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ダビドビッチ フォキナ「ロシア人の両親にスペインで育てられて混乱した」

写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのフォキナ

先週行われた「ATP1000 モンテカルロ」で大きな興奮を巻き起こしたアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)。名だたる選手を次々と倒し、自身初のマスターズ1000大会の決勝に進出。決勝では前回優勝者のステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦し、惜しくも敗退となった。決勝戦の前に行われたTennis Majorsのインタビューで、ダビドビッチ フォキナはアイデンティティに悩んだ過去や、両親への思いを語った。

22歳の若さで初めて世界ランキングトップ30入りを果たし自己最高の27位となったダビドビッチ フォキナは、ロシア人の両親のもとにスペインで生まれ育った。ロシア人とスペイン人の考え方の違いについて聞かれたダビドビッチ フォキナは次のように答えた。

「ロシア人の考え方はすごく直接的で、真面目で、厳しい。スペイン人は逆だ。僕はスペインで生まれた。両親は彼らのやり方で僕を育てた。でも明らかに高校の頃は、僕は学校ではスペイン人で、家ではロシア人だった。だから混乱したよ。でも最終的に、心理学者と取り組んだことが、僕が自分の中で好きなことを伸ばしたり、より自分らしくなったりする助けになった」

自分の子供にテニス選手になって欲しいかと問われたダビドビッチ フォキナは、「いや、絶対にないね」と強く否定。「サッカー選手か、何か少し楽なものがいい。僕に言わせると、テニスは厳しすぎる。僕の家族は、僕がテニスを続けるだけの金を持っていなかった。金がかかりすぎるんだ。それに、毎週試合に付き添って、遠征もあったし、両親には大きなプレッシャーがかかっていた。僕は、自分の子供にはテニスをさせないと思う」

「ATP1000 モンテカルロ」の決勝の舞台では、チチパスに3-6、6-7(5)で敗れたダビドビッチ フォキナだが、大会を通じて素晴らしいパフォーマンスを見せ、ラファエル・ナダル(スペイン)もSNSで賞賛の言葉を送った。しかし、ここにたどり着くまで多くの苦労があったという。両親の話になると、ダビドビッチ フォキナはこみ上げる感情を抑えながら次のように語った。

「母は、僕がテニスをするために多くのことを犠牲にした。父もそうだ。僕の家庭は裕福ではなかった。僕は小さな町で育った。だから、コーチたちがすごく助けてくれた。テニスのクラス代も少し安くしてくれた。彼らがそうしてくれたのは、僕の中に可能性を見出してくれたからだった。それからスポンサーがついてくれた」

「それで両親はストリングやラケットを買う必要がなくなった。食事や生活のために金を貯めておくことができた。良い生活を維持できるようにね。色々な経費や、交通費、大会の出場にかかる費用を支払うための助成金みたいなものがあった。何もかも、父と母のおかげなんだ。今でも、彼らがいなければ僕は今ここにいられなかっただろう」

ダビドビッチ フォキナはモンテカルロでの活躍で、多くのファンの心を奪った。決勝ではチチパスに及ばず準優勝となったが、世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、元世界7位のダビド・ゴファン(ベルギー)、インディアンウェルズ王者テイラー・フリッツ(アメリカ)、元世界3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)などトップクラスの選手らを次々と倒して、決勝進出を果たした。

クレーコートで大きな脅威になることを世界に示したダビドビッチ フォキナ。これからの大会でも今回のような大きな番狂わせを演じてくれるのか、活躍が楽しみだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのフォキナ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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