
シーズン最後のマスターズ大会、「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月1日~11月7日/室内ハードコート)が開幕。大会1日目から目の離せない展開となっている。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じた。
ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していた元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)は、7度あったマッチポイントをモノにできず、ラッキールーザーの世界ランキング58位ドミニク・コプファー(ドイツ)に4-6、7-5、6-7(9)で1回戦敗退を喫した。
最初に流れをつかんだのはコプファーで、第1セットを取ると、5-3とリードした第2セットの第9ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。だがそこでブレークバックしたマレーが、セットカウント1-1とする。しかしマレーは第3セットの第10ゲームで2度、そしてタイブレークで5度と、合わせて7度のマッチポイントを得たものの、すべて決められず。
予選で敗れながらも、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)が怪我により急遽棄権したため、試合の数時間前に出場することになったコプファー。3時間超におよぶ熱戦を制した後、「信じられない。彼との対戦は大変だったけど、勝てて嬉しいよ」と述べた。コプファーは実は先週の「ATP500 ウィーン」のシングルス、ダブルス両方でラッキールーザーとして出場して本戦で再び敗れる、という経験をしており、1週間に4回敗れたことで自信を失っていた中、今回いい試合ができたことは「とても大きい」と喜んでいる。
マレーに代わって現在イギリスナンバー1の第10シード、キャメロン・ノリー(イギリス)は、世界43位のフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)に6-2、6-1の快勝でツアー100勝目。シーズン最終戦、「Nitto ATPファイナルズ」出場に望みをつないだ。トップ選手8人で争う同大会への残り2つの出場枠を懸けて争う面々がこのパリ大会に集結しているが、その一人が脱落した。第13シードとして出場していたアスラン・カラツェフ(ロシア)は、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」出場をすでに決めている21歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)に2-6、7-6(9)、6-7(5)で敗戦。ノリーのほか、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)、第8シードのヤニク・シナー(イタリア)、第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)らによる熾烈な争いはいつまで続くだろうか。
また、準優勝に終わった「全米オープン」以来の大会出場となった世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、復帰初戦となったダブルスで白星発進。今年の「ATPカップ」でも一緒にプレーした世界42位のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)とのコンビで、アレックス・デミノー(オーストラリア)/ルーク・サビル(オーストラリア)ペアに4-6、6-4、[10-7]で勝利した。
ダブルスには、マクラクラン勉(日本/イカイ)/レイブン・クラーセン(南アフリカ)ペアも出場していたが、アリエル・ベアル(ウルグアイ)/ゴンサロ・エスコバル(エクアドル)ペアに7-6(1)、6-7(3)、[6-10]で競り負けて1回戦で姿を消している。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 パリ」でのマレー
(Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)
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