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元世界8位のイズナー「母のガンとの闘病が僕に力を与えてくれた」

「ATP1000 パリ」でのイズナー

先日、ATP(男子プロテニス協会)のインタビューに応えたジョン・イズナー(アメリカ)は、母親のガンとの闘病の様子を語り、彼女が見せた闘志が自身のモチベーションになったと明かした。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

インタビューの中でイズナーは、自身がコートで挙げた成果は彼の母親が経験したことと比較すると色あせてしまう、と語った。

「僕がコートでやっていることは、母が経験したこと、そしてガンと戦っている誰もが経験していることの前では霞んで見えてしまう。母はいつもの力強い健康な体ではなかったけれど、戦う意思は確かにそこにあって、僕にとてつもない力を与えてくれた」

イズナーが母親のガンについて知ったのは、彼がまだ大学生の時だった。

「あれは2003年の10月だった。随分前のことだね。僕はいつものごとく授業に遅れていたのを覚えている。起きたら母から電話があって、結腸ガンと診断されて、手術に今入ったところだか手術が終わったところだ、と伝えられたんだ」

イズナーはこの知らせを聞き、世界がガラガラと崩れ落ちるような気がしたという。

「母は何日も前にこのことを知っていたんだけど、僕に心配させまいと思ったらしい。どうかしてると思ったけれど、それが母だからね。とにかく、母から知らせを受けたのはその時で、僕の世界はその瞬間ひっくり返ってしまったようだった。僕にはそれまで、重い病気を抱えた友達を持つ人や、そんな家族を持つ人が親しい人の中にはいなかったから。それが自分の母親だと、本当に胸にこたえたよ」

知らせを聞いたイズナーは涙を抑えられず、すぐに母を支えるために実家へ戻った。

「僕は泣いて兄弟に連絡した。父親とも話した。叔父とも話したし、親しい人みんなと話して、すぐに実家に戻るのが正しい選択だと思ったからそうした。母のそばにいてあげることしかできないと思ったんだ」

そして闘病中の母親が常に前向きな姿勢を保っていた様子を振り返った。

「その状況を嘆いたりしなかった。なぜ自分がこんな目に遭わなきゃならないのか、と聞くことは絶対なかった。母が、なぜ私が、とは決して言わなかったから、僕らはすべてのことにすごく前向きでいられたと思う。これは、こういう経験をしている人たちにとって重要なことだ。前向きの姿勢でさえいれば解決できることはたくさんあると言うしね」

イズナーは母親の化学療法に付き添ったこともある。その時初めて、事態の重さを痛感したそうだ。

「一度化学療法に付き添ったことがあって、母がすごく弱っていることに気付いたんだ。そんな彼女を見るのはすごく辛かったけど、彼女の闘志も見ることになった。僕たちは、母が(病を)乗り越えて、より強く健康になれるようにと神に祈っていた。そして、幸運なことに母はその通りになったのさ」

さらに、36歳のイズナーは自分が大きな怪我を負うことなくこれまでテニスを続けてこられたことも幸運だと感じている、と語った。

「僕はこれまでずっととても健康で体も丈夫で、健康問題に悩まずにいられて本当にラッキーだよ。(テニスを続けられていることが)すごく幸運だということをわかっている。一瞬で無くなってしまうこともあるって自覚しているよ」

以前「テニスより家族が大事」と語っていたイズナー。これからも家族を、そしてテニスを大切にしていってほしい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 パリ」でのイズナー
(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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