
現地2日、シーズン最後のマスターズ大会である「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月1日~11月7日/室内ハードコート)の大会2日目が行われ、世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がシングルスでは53日ぶりの白星を挙げた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。
決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)にストレート負けを喫した「全米オープン」以来の大会出場となったジョコビッチは、世界ランキング40位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-2、4-6、6-3で勝利。「全米オープン」準決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)をフルセットの末に破って以来の白星を手にした。深いショットを打ち込むフチョビッチに苦労したものの、第1セットと第3セットで得たチャンスをモノにしている。
「2ヶ月近く試合に出ていなかったので、コートに戻って来られて嬉しいよ。簡単な試合にはならないだろうとわかっていた。マートンはとても才能ある選手だからね。いい戦いだったよ。彼がとても精度の高いプレーをしていたので、サーブをなかなか破ることができなかった。お互いの限界までせめぎ合う展開になったね。僕にとっては素晴らしい初戦だった」
今大会では珍しいことにダブルスにも参戦しているジョコビッチは、しばらくコートを離れていたため、なるべく多くの時間プレーしたいと考えているという。「コートでどのくらいの時間を過ごせるかだね。試合をすればするほど良くなると思う。自分のことはよくわかってるからね。これまで何度もこういう状況を経験してきた。その経験を生かせればいいね」
シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の残り2つの出場枠を懸けた争いも注目の今大会。その出場権争いで優位に立つ第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は、世界36位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)相手に最初のサービスゲームを破られたが、そこからすぐ盛り返して6-4、6-0で初戦に勝利した。
深夜1時過ぎまで続いたこの試合の序盤に「準備ができていなかった」と語ったルード。「今日、最初はちょっとナーバスになっていたね。でも、これまで大きなプレッシャーを感じることがなかったから、この状況を楽しんでいるよ。うまくいっているように見えるけど、これからの2週間でどんなことでも起こり得る。僕を追う多くの選手がいいプレーをしているね。ここ数週間のヤニク・シナー(イタリア)の活躍は素晴らしいし、フベルト・フルカチュ(ポーランド)は室内コートを得意としている。熾烈な争いに身を置くことができて嬉しいよ」と、ファイナルズ出場権を争うライバルたちにも言及した。
ルードが挙げたライバルたち、第8シードのシナーは18歳の世界35位カルロス・アルカラス(スペイン)と、第7シードのフルカチュは予選勝者の世界53位トミー・ポール(アメリカ)とそれぞれ初戦で対戦する。また、同じく出場権を争っている第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は1回戦で予選勝者の世界66位ジャンルカ・マーゲル(イタリア)に逆転勝利、続く2回戦では元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)を破ったラッキールーザーの世界58位ドミニク・コプファー(ドイツ)と顔を合わせる。そしてライバルの残り1人、第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)は2回戦で世界25位のライリー・オペルカ(アメリカ)と激突する。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 パリ」でのジョコビッチ
(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)
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