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アメリカ男子テニス界の黄金の日々が帰ってくる?

「全仏オープン」でのコルダ

アメリカ男子テニス界が復活の兆しを見せている。フランシス・ティアフォー、テイラー・フリッツ、ライリー・オペルカ、セバスチャン・コルダなど、2021年シーズンは多くのアメリカ人若手選手が活躍を見せた。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

夏に行われた「東京オリンピック」では、アメリカのテニス勢は101年ぶりにメダルを1つも獲得できずに帰国することになった。ここ20年間、アメリカチームに多数のメダルをもたらしたセレナ・ウイリアムズとビーナス・ウイリアムズが出場しなかったことも要因の一つだ。ビーナスとセレナはそれぞれ女子シングルスで金メダルを1つずつ獲っている。さらに2人は女子ダブルスで3つの金メダルを、加えてビーナスは混合ダブルスの銀メダルも獲得している。

オリンピックに出場しない理由を明言しなかったセレナだが、娘と長期間離れることを望まない、という趣旨の発言をしたことがある。ビーナスはというと、ランキングにより自動的にオリンピック出場資格を得ることはできなかったものの、選出される可能性は十分あった。だが、最終的に代表へのオファーを断ったと推測されている。

オリンピックでは望まれた結果を出すことはできなかったが、アメリカ男子の若手選手は今、成功への道を歩んでいるように見える。

2021年は、8人のアメリカ人男子選手が世界ランキング60位以内でシーズンを終えることができた。前述したオペルカ、フリッツ、コルダ、ティアフォーに加え、ジョン・イズナー、トミー・ポール、マッケンジー・マクドナルド、そしてジェンソン・ブルックスビーが60位以内にランクイン。マルコス・ギロンも途中までこのリストに入っていたが、世界66位でシーズンを終了した。

ここ10年以上アメリカ男子テニス界は低迷を続けてきたが、今年は流れが変わったように見える。アメリカ人選手がこれほど男子ツアーで存在感を示していたのは、1999年まで遡る。当時も、シーズン終了時にトップ60に9人のアメリカ人がランクインしていた。世界1位のアンドレ・アガシと世界3位のピート・サンプラスを擁し、アメリカ勢の強さは全盛期だった。だが、2021年と1999年にはある違いがある。1999年の選手の平均年齢は27.3歳だったが、2021年の平均年齢は25.1歳。ほとんどの選手が25歳以下と若い選手が多いのが特徴だ。つまり、まだ伸びしろがあり、将来大きな成功を収める可能性を秘めている選手が多くいるということだ。

2021年のアメリカ人男子選手の実績を振り返ってみよう。2021年には、8人の選手がATP(男子プロテニス協会)ツアー大会の決勝に進出した。偶然にも、1999年にも全く同じことが起こっている。今年決勝進出を果たしたのは、イズナー、サム・クエリー、マクドナルド、オペルカ、フリッツ、コルダ、ブルックスビー、そして世界68位のブランドン・ナカシマだ。

イズナーは「ATP250 アトランタ」で優勝。他にも「ATP1000 トロント」で準決勝に、「ATP1000 マドリード」で準々決勝に進出するなど、マスターズ大会でも結果を残した。

クエリーは「ATP250 マヨルカ」で準優勝し、「ATP250 シュツットガルト」で準決勝進出。オペルカは「ATP1000 トロント」で準優勝、「ATP1000 ローマ」で準決勝に進出した。

24歳のフリッツは、「ATP1000 インディアンウェルズ」の準々決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を破り大きなニュースとなったが、その勢いを保てず準決勝で敗退。その後「ATP250 サンクトペテルブルク」で準優勝し、「ATP1000 パリ」ではベスト8に進出した。

23歳のティアフォーが輝きを見せたのは「ATP500 ウィーン」だった。予選を勝ち抜き本戦に出場すると、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、そしてヤニク・シナー(イタリア)を次々と下し、決勝に進出。残念ながら決勝でズベレフに屈し、準優勝という結果に甘んじた。

21歳のコルダも、2021年に話題を呼んだ選手の一人だ。「ATP250 パルマ」でツアー初優勝を遂げると、初出場となった「ウィンブルドン」で4回戦進出を果たし、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」では準優勝と充実したシーズンを送った。

もう一人の若手注目選手である20歳のナカシマも、コートで素晴らしい実力を何度も見せつけた。「ATP250 ロスカボス」、「ATP250 アトランタ」では2大会連続で準優勝を果たし、ツアー初優勝まであと一歩に迫っている。

オリンピックでは成果を残せなかったアメリカ勢だが、2021年の実績を見ると全体的に実りの多い一年であったことがわかる。何より、新しい世代の選手がツアーで頭角を現しており、将来の活躍が十分に期待できる。アメリカのテニスファンは、彼らがグランドスラムで優勝し、アメリカ男子テニス界の黄金の日々が帰ってくることを待ち望んでいるに違いない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのコルダ
Photo by Clive Brunskill/Getty Images

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