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ナダルのマスターズ400勝への軌跡を振り返る

写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのナダル

モンテカルロに始まり、上海を経て今年のインディアンウェルズに至るまで、ラファエル・ナダル(スペイン)は地球上のあらゆるところで勝利を挙げ、ATPマスターズ1000大会での勝利数の最多記録を打ち立てた。そしてこのほど、ナダルはマスターズ1000大会で400勝を挙げた最初の男子選手となった。この機会に、米テニスメディアTennis.comがナダルの勝利の足跡を振り返っている。

マスターズ大会初勝利:2003年モンテカルロ、カロル・クチェラ戦

ナダルがマスターズ1000大会で初勝利を飾るまで、長くはかからなかった。16歳で世界ランキング109位の時に、予選を勝ち上がってマスターズ1000大会に初出場を果たしたが、これはナダルにとってツアーレベルでわずか2つ目の大会であった。それは2003年の「ATP1000 モンテカルロ」で、1回戦でナダルは元世界6位のカロル・クチェラ(スロバキア)を6-1、6-2で一蹴。試合時間はわずか63分であった。そして、ナダルはそれだけでは終わらなかった。

2回戦ではトップ10選手と初めて対戦し、勝利を挙げた。ナダルは前年の「全仏オープン」覇者でもあった当時世界7位のアルベルト・コスタ(スペイン)を7-5、6-3で下す。そして続く3回戦でギジェルモ・コリア(アルゼンチン)に6-7 (3)、2-6で敗れてこの大会を終えた。

マスターズ大会100勝目:2008年マイアミ、トマーシュ・ベルディヒ戦

トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は、ナダルとの最初の4度の対戦で3勝を挙げており、ナダルのキャリア初期における悩みの種となっていた。しかし、2008年までにはナダルが対戦成績を3勝3敗の五分に戻し、この年の「ATP1000 マイアミ」の準決勝でナダルが7-6(6)、6-2で勝利を手にして4勝3敗と優位に立った。この試合は、ナダルがマスターズ1000大会で100勝目を挙げた試合だった。

実のところナダルは、ベルディヒとの2007年以降の20度の対戦のうち実に19試合で勝利しており、2019年にベルディヒが引退するまでに対戦成績でのリードを20勝4敗にまで伸ばした。

マスターズ大会200勝目:2011年モンテカルロ、アンディ・マレー戦

マスターズ1000大会でのナダルの400勝のうち最も困難を極めたのは、2011年のモンテカルロ大会準決勝でアンディ・マレー(イギリス)を6-4、2-6、6-1で下した試合だろう。この試合には2時間59分を要し、25ゲームのうち13ゲームでブレークがなされた。マレーが6度、ナダルが7度だ。

「彼(マレー)には信じられない潜在能力がある。全てのサーフェスでとても優れている。サーブが良いし、動きもとても良く、ショットにはトップスピンがかかっているから、クレーでうまくプレーできないはずがない」とナダルは後に語っている。マレーはその後、クレーで2度ナダルから勝利を挙げた。2勝とも「ATP1000 マドリード」でのもので、2015年と2016年の大会でのことだ。マレーはまた、2016年の「全仏オープン」で決勝に進出している。

マスターズ大会300勝目:2015年上海、スタン・ワウリンカ戦

2015年の「ATP1000 上海」準々決勝でのスタン・ワウリンカ(スイス)との対戦に臨むナダルは、使命を負った男のようだった。直近の2度の対戦、2014年の「全豪オープン」決勝と、2015年「ATP1000 ローマ」の準々決勝では、いずれもナダルが敗れていた。第1セットで2-2となったところからナダルが主導権を握り、9ゲームを連続で奪って6-2、5-0とリードし、2ゲーム後には6-2、6-1でこの試合を締めくくった。試合時間はわずか64分であった。

マスターズ大会400勝目:2022年インディアンウェルズ、ダニエル・エバンズ戦

今年のインディアンウェルズ大会では、2回戦でセバスチャン・コルダ(アメリカ)を振り切るのに苦闘しなければならなかった。ナダルは第3セットで2-5とダブルブレークされ劣勢に立たされたところから持ち直し、6-2、1-6、7-6(3)で勝利。続く3回戦では、ダニエル・エバンズ(イギリス)が第1セットで同じく早々とナダルのサービスゲームをブレークし、4-2とリードした。しかし、過去19年の間ずっと多くの試合でそうしてきたように、ナダルは闘うことを決してやめず、少しずつ盛り返して第1セットを手にした。その後は第2セットの序盤でブレークし、7-5、6-3でエバンズを下した。

この1時間42分での勝利により、ナダルはマスターズ1000大会でキャリア通算400勝を、1990年にこのカテゴリーの大会が始まって以来初めて達成した男子選手となった。

ATPマスターズ1000大会での通算勝利数トップ10

400勝:ラファエル・ナダル(スペイン)

381勝:ロジャー・フェデラー(スイス)

374勝:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

219勝:アンディ・マレー(イギリス)

209勝:アンドレ・アガシ(アメリカ)

191勝:トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)

190勝:ピート・サンプラス(アメリカ)

189勝:ダビド・フェレール(スペイン)

157勝:アンディ・ロディック(アメリカ)

155勝:スタン・ワウリンカ(スイス)

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのナダル
(Photo by TPN/Getty Images)

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