下した。2人が再び決勝で顔を合わせたのが「ATP1000 ローマ」だった。

ナダルは同大会で2年連続優勝を飾り、第1シードとして出場。マレーやディミトロフなどの強敵を破り、決勝進出を果たした。ジョコビッチはダビド・フェレール(スペイン)やミロシュ・ラオニッチ(カナダ)との接戦を制し、決勝への切符を手にした。

序盤はナダルのペースで進み、第1セットを6-4で先取。しかし、ジョコビッチが持ち前の粘り強さで第2セットを取り返す。第3セットでは、ジョコビッチが早々にブレーク。最後はナダルのバックハンドがワイドに外れ、ジョコビッチが4-6、6-3、6-3で同大会3個目のトロフィーを手にした。

5. 2015年「ATP1000 モンテカルロ」準決勝

2015年のモンテカルロでの準決勝までの道のりで、世界王者のジョコビッチは1つもセットを落とすことなく勝ち進んだ。ナダルは、フェレールやジョン・イズナー(アメリカ)らを退け、準決勝に進出した。

第1セットを6-3で取り、そのままの勢いで第2セットも勝ち取ったジョコビッチが6-3、6-3で勝利し、決勝に進出。トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)をフルセットで倒して、本大会2つ目のタイトルを獲得した。

6. 2015年「全仏オープン」準々決勝

この年、トップシードとして「全仏オープン」に参戦したジョコビッチは、ヤルコ・ニーミネン(フィンランド)、ジル・ミュラー(ルクセンブルク)、タナシ・コキナキス(オーストラリア)、そしてガスケにストレート勝ちでベスト8に勝ち進んだ。

ジョコビッチは、第6シードのナダルと準々決勝で対戦することに。2人がグランドスラムで準決勝より前に顔を合わせたのは、2006年「全仏オープン」準々決勝以来のことだった。

第1セットは大接戦で、ジョコビッチが7-5でなんとか勝ち取ると、その後の2セットはジョコビッチの勢いがナダルを上回り、7-5、6-3、6-1のストレート勝利となった。その後マレーをフルセットで破って決勝に進出したジョコビッチだったが、スタン・ワウリンカ(スイス)に4セットで敗れて準優勝に甘んじる結果となった。

7. 2016年「ATP1000 ローマ」 準々決勝

2014年、2015年とローマで2年連続優勝を飾っていたジョコビッチは、優勝最有力候補として2016年の「ATP1000 ローマ」に出場。ジョコビッチは、ステファン・ロベール(フランス)、ベルッチらを退け、準々決勝に進出した。第5シードのナダルは、コールシュライバー、ニック・キリオス(オーストラリア)らを下しベスト8に勝ち進んだ。

ジョコビッチとナダルの対戦は2セットで決着がついたものの、内容は非常に濃いものだった。第1セットで最初にブレークしたのはナダルだったが、ジョコビッチが盛り返し、スコアは4-4で並んだ。その後ジョコビッチが再びブレークし、7-5で第1セットを先取した。

第2セットでも最初にブレークしたのはナダルだった。ジョコビッチは、何度かセットポイントを握られながらもナダルに食らいつき、ブレークバックに成功。勝負はタイブレークへともつれ込み、最終的にジョコビッチが7-5、7-6(4)で準決勝へと駒を進めた。

ジョコビッチは準決勝で錦織圭(日本/フリー)に2-6、6-4、7-6(5)という激闘の末に辛くも逆転勝利したが、決勝でマレーにストレートで敗れ優勝を逃した。

8. 2021年「全仏オープン」準決勝

最後に2人が対戦したのは、昨年の「全仏オープン」準決勝の舞台だった。第1シードのジョコビッチは、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を4セットで退けて準決勝に進出。第3シードのナダルはディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に4セットで勝利し、ベスト4に進んだ。

第1セットはナダルのペースで進み、6-3で先取。しかし、第2セットはジョコビッチが6-3で取り返す。第3セットをタイブレークの末に取ったジョコビッチが、そのまま第4セットも6-2で奪い、3-6、6-3、7-6(4)、6-2で決勝進出を決めた。この勝利により、ジョコビッチは「全仏オープン」で初めてナダルから2勝した選手となった。

決勝でジョコビッチはステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝利し、自身2度目の「全仏オープン」優勝を決めた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのジョコビッチ(左)とナダル(右)
(Photo by Frank Molter/picture alliance via Getty Images)

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