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青山修子/柴原瑛菜ペア、ファイナルズ初出場への道のり

「WTA1000 マイアミ」での柴原(左)と青山(右)

青山修子(日本/近藤乳業)と柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)のダブルスペアが、「WTAファイナルズ・グアダラハラ」(メキシコ・グアダラハラ/11月10日~11月17日/室内ハードコート)への初めての出場権を掴んだ。2019年に初めてペアを組んだ2人はこれまでどのような道のりを歩んできたのか。WTA(女子テニス協会)公式ホームページが伝えている。

青山と柴原が初めてペアを組んだ2年前、2人はそれぞれキャリアの別のステージにいた。33歳のベテラン選手である青山はダブルスで実績を残しており、過去9年間で11人の選手とパートナーを組み、18大会の決勝まで勝ち進んでいる。だがWTA250より大きな大会での優勝経験はなかった。一方、2016年「全米オープン」ジュニアのダブルスでジャダ・ハート(アメリカ)とペアを組み優勝を飾った23歳の柴原は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業したばかりの新人だった。

キャリアの観点では大きな隔たりがあった2人だが、コートでの相性は良く、ペアを組むと次々と成功を収めるようになる。2人はこれまで8大会で優勝、しかも進出した8つの決勝で連続勝利という記録も作った。2021年シーズンは特に調子が良く、「WTA1000 マイアミ」を含む5大会で優勝を飾り、「WTAファイナルズ・グアダラハラ」への出場を決めた。

シーズン開始直後の快進撃

2021年の青山と柴原は、シーズン序盤から絶好調だった。11試合連続勝利を達成し、「WTA500 アブダビ」と「WTA500 メルボルン」で連続優勝。続いて出場した「全豪オープン」でも準々決勝に進出したが、その後優勝したエリース・メルテンス(ベルギー)/アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)ペアに敗れた。

青山と柴原は相手を圧倒する試合運びもするが、特筆すべきなのはピンチの場面で踏ん張る力だ。今シーズン初戦となった「WTA500 アブダビ」の1回戦では、アンドレア・クレパーチ(スロベニア)/マルタ・コスチュク(ウクライナ)ペアと対戦、相手のマッチポイントを4回凌ぎ、勝利した。ニコール・メリカ(アメリカ)/デミ・シヒュース(オランダ)ペアと対戦した「WTA500 メルボルン」の準決勝では、6つのマッチポイントを凌いだ。「全豪オープン」2回戦でも、リゼット・カブレラ(オーストラリア)/マディソン・イングリス(オーストラリア)が第1セットを先取し、第2セットのタイブレークまで追い詰められながらも逆転勝利するなど、ここぞという場面での粘り強さが光っていた。

「WTA500 アデレード」、「WTA500 ドーハ」、「WTA1000 ドバイ」ではいずれも初戦敗退とやや勢いがそがれてしまったが、「WTA1000 マイアミ」では彼女たちらしい力強さを発揮し、決勝でヘイリー・カーター(アメリカ)/Luisa Stefani(ブラジル)ペアを破り、初のWTA1000タイトルを獲得した。

これにより、シーズンの四分の1を終えた時点での戦績を15勝4敗とし、今季獲得ポイントランキングで1位に上り詰め、「WTAファイナルズ・グアダラハラ」出場権獲得レースへ名乗りをあげた。

苦手なクレーシーズンの到来、グラスで再び調子を取り戻す

クレーは青山の苦手とするサーフェスだ。これまで青山は、クレーコート大会で決勝に進出したことがなかった。柴原も、カーターとペアを組み出場した2019年の「WTA250 ボゴタ」で決勝進出しているが、その1度きりだ。2021年もそのパターンは大きくは変わらなかった。「WTA1000 ローマ」では準決勝に進出できたものの、クレーシーズンの戦績は3勝4敗と振るわなかった。

もともと2人は速いペースの試合を得意とする。彼女たちの長所を活かせるグラスコートシーズンで2人は調子を取り戻した。「WTA500 イーストボーン」での優勝から「ウィンブルドン」の準々決勝まで、青山と柴原はこの2大会で16セット連続取得、8試合連続勝利を収める。「ウィンブルドン」では、その後優勝したメルテンス/シェイ・スーウェイ(台湾)ペアに行く手を阻まれ惜しくも準決勝敗退となるが、グランドスラムで過去最高の成績を残した。

失意のオリンピックとアメリカでの復活

芝のシーズンではトップクラスの活躍を見せていた2人だが、「東京オリンピック」ではその後銀メダルを獲得したベリンダ・ベンチッチ/ビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)ペアに初戦で敗れ、1勝もできずに終わった。

その後も「東京オリンピック」の不調を引きずったのか、「WTA1000 モントリオール」、「WTA1000 シンシナティ」と勝ち上がれない大会が続いた。しかし、「WTA250 クリーブランド」で再び調子が戻ってくる。柴原がシングルスの本戦デビューを飾ったその大会で、2人は今シーズン5つ目のタイトルを手にし、今季優勝数でWTAツアートップに立った。

「全米オープン」では、3回戦でサマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)に敗れた。今シーズンの青山/柴原ペアは4つのグランドスラムのうち、「全米オープン」を含む3大会で優勝ペアに敗退している。その後の「WTA1000 インディアンウェルズ」では、「ウィンブルドン」で敗れたメルテンス/シェイペアに再び苦汁を飲まされたが、準決勝進出とまずまずの成績を残した。

今週開幕する「WTAファイナルズ・グアダラハラ」に日本人女子選手が出場するのは2008年の杉山愛さん以来となる。青山/柴原ペアの活躍に期待がかかる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTA1000 マイアミ」での柴原(左)と青山(右)
(Photo by Michele Eve Sandberg/Icon Sportswire via Getty Images)

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