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25歳で初のトップ100入りを果たしたダートがジュニアたちに伝えたいこと

写真は2021年「BJKカップ」予選ラウンドでのダート

先日閉幕した「WTA1000 インディアンウェルズ」で、一つの大きな成果を上げた選手がいる。現在25歳、3月21日に自己最高の99位に世界ランキングを上げて、初めてのトップ100入りを果たしたハリエット・ダート(イギリス)だ。これまでもインディアンウェルズを訪れたことはあったが、コートに立ったのは今回が初めてだった。2020年はパンデミックにより大会が中止になり、2021年にはウイルス感染症により緊急入院を余儀なくされた。今年は予選を突破し、4回戦進出を果たしたダートがインタビューに答え、これまでの苦労や今後の展望を語り、後輩たちへのメッセージを送った。WTA(女子テニス協会)の公式ホームページが伝えている。

ダートは、2回戦で第12シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、3回戦で「全豪オープン」準々決勝進出を果たしたカイア・カネピ(エストニア)を破り、格上の選手にも堂々とした戦いぶりを見せた。ダートがトップ20の選手相手に白星を挙げたのは今回が初めてだった。

WTA:テニスを始めるきっかけは何でしたか?

ダート:母が昔テニスをしていて、私をテニスに導いてくれた。母のテニスの試合によくついて行って、コートの横に座っていたの。そして、ある日やってもいいか聞いたのよ。そんな感じで始めたわ。

WTA:他に何かスポーツをやっていましたか?

ダート:実は、陸上の長距離でいい成績を残していたの。ある時、テニスか長距離、どちらかを選ぶことになって、父にテニスを続けるように勧められた。ビリー・ジーン・キング(アメリカ)が男女同一賞金への道を作ってくれていたし、陸上よりテニスの方が機会に恵まれているって。

WTA:いつ、プロテニス選手になりたいと考えるようになりましたか?

ダート:13歳の時に、これをやりたいって強く思ったの。今振り返ってみると、いくつかやり方を変えた方がいいと自分に言いたいこともある。もっと楽しんで、満喫しようとか、そういう小さなことだけど。

[テニスを続けるために払う]代償がわかっていない。夢があっても、その年齢だと、どれほど努力が必要なのかわからないし、例えばトレーニングや遠征、試合のために私が様々な所に行けるように、両親がどういう選択を行うことになるのかもわからない。

すごく長い旅なの。14歳とか15歳で一番になることで頭がいっぱいになるけれど、実はそんなことに何も意味はない。それよりもっと、プレーを向上させること、アスリートとして自分を成長させることが重要なの。それがすごく大きいと思う。若くて才能のある選手をたくさん見るけれど、身体的に全然できていなくて、それが後になって響いてくる。少し落ち着いて、14歳以下の大会で負けてもそんなに心配することはないって当時の自分に伝えたいわ。

WTA:インディアンウェルズで何かご自身に変化は起こりましたか?

ダート:自分に力があるのは分かってた。でも勝利を手にしてみて、やっと本当に信じることができた。特に、昨年は個人としても選手としても成長できたと感じてる。コートの中でも外でもいろんなことが起きて、人生にも多くの変化が起こった。かなり辛い時期を経験して、コートでその影響が出た。コートの外で幸せだと、コート上でもハッピーでいられる。それが私の成功の大きな部分だった。

正直にいうと、ここには何も期待せずに来たわ。すべて冷静に受け止めて、ここにいることを楽しもうって。でも同時に、自分がこのレベルでプレーできるって分かっていた。望むような結果が今週出るのか、それとも来週、あるいはそれ以降に出るのか分からないけれど、忍耐強くあることが重要なの。ここで私のプレーがいい結果に結びついてとても満足しているわ。

WTA:辛い時期を経験したそうですが、復活の鍵は何でしたか?

ダート:すごく落ち込むことがあった。どこにも行けないような気がして、そこから抜け出すのがとても難しかった。たくさん努力していたのに、結果がついてこなかった。それに、コートにいる時の精神面が十分に成熟していなくて、その点も成長が必要だった。それを改善するようにして、訪れる機会をすべて掴んで、その場にいることを楽しむようにしたの。

コートでは時々すごく感情的になって、その場にいたくないと感じるほどだった。でもそれは本当の私じゃない。もともと私はコートでは闘志あふれるタイプなの。それを示して、全力を尽くしたい。後で振り返って、もっと頑張ればよかったと思いたくないから。人生は一度しかないし、テニスも一回しかできない。全体的に見るとそんなに長くはないわ。だから、もっと楽しむことが大事だし、小さなことを大切にして、一日一日、限界まで自分を追い込むこと。自分の限界がどこか探るのも結構楽しいの。

WTA:今回インディアンウェルズで勝利を重ねたことは、ご自身にとってどういう意味を持ちますか?

ダート:過去2回この大会に出られなかったから、やっと出場できてとても良かった。だから、コートで何が起ころうと受け入れる。時々、ボールをうまく感じられないこともあるけれど、最大限チャンスを活かすようにして、ポジティブでいるようにすること。カネピとの試合で2-5でリードされている時、私はインディアンウェルズの3回戦にいるんだ、と思ったの。負けてもそれが何?と。ベストの力を出し切ることが、自分にできる最大のことだって。

続けて結果が出せたことが、自分でも感心したこと。大きなことだから。誰もが高いレベルでプレーできる。誰でもいい試合を一つはできる。でも、毎週毎週このレベルでいられると自分自身に証明することが大切なのよ。

WTA:2022年の目標を教えて下さい。

ダート:グランドスラムの本戦に確実に出場できるようにしたい。だって、とても難しいから。予選に出なくてよくなりたい、みんなすごく上手い選手ばかりで、3試合連続で勝利することは困難なの。だから、その立場に立てたら良いわね。

WTA:今回のインディアンウェルズでの結果を受けて、今シーズンご自身への期待は変わりましたか?

ダート:そんなことはないわ。スケジュールは少し変わるかもしれないけど。もしかしたら、そこまでたくさんのチャレンジャー大会に出なくて良くなるかも。そうなれば嬉しいわ。トップクラスの大会でプレーすると、環境も良いし、出場できることも嬉しい。こういう大会に毎週出られるところまでいきたい。すごくワクワクするもの。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「BJKカップ」予選ラウンドでのダート
(Photo by Charlie Crowhurst/Getty Images for LTA  )

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