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15歳の小田凱人が車いすジュニア最優秀選手賞受賞「夢を与えられる人になりたい」

15歳の小田凱人が車いすジュニア最優秀選手賞受賞「夢を与えられる人になりたい」

日本の15歳、小田凱人(おだ ときと、日本/岐阜インターナショナル)が、ITF(国際テニス連盟)の2021年車いすテニスジュニアの最優秀選手(ジュニア・オブ・ザ・イヤー)に選出された。ITFが公式ホームページで発表した。

2020年から始まった同賞は、素晴らしい成績を残し、かつコート外でもリーダーシップやスポーツマンシップを見せた若手の車いすテニス選手を称えるものだ。ITF車いすテニス委員会に送られた候補者の中から、男女各1名ずつ選出される。今年の男子の受賞者は小田、女子はアメリカのAngelina Fosbinderに決定した。

2021年、小田は世界中が驚く大活躍を見せた。4月に史上最年少の14歳という若さで車いすテニスのジュニアランキングで首位に立った小田は、5つのジュニア大会と7つのシニア大会(すべてシングルス)で優勝し、トップ10相手に初勝利をあげるなど、充実したシーズンを送った。小田はシニアの世界ランキングで80位も順位を上げ、シーズンが終了した現在は世界10位に立っている。

ITF車いすテニス委員会は、小田の成績だけでなく、「ワールドチームカップ」のジュニアの部での日本チーム初優勝に小田が大きく貢献したことを高く評価した。小田はメディアの取材にも積極的に応え、国枝慎吾(日本/ユニクロ)や上地結衣(日本/三井住友銀行)への尊敬の念を表しつつ、自身も子どもたちを勇気づける存在でありたいという願いを語った。

2021年を振り返り、ITFのインタビューに応えた小田は次のように語った。

「すべてが大きく変わった1年でした。将来自分のキャリアを振り返る時、2021年は重要な年になると思います。僕のテニスはどんどん良くなっていると感じているし、それが結果に現れているのを素直に嬉しく思っています」

「現状でも世界のトップ選手と試合をして勝てるレベルになってきていると感じています。でも、満足はしていません。まだゼロに近い、まだまだ上達したいです」

小田が骨肉腫と診断されたのはまだ9歳の頃だった。

「骨肉腫を発症して、その頃やっていたサッカーが次第に痛みでできなくなりました」と小田は当時を振り返り説明した。

「今思い返してみると、患者としての生活はすごく辛くて、終りが見えないトンネルの中を歩いているみたいでした。でも今は、その時の経験は無駄ではなかったと感じます。その時の経験が、テニスのキャリアで僕を精神的に支えてくれていると思います」

「医師に色々なパラスポーツを勧められて、車いすテニスを知り、選手になってみたいと思いました。今は、僕の趣味であり、最大の喜びであり、職業であり、僕が一番輝ける場所です」

小田を動かすのは、同じような病気や障害に苦しむ子どもたちにとっての希望でありたいという願いだ。そして車いすテニスの世界でまだまだ活躍を続けたいと野望を語る。特に、パラリンピックには特別な思い入れを持っているという。

「同じ病気を抱える子どもたちに夢を与えられる人間になりたい。選手としての目標は、パラリンピックで3大会連続制覇することです。でも、今は“パリパラリンピック”で優勝することしか考えていません。2024年に僕は18歳になります。世界的に見ればまだ若いかもしれませんが、その年までに僕なりのテニススタイルを確立して、ユニークなプレースタイルを作り上げたい」

「国枝選手や上地選手が僕に夢を与えて、僕も自分に挑戦したいと思わせてくれました。そのことにすごく感謝しているし、だからこそ僕も夢を与えられる人間になりたい」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ブリティッシュ・オープン」での小田
(Photo by Nathan Stirk/Getty Images for LTA)

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