あらゆる世代にファンを持つラファエル・ナダル(スペイン)。テニスを志す子どもたちにとってはアイドル、大人たちにはアスリートの鑑、そして高齢のテニスファンにとってもまた憧れの存在となっている。今回もそれを裏付ける出来事が話題となった。ATP(男子プロテニス協会)の公式ウェブサイトが伝えている。
先週、ラファ・ナダル・アカデミーに特別なファンが訪れた。マヨルカ島でナダルが出迎えたのは、97歳のウクライナ人テニスプレーヤー、レオニード・スタニスラフスキーさん。ITF(国際テニス連盟)のライセンスを持つ世界最年長のテニス選手として、ギネス記録保持者となっている。
初対面だった2人は軽く談笑し、その後共にコートへと足を運んだ。元世界王者ナダルと97歳のスタニスラフスキーさんはボールを打ち合い、テニス選手同士ならではの方法で交流を深めていった。この日は、長年のテニス愛好家のスタニスラフスキーさんにとっては忘れられない1日になった。
スタニスラフスキーさんは、50年以上テニスをプレーしてきたアマチュア選手だ。数ヶ月前、スタニスラフスキーさんはITFに手紙を送り、彼の年齢層を対象にした新しいベテランカテゴリーを新設してほしいと訴えた。そこでITFは、ITFスーパーシニア・ワールドチャンピオンシップに史上初の“90歳以上”のカテゴリーを新設した。
1924年3月22日生まれのスタニスラフスキーさんは、1968年のテニスのオープン化以前、オープン化してまもなくのプロテニス黎明期、そして現在に至るまで、多くのレジェンドたちのキャリアを見守ってきた。そんなスタニスラフスキーさんにとって、ナダルと直に交流できたことは最高の思い出となったようだ。
アカデミーを訪れたスタニスラフスキーさんは、ラファ・ナダル・ミュージアムにも足を運び、ナダルがこれまでに勝ち取ったトロフィーを間近で観覧した。そこには20個のグランドスラムトロフィーと36個のマスターズ大会のトロフィーが、その他多数のトロフィーと共に飾られている。
ナダルは左足の怪我を理由にシーズンを途中で終え、現在は怪我療養に努めている。今年は「ATP500 バルセロナ」で同大会12度目、「ATP1000 ローマ」では10度目の優勝を飾り、ヨーロッパのクレーコートでは相変わらずの存在感を放った。先日、12月のエキシビション大会での復帰を目指していると報道されたが、早くまたナダルの元気な姿を見たいものだ。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2019年「全米オープン」でのナダル
(Photo by Al Bello/Getty Images )
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