右膝の怪我により元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が今シーズン出場した大会はわずか5つ。しかしながら、米経済誌Forbesに発表された2021年のフェデラーの収入はなんと9060万ドル(約102億9600万円)と、テニス選手でトップ、アスリート全体でも世界で7番目の収入を得ている。
そんな高額収入のうちテニスで得た賞金は60万ドル(約6800万円)と全体の0.7%。一体残りの9000万ドル(約102億2800万円)はどこから得ているのだろうか。
フェデラーの収入は、主にスポンサー契約とコマーシャル出演契約から成り、特にユニクロ社はフェデラーが受け取る金額の中で、最高額を支払っている。その内訳は、10年契約で年間3000万ドル(約34億円)、総額3億ドル(約340億円)。この長期契約は彼が現役か否かに関係なく、もし契約が切れる前に引退したとしても2027年末まで総額を得ることになる。
その他にも、メルセデス・ベンツ、クレディ・スイス、ロレックス、バリラ、モエ・エ・シャンドンなどの企業アンバサダーを務めている。多くのスポンサー契約に繋がっている要因は、フェデラーがこれまで積み重ねてきた実績や世界中のファンの存在だ。多数の企業がスポーツのスポンサーを占めている現代で、フェデラーのように礼儀正しく、スポーツマンシップにのっとり正々堂々とエレガントにプレーする姿は、大企業が最も必要としている要素だろう。
また、ユニクロとの契約内容に他社ブランドのシューズを使用してはいけないといった制限はないため、フェデラーは母国スイスのスポーツブランド On Holdingへの投資をしている。今年ニューヨーク証券取引所に上場した同社の存在により来年はさらに多くの収入を得る可能性もある。Yahoo Financeによると、同社の企業価値はうなぎ登りになると予測されており、全体の推定額は60億ドル(約6820億円)から120億ドル(1兆3640億円)になるという。
これらの契約や投資により、フェデラーは今後数年間で巨額の収入を受け取ることが見込まれている。
来年は右膝の回復を図るために1月に理学療法を始めるというフェデラー。リハビリが順調に進んで復帰を果たし、結果を残すことができれば、来年はますますリッチになるだろう。
※為替レートは2021年12月21日時点
「UNIQLO LifeWear Day Tokyo」でのフェデラー
Photo by Jun Sato/WireImage
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