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元世界王者の母が60億円規模のテニス&ゴルフ施設をつくる計画

プレミア試写会でのアンデイ・マレー(右)と兄ジェイミー(左)、母ジュディさん(中)

シングルスの元世界王者アンディ・マレー(イギリス)と、ダブルスの元世界王者ジェイミー・マレー(イギリス)の二人の息子を育てた母親でありテニスコーチのジュディ・マレーさんが、スコットランド中部に4000万ポンド(約62億円)規模のテニス&ゴルフ施設をつくる計画を立て、この度スコットランド政府により許可された。英ガーディアン紙など複数メディアが報じている。

ジュディさんは、二人の息子の功績を後世に残すものとして、この建設計画に強い思い入れを抱いている。施設は、マレー兄弟の出身地であるダンブレーン近郊のパーク・オブ・キールに作られる予定で、12面のテニスコート、18ホールのゴルフ場、マレー兄弟のためのミュージアム、四つ星ホテル、19軒の家が建設される他に、61ヘクタールの森林公園、子供向けの遊び場、そして5人制サッカー用の全天候型ピッチが作られる予定だ。

2014年7月、この複合施設の建設計画が地域を管轄する評議会に提出されたが、地元住民から反対の声が多く上がり、2015年12月に一度却下されていた。地元住民の署名は1500以上にも上り、反対者らはこれらの施設が森林地帯の景観を壊すと主張していた。

評議会による決定に対してジュディさんたちの弁護士やコンサルタントが不服申立てを行った。それを受けスコットランドの大臣らが再調査を要求。その結果、提案された計画によるメリットが緑地帯の減少などのデメリットを上回ると結論が出た。政府の発表では、テニス&ゴルフセンターの建設は両方のスポーツへの参加を促すことに繋がり、かつ地域の人々が使用できる施設ができることにより、地域への経済的メリットもあるとし、ジュディさんたちの計画を歓迎した。

ジュディさんは政府の決定に次のように喜びのコメントを発表。「長期にわたった重要な計画手続きの後、ダンブレーンの近郊に心躍る地域のスポーツとレジャー施設建設の機会を与えられたことを非常に嬉しく思います」

「私たちがつくりあげるものは、ジェイミーとアンディの功績を後世に残すというだけでなく、年齢、障害、生い立ちなど関係なく全ての人が、これから何世代も楽しんでもらえる、地域の重要な資産になると心から信じています。できるだけ早く私たちの計画を実現させたい。みなさんと分かち合える日が待ち遠しいです」

一方、地元を代表する議員、マーク・ラスケル氏はこの決定に対し、「ひどく打ちのめされた。この決定は、何世紀も存続してきたパーク・オブ・キールの歴史的な景観を破壊するものだ」と強い口調で語った。

ラスケル氏によると、この施設の開発業者の狙いは、マレー兄弟の功績を後世に残すことと全く関係がないという。「有名人の背後に隠れ、地方に豪邸を建設する場を確保しようという不動産開発業者の目論見だ」とラスケル氏は語った。

今回の計画には、ジュディさん、スコットランド出身のゴルフ選手コリン・モンゴメリー、そして不動産業者キング・グループが関わっている。

地元ダンブレーンの評議会は、政府の決定は地域住民が抱く不安を全く無視しており、地域開発計画に関する一連の手続きを踏みにじるものである、と声明を出した。評議会議長のデビッド・プレスコット氏は、更に次のように発言している。「この計画は、許可を得るのに8年かかっている。これは数多くある段階のうちのたった1つだ。この件にはまだまだ長い道のりが待っている」

※為替レートは2021年12月28日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真はプレミア試写会でのアンデイ・マレー(右)と兄ジェイミー(左)、母ジュディさん(中)
(Photo by Gareth Cattermole/Getty Images)

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