ニュース News

ビーナスが全米OPデビューを振り返る「あの態度では嫌われたのも無理はない」

写真は2022年「ATP250デルレイビーチ」で試合観戦するビーナス

テニスの元世界女王ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画の中で、「全米オープン」に初出場した時のことを回想している。ビーナスは1997年の「全米オープン」に17歳で出場し、準優勝を果たした。その過程で、ビーナスはオープン化以降で初めてノーシードで「全米オープン」決勝に進出した選手となった。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

ラリサ・ネイランド(ラトビア)との1回戦を振り返ったビーナスは、新しく開設されたアーサー・アッシュ・スタジアムで、母国の観衆の前でプレーすることに緊張していたと語った。5-7、6-0、6-1での勝利に喜ぶ自分の様子を見て、ビーナスは冗談めかしながらも当時見せた自分の「態度」を戒めた。

「初めて出場した“全米オープン”での1回戦だった。それに、この時はアーサー・アッシュ・スタジアムが使われるようになったばかりだったの。私の試合は、このスタジアムで行われた2つめの試合だったと思う。とても緊張していたから、第1セットでは息苦しくてちゃんとプレーできなかった。でも私はこんな態度を取っていたし、嫌われたのも無理はないわね」

3回戦では第8シードのアンケ・フーバー(ドイツ)と対戦。ビーナスはこの試合で、心の中で「何かがしっくりきた」と言い、本当の意味で緊張を乗り越えることができたと明かした。ふたたび陽気に勝利のお祝いをしている自分の姿を見て、これは単なる喜びの表現だったとビーナスは主張。対戦相手に失礼だという意見に反論し、これは本当に自然な反応だったと述べた。

「3回戦では、とにかく何かがしっくりきたのを覚えているわ。そして突然、どうやってテニスをすればいいかわかったの。すごく真剣だった。このときの態度が大好きよ。テニスのことしか頭にない」

「それでも勝った後はこうやって小さく飛び跳ねている。すごく嬉しかったの。対戦相手に十分に敬意を示していないと言われて嫌われたけれど、私がしたことに何か問題があったとは思わない。ただ嬉しかったのよ」

サンドリーヌ・テストゥ(フランス)との準々決勝は、この大会での本当の転換点であったとビーナスは考えている。戦略は用意していなかったものの、「ただ勝とうとする」ために必要な自信を感じられていたとビーナスは振り返った。

「サンドリーヌ・テストゥとの準々決勝を覚えているわ。これは彼女にとっても初めてのグランドスラムの準々決勝だったの。ここでは私に戦略があったように見えるけれど、本当はなかった。実際、自分が何をしているかわかっていなかった」

「この試合では、自分がこれをやりたいか、そして本当に自分に賭けるかをどうしても決断しなければいけなかった。こんな風に考えていたのを覚えているわ。“ああ、私よくやったわ。この試合で勝てなくても問題ないでしょう”って。でもそれから、“いえ、そんなことない。問題なくなんてないわ”って思った。この時、ただ勝ちにいくことを決めたの」

準決勝の相手は第11シードのイリナ・スピルレア(ルーマニア)だった。ビーナスは、動画には映っていないがこの試合で起きた事件について詳しく語った。ビーナスとスピルレアは試合中のチェンジオーバーの時にぶつかり、それがビーナスの父リチャードとスピルレアとの激しい口論につながった。しかし、ビーナスはその議論に加わることなく自分の試合に集中したといい、現在41歳のビーナスはこのことを誇らしく思っている。当時どのように振る舞ったかを振り返り、ビーナスは17歳の頃の自分は現在の自分よりも成熟していたと述べた。

「準決勝は本当に嫌な感じになったけれど、私は本当に成熟した振舞いをしたわ。17歳の私は、今の私よりも成熟していた。映像には映っていないけれど、私たちはチェンジオーバーの時にぶつかったの。それからは、すっかりおかしくなってしまった。私の父が何か言って、彼女も何か言った」

「でも私はそれに加わらなかった。私はドラマを演じない、ドラマの女王じゃないのよ。私はただ口を閉じたままにして、自分にこう言ったの。“まあ、彼女には自分の意見なり何なりを持つ資格があるわ”って。私はテニスに集中していた。テニスのことだけを考えるようにしたの」

マルチナ・ヒンギス(スイス)との決勝で0-6、4-6で敗れたことについては、自分の緊張と経験不足が原因であったという。さらに、ビーナスはこの敗戦を後悔したことはないといい、その代わりにこれを、将来自分の役に立つ学びの経験だと考えたと話した。

「決勝では最後まで緊張を振り払うことができなかった。それに、自分が勝てると信じていなかった。どうすれば勝てるかわからなかったの。私には経験がなかった。マルチナも17歳だったけれど、彼女は世界ランキング1位で、経験値は私よりずっと上だったし、彼女にはすごく才能があった」

「何より、結局は信じる心に行き着くわ。第2セットでは第1セットよりも競り合えたけれど、とにかく私には経験がなかった。全てがそれに帰着することがある。この試合について自分に不満を抱いたことは一度もないわ。だって、こういう瞬間こそが、自分の足場になるものだから。それこそが、私がこの試合から得たものよ」

3年後の2000年に、ビーナスは同じ会場で最後まで勝ち抜き、2つ目のグランドスラムタイトルとなる「全米オープン」初優勝を遂げた。さらに翌2001年にも同大会のタイトルを手にしたが、この時は1セットも落とさずに優勝を果たしている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP250デルレイビーチ」で試合観戦するビーナス
(Photo by Mark Brown/Getty Images)

空いた時間にテニスがしたい。そんなあなたのための単発レッスン予約サービス「テニモ」
単発レッスン予約、都度払いでOK。入会金、月会費は0円。関東中心にサービスを展開中。
詳細はこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. ビーナスが全米OPデビューを振り返る「あの態度では嫌われたのも無理はない」