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デビスカップ覇者のロシアが2022年大会でホスト国になれない理由

デビスカップ覇者のロシアが2022年大会でホスト国になれない理由

今年の国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」ではロシアが優勝したが、同国は来年の開催国候補から除外されている。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じた。

この大会に莫大な資金を投じる投資会社のKosmosがITF(国際テニス連盟)とともに舵取りをするようになってから、「デビスカップ」は過去2回の開催の度に大会フォーマットを変更してきた。新たな調整が加わる2022年大会では、18ヶ国から16ヶ国へと減らされた参加国が4グループに分かれてグループステージを戦い、それぞれのグループステージの舞台となる4つの開催地は各組参加国から選ばれるという。そして、各組の上位2ヶ国、計8ヶ国が勝ち進んだトーナメント形式は中立国、つまりファイナルズに参加していない国で開催されることが発表されており、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビが有力視されている。グループステージを開催する4つの都市は立候補した参加国の中から選ばれる。2022年大会のファイナルズには、今大会のファイナリストであるロシアとクロアチア、そして準々決勝敗退のイギリスと準決勝敗退のセルビアの2ヶ国がワイルドカード(主催者推薦枠)として出場することがすでに決まっている。

このような背景の中、今大会で15年ぶり3度目の優勝を飾ったロシアは、2022年大会の開催地として立候補することができない。なぜなら、ロシアは過去のオリンピックで組織的なドーピング行為を複数回にわたって行ったとして、国際的なスポーツ大会において制裁を受けているからだ。一連のドーピング行為にテニス関係者の関与は確認されていないものの、ITFも世界アンチ・ドーピング機構(WADA)に加盟しているため、テニスの大会もその対象となる。

UBI TennisによればITFの広報担当は「禁止令は2年間有効であり、ロシアがWADAのリストに掲載されている世界大会やワールドカップの大会および競技会を開催する場合にも当てはまります。また、ロシア人選手が国外で競技を行う場合は同期間中、国名、記章、エンブレム、国歌の使用が禁止されます」と述べているとのことだ。禁止令の有効期限は2022年の12月16日までとなっており、次回の「デビスカップ」ファイナルズはその頃には終了している。今大会で世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ率いるロシアのチームが、国名ではなく「ロシアテニス連盟(RTF)」としてプレーしていたのも同じ理由による。

来年の大会にも出場するロシアが候補地として除外される中、開催地とは3年から5年の契約を結びたい意向をKosmosは示しているが、ファイナルズに残っている国であることが条件として加われば、選出が複雑化することは容易に想像できる。仮にイタリアが3年間の開催地に選ばれたとしても、その期間中に予選を通過できなければ開催権を失う可能性があり、そのような事態に備えて複数の契約を結んだり代替の開催地も用意しておくとKosmosの会長は話している。

開催地の立候補は1月から始まり、3月半ばには4つの都市が決まる見込みだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」で優勝トロフィーを掲げるロシアチーム
(Photo by Sanjin Strukic/Pixsell/MB Media/Getty Images)

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