昨日、約4ヶ月ぶりに公式戦に復帰して勝利を挙げた大坂なおみ(日本/フリー)。昨年9月に「全米オープン」3回戦でノーシードだった10代のレイラ・フェルナンデス(カナダ)に思わぬ敗戦を喫し、直後に休養を取ると宣言した時には、復帰がいつになるか見当もつかなかったと明かした。英Express紙が報じている。
「WTA250 メルボルン1」(オーストラリア・メルボルン/1月4日~1月9日/ハードコート)の1回戦で元世界ランキング11位のアリゼ・コルネ(フランス)と対戦した大坂は、6-4、3-1とリードしたところから第2セットを取り返されて「ストレート快勝」とはいかなかったが、第3セットには立て直して6-4、3-6、6-3で勝利。大坂はファーストサーブが38%しか入らず、ダブルフォールトを8回、合計57回ものアンフォーストエラーを犯した。だがウィナーも51本決め、ブレークチャンスは3回しか与えなかった。
「今日はすごくたくさんアンフォーストエラーを犯した気がする。でも初戦ですごく緊張してたから、それは予期してた」と大坂は語った。
長い休養については、以下のように話した。「いろんな人と話したから戻ってこられたと思う。私はもともと内向的で、あまり人と話す方じゃないの。でもオフシーズンの間に、友達に会ったり、家族ともたくさん話をした。それが私が自分自身にかけていたプレッシャーを取り除く方法だと思ったから。それからだんだんと、テニスに対して持っていた愛情が戻ってきたわ」
「それが完全にどこかに行ってしまったことはなかった。でも3歳でテニスを始めてからずっと本当に休んだことがなくて、毎年毎年プレーし続けている間に積もり積もったいろんな感情に覆い隠されてしまったような感じだった」
「正直に言うと、(休養期間は)思ったよりずっと短かった。本当は、2022年はほとんどプレーしないかもと思ってたの。だから“誇りに思う”とはちょっと違うけど、“全米オープン”の後で、次にいつプレーするかわからない、と言って、だけどテニスが好きだから、今ここに、いつもの年のように戻ってくることができて、そんな自分を嬉しく思うわ」
「今年の本当の大きな目標は一つだけ。それは結果とはまったく関係ない。コートに出るたびに楽しむこと、そしてたとえ負けたとしても、試合が終わった時に自分はベストを尽くしたってわかっていること」
「それから記者会見にも目標があるわ。二度と泣かないこと。達成できるといいな。私はちょっと結果やランキングにこだわり過ぎる気がする。だからもっと試合を楽しむ方法を見つけないとね。そもそも楽しくて始めたことなんだから」
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「全仏オープン」での大坂なおみ
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)