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史上最年長の遅咲き、難病克服...2021年に引退した主な選手たち

史上最年長の遅咲き、難病克服...2021年に引退した主な選手たち

ひと昔前よりも選手寿命が伸びたテニス界だが、それでも引退の時はやってくる。2021年も終わりを迎えるのに合わせて、今年現役を終えることになった選手たちをご紹介しよう。

2021年シーズンに現役から退くことになった主な選手は以下の通り。(年齢は12月30日時点)

ユルゲン・メルツァー(オーストリア)40歳
最高世界ランキング:シングルス8位(2011年)、優勝5回、通算成績:350勝334敗
最高世界ランキング:ダブルス6位(2010年)、優勝17回、通算成績:375勝297敗

ビクトル・トロイツキ(セルビア)35歳
最高世界ランキング:シングルス12位(2011年)、優勝3回、通算成績:294勝273敗

パオロ・ロレンツィ(イタリア)40歳
最高世界ランキング:シングルス33位(2017年)、優勝1回、通算成績:110勝185敗

大坂まり(日本)25歳
最高世界ランキング:シングルス280位(2018年)、優勝0回、通算成績:196勝162敗

ジョハナ・コンタ(イギリス)30歳
最高世界ランキング:シングルス4位(2017年)、優勝4回、通算成績:395勝243敗

キキ・バーテンズ(オランダ)30歳
最高世界ランキング:シングルス4位(2019年)、優勝10回、通算成績:443勝265敗

カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)33歳
最高世界ランキング:シングルス6位(2016年)、優勝2回、通算成績:516勝346敗

上記リストのうち、男子でテニスファンに最も深い印象を残したのはユルゲン・メルツァー(オーストリア)だろう。2010年代初めにシングルスで世界8位、ダブルスで世界6位とともにトップ10入りを果たし、手にしたタイトルの合計は23。その中には、男子ダブルスと混合ダブルスで制した「ウィンブルドン」も含まれる。

今年5月に40歳を迎えた彼は、10月に自国オーストリアで行われた「ATP500 ウィーン」をもって現役を引退。最後の試合はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とペアを組んでのダブルスで、6-7(3)、5-7の惜敗で1回戦敗退となった。シングルスでは、2019年の「ATP250 ウィンストンセーラム」予選敗退が最後だった。現役時代からオーストリアテニス協会スタッフを歴任するなど、コート内外で活躍してきた彼は、先日オーストリアの代表監督に就任することが発表された。

メルツァーと同じように代表監督を務めているのが、元世界12位のビクトル・トロイツキ(セルビア)。もっとも、こちらが同職に任命されたのはまだ現役だった2020年末。同世代の世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とともに2010年「デビスカップ」を制覇した一人でもある。今年の「ウィンブルドン」予選2回戦でブランドン・ナカシマ(アメリカ)に敗れたのが現役最後の試合に。その後は代表監督に専念し、「東京オリンピック」や「デビスカップ」でチームを率いている。

2016年の「ATP250 キッツビューエル」でシングルス唯一のタイトルを獲得し、1990年以降のツアーでは史上最年長(34歳)の初優勝者となったパオロ・ロレンツィ(イタリア)も、現役生活に終わりを告げた。2017年にはキャリアハイの33位を記録。一時はイタリア人ナンバー1の座も手にしている。今季はチャレンジャー大会やツアーの予選で主にプレーし、無観客で開催された「全米オープン」予選2回戦がラストマッチに。その後、母国のトリノで行われた「Nitto ATPファイナルズ」での引退セレモニーにトロイツキらと出席し、ファンの前でお別れを言うことができた。

大坂なおみ(日本/日清食品)の姉である大坂まり(日本)が引退を発表したのは今年3月。2019年3月の「WTA1000 マイアミ」にてワイルドカード(主催者推薦枠)でツアーシングルス本戦デビューを果たすも1回戦敗退。その後は主にITF大会に参加し、4度決勝に進出したが、タイトルには手が届かなかった。今年プレーしたのは1月にローム(アメリカ)で行われたITF大会のみで、予選1回戦で姿を消している。現役時代からデザイン関連の仕事をしてきた彼女は、妹のなおみが9月のメットガラで着ていたルイ・ヴィトンのドレスを他のデザイナーと共同で手掛けてもいる。

元イギリスナンバー1であるジョハナ・コンタ(イギリス)の現役引退も唐突だった。2017年の「ウィンブルドン」を含めてグランドスラムで3度準決勝に進出した元世界4位のコンタは、「ただ、時が来たと思った」として今月初めに現役引退を発表。その後、長年の恋人と結婚している。

コンタと同い年のキキ・バーテンズ(オランダ)は「東京オリンピック」が最後の舞台に。第16シードとして参戦したシングルスでは1回戦敗退、デミ・シヒュース(オランダ)と組んで第3シードとして臨んだダブルスでは2回戦で敗れた。2016年の「全仏オープン」で第3シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)らを破って準決勝に進出、2019年の「WTA1000 マドリード」優勝後にキャリアハイの世界4位に到達したが、キャリア終盤は怪我に悩まされた。

今年、最も多くの人から祝福される形で引退したのは、カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)ではないだろうか。もともと2020年に引退する予定だったが、パンデミックによりツアーが中断された上、彼女自身はホジキンリンパ腫と診断された。しかし治療の結果、難病を克服。懸命の努力でコートに舞い戻り、予定より1年伸びて迎えた最後のシーズンは積極的に大会に出場。最後にプレーしたのは11月の「ビリー・ジーン・キング・カップ by BNPパリバ ファイナルズ」スロバキア戦で、シングルスでは敗れたものの、サラ・ソリベス トルモ(スペイン)と組んだダブルスで勝利し、有終の美を飾った。その後、WTAアワードで「カムバック賞」と「Karen Krantzcke スポーツマンシップ賞」を贈られている。

(テニスデイリー編集部)

※写真はユルゲン・メルツァー
(Photo by Andrea Kareth /SEPA.Media /Getty Images)

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