ダブルスの元世界王者ジェイミー・マレー(イギリス)と、元世界ランキング2位のブルーノ・ソアレス(ブラジル)は、ペアとして12のタイトルを獲得してきた。だが料理の腕となると、彼らは作れるものを10種類考えつくのにも苦労するようだ。
しかしながら、成功をおさめてきたこの二人は幅広い種類の料理を堪能しているようだ。ATP(男子プロテニス協会)の公式オンラインメディアが、二人が特に好きな料理について尋ねた内容を報じている。
Q. もし夕食に誰かを招くとしたら、何を料理しますか?そしてその理由は?
ソアレス: 僕は料理をしないんだ。寿司を注文するよ、僕が一番好きな食べ物だからね。とにかく寿司が大好きで、長いこと寿司を食べている。寿司は僕の食生活の大きな部分を占めているよ。単純にスポーツと相性がいいと思う。おいしいし、健康的で軽い。大好きだよ。
マレー: 僕はバーベキューにするかな。どうにか作ることができるのはそれくらいだから。ステーキでもいい。もちろんピッカーニャ(牛の腰から尻にかけての赤身肉)だね。
Q. 自分は料理が上手いと思いますか?
マレー:全然。僕の妻はすばらしく上手くて、いつも料理してくれるんだ。僕は食べるだけだよ。
ソアレス:ジェイミーは食べっぷりがすばらしいよ!(笑)
マレー:それが僕の強みだね。
Q. キッチンでのレパートリーは何かありますか?
ソアレス:実は僕も、バーベキューはまともにできる。できるのはそれくらいだね。あとは卵とかオムレツとか、すごく基本的なものをいくらか。それより複雑なものは無理だね。
Q. 寿司が最高に健康的だという話がありましたが、その逆はどうでしょう。こっそり食べるものでは何が好きですか?
マレー:僕はかなり甘党だ。チョコレート、デザート…全部いける。
ソアレス:甘いものも制限しないといけないけど、おいしいコンデンスミルクとか、それ関係のものは何でも…練乳だね。それと、おいしいバーガーも好きだ。でもバーガーの方が制限しやすい。甘いものは難しいよ、常に警戒していないといけないね。
Q. それでは、食べるものに気を付けている時はどうでしょう?大事な試合の前日の夜、あるいは試合の当日に決まって食べるものはありますか?
マレー:前日の夜は、おいしい食事ができれば何でもいい。ステーキでも、寿司でも、メキシコ料理でも、魚でも。それについては全然こだわりがないんだ。それよりも、試合の直前にはあまり重すぎるものは食べないようにしているよ。
ソアレス:僕も同じだね。前日の夜は、おいしくて健康的な食事なら何でも。試合前は、何時にプレーするか次第だ。もし11時からの第1試合とか朝食の直後なら、ただ普通の朝食を食べる。オムレツとパンと、あとはアボカドか何か。もし昼食後にプレーするなら、昼食は軽いものにする。試合に備えるために、白米を一杯とか。重いものは何も食べないな。
Q. 絶対食べない物はありますか?
ソアレス:正直、食べないものはないと思う。何でも食べられる。ジャンクフードは避けるようにしているし、加工食品やファーストフードもそう。寿司が本当に好きだから、だいたいいつも健康的な食生活を送っているような気がする。そうじゃない時は、限度を超えることが多くなりすぎないように気をつけている。
マレー:辛い食べ物だね。絶対食べられないよ。
Q. 自分の国や文化圏の食べ物で特に好きな料理はありますか?
マレー:僕らは食文化に関してあまり有名ではないね(笑)。子どもの頃から鮭はよく食べていた気がする。スコットランドの鮭だね。あとはハギスかな。
ソアレス:僕の場合は、間違いなくアサイーだね。これはすごくブラジルらしいもので、僕は8歳くらいの頃からアサイーを食べてきた。最高に健康的で、最高においしい。毎日食べるようにしているよ。これはアマゾン地域で取れるベリーなんだ。エネルギーが豊富で、スーパーフードとされている。すばらしいよ。ブラジルでは2箇所、2つの州でしか育たない。しかも年中採れるわけじゃない、手に入るのは1年のうち3ヶ月間なんだ。だからけっこう面白いよ、アサイーの文化は。大好きだ。
Q. 彼の影響でアサイーに興味が湧きましたか?
マレー:ああ、アサイーは好きだ、おいしいよ。イギリスでは、以前と比べてすごく一般的になったのは間違いない。見つけるのにさほど苦労しなくて済むよ。
Q. あなたはアサイーのビジネスに関わっているそうですね?
ソアレス:言ったように、僕はこれまでの人生でずっとアサイーを食べてきた。それで、アサイービジネスに投資したいといつも思っていた。でも、そしてOakberryという会社を知ったんだ。僕には、母国ブラジルでいくらか投資している自分の会社がある。初めてOakberryと関わるようになった時は、客としてそこに行ったんだ。そこで初めてアサイーボウルを食べて、そのコンセプトが本当に気に入った。
手短に話すと、それから数ヶ月後に僕らはその会社に投資した。それから会社はかなり速く成長している。去年の終わり時点で世界中に500以上の店舗を出店していた。Oakberryは今や僕の人生の一部で、大きな存在だ。ビジネス面だけじゃなく、食生活の面でもね。
Q. 日々の業務にも関わっているのですか?
ソアレス:僕はかなり現場に出るタイプなんだ。毎日の決まった業務に日々関わってはいないけど、会社の成長を後押しするために一緒にやっているプロジェクトにはかなり関わっているよ。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2021年「ATPファイナルズ」でのマレー(左)とソアレス(右)
(Photo by Julian Finney/Getty Images)