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ヨーロッパのクレーシーズン開幕!4月開催の主な大会まとめ

2020年「ATPカップ」でのジョコビッチ

ドラマに満ちた「サンシャイン・ダブル」が終わり、ヨーロッパでのクレーコートシーズンが開幕する。クレーコートはハード、クレー、グラスの3つのサーフェスの中では最も球足が遅く、バウンドは高くなるため、ラリーが長くなり、スタミナがあって粘り強い選手に向いているとされる。クレーコートの多いヨーロッパや南米にはクレーの得意な選手が多く、ハードコートの多い北米やオーストラリアではハードコートを好む選手が多いようだ。

<4月の大会カレンダー>
男子
4月4日~4月10日 「ATP250 ヒューストン」(アメリカ、クレーコート)
4月4日~4月10日 「ATP250 マラケシュ」(モロッコ、クレーコート)
4月10日~4月17日 「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ、クレーコート)
4月18日~4月24日 「ATP500 バルセロナ」(スペイン、クレーコート)
4月18日~4月24日 「ATP250 ベオグラード」(セルビア、クレーコート)
4月25日~5月1日 「ATP250 ミュンヘン」(ドイツ、クレーコート)
4月25日~5月1日 「ATP250 エストリル」(ポルトガル、クレーコート)

女子
4月4日~4月10日 「WTA500 チャールストン」(アメリカ、クレーコート)
4月4日~4月10日 「WTA250 ボゴタ」(コロンビア、クレーコート)
4月18日~4月24日 「WTA 500 シュトゥットガルト」(ドイツ、クレーコート)
4月18日~4月24日 「WTA 250 イスタンブール」(トルコ、クレーコート)
4月28日~5月7日 「WTA 1000 マドリード」(スペイン、クレーコート)

「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月10日~4月17日/クレーコート)
クレーコートでのシーズン最初のマスターズ1000大会である「ATP1000 モンテカルロ」の最大の話題は、新型コロナワクチン未接種であるためアメリカでの大会に出られなかった世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のツアー復帰と、インディアンウェルズ大会準決勝まで今季無敗と絶好調だったラファエル・ナダル(スペイン)の欠場だろう。「クレーキング」の異名を持つナダルはここで、2005年から2012年までの8連覇を含む11回の優勝を遂げているが、現在は肋骨の疲労骨折のため4~6週間の離脱を余儀なくされている。

昨年の覇者は初めてのマスターズ大会優勝を果たしたステファノス・チチパス(ギリシャ)。その前回の2019年もファビオ・フォニーニ(イタリア)が初のマスターズ制覇を成し遂げており、ジョコビッチは2013年と2015年の2度タイトルを獲得している。

賞金総額は580万2475ユーロ(約7億8600万円)。ランキングポイントは優勝者に1000ポイント、準優勝600、準決勝進出360、準々決勝進出180、ベスト16進出90、2回戦進出45ポイントが与えられる。

シングルスの出場選手は56名で、上位8シードが1回戦免除。3月31日時点での上位8シードはジョコビッチ、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、チチパス、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、キャスパー・ルード(ノルウェー)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)となっている。

「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月18日~4月24日/クレーコート)
ここでもナダルは12回優勝という他を寄せ付けない強さを見せている。3月31日時点ではまだエントリーリストに入っており、新しく大会ディレクターとなったダビド・フェレール(スペイン)は「きっと回復して戻って来てくれる」と語っていたが、はたしてどうなるだろうか。

昨年の覇者はナダル、その前の2019年はドミニク・ティーム(オーストリア)が優勝。2014年と2015年には錦織圭(日本/フリー)が連覇している。

賞金総額は280万2580ユーロ(約3億7900万円)。ランキングポイントは優勝者に500ポイント、準優勝300、準決勝進出180、準々決勝進出90、2回戦進出45ポイントが与えられる。

シングルスの出場選手は48名で、上位16シードが1回戦免除。3月31日時点での上位8シードはナダル、チチパス、ルード、フベルト・フルカチュ(ポーランド)、ヤニク・シナー(イタリア)、キャメロン・ノリー(イギリス)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)となっている。ジョコビッチ、ルブレフ、ティームらは、同じ週に開催される「ATP250 ベオグラード」にエントリーしている。

「WTA1000 マドリード」(スペイン・マドリード/4月28日~5月7日/クレーコート)
女子のクレーコートでのシーズン最初のWTA1000大会。昨年はアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、決勝で第1シードだったアシュリー・バーティ(オーストラリア)をフルセットで破って優勝した。最多優勝はペトラ・クビトバ(チェコ)の3回。

ランキングポイントは優勝者に1000ポイント、準優勝650、準決勝進出390、準々決勝進出215、ベスト16進出120、2回戦進出65、1回戦敗退10ポイントが与えられる。

マドリードは標高が高いため、クレー大会の中では球足が速く、ハードコートを得意とするタイプの選手たちにも大いにチャンスがある大会と言われている。クレーをあまり得意としていない大坂なおみ(日本/フリー)の活躍を見ることができるだろうか。

元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)はまだ膝の怪我からの回復の途上にあり、もう一人の元世界王者アンディ・マレー(イギリス)は、過去にクレーシーズンの身体への負担が大きかったことを理由に、グラスコートシーズンまでの休養を宣言している。一方で「全仏オープン」での優勝経験のあるスタン・ワウリンカ(スイス)や、同じくクレーコートを得意とするティームがチャレンジャー大会で復帰。ティームはコロナ陽性のためまたしてもしばらく離脱となったようだが、さほど長くはかからないだろう。ルードやカルロス・アルカラス(スペイン)といった新勢力の躍進、女子では「絶対女王」になりつつあったバーティの後継者となるのは誰なのか、見どころ満載のクレーシーズンの始まりだ。

※為替レートは2022年3月31日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2020年「ATPカップ」でのジョコビッチ
(Photo by Andy Cheung/Getty Images)

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