
足の怪我を理由にシーズン終了を発表していた元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン)が、12月にUAEのアブダビで開催されるエキシビション大会、「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」に出場する意向を明かした。英BBCなど複数のメディアが報じている。
35歳のナダルは、8月上旬に行われた「ATP500 ワシントン」の3回戦で当時世界50位のロイド・ハリス(南アフリカ)に敗れてから間もなくしてシーズン終了を発表。今季は「ATP500 バルセロナ」と「ATP1000 ローマ」でタイトルを獲得したが、24勝5敗に留まっている。9月には松葉杖をついている写真をInstagramに投稿し、治療を受けたことやこれからリハビリに励むことを報告していた。また、コートに立てない間には、かなりの腕前を持つゴルフを楽しんでいたようだ。そんなナダルがこの度、来年の1月17日から始まる「全豪オープン」に向けて、12月16日から18日にかけて開催されるアブダビの大会に出場することを発表した。
「計画では12月にアブダビでプレーして、その後はオーストラリアの大会に参加してから“全豪オープン”に出るつもりだ。それが目標だよ。今はそれを実現するために全力で頑張っている。足の怪我は完治とまではいかないけど、既に一日あたり1時間から1時間半トレーニングしているから、だいぶ良くなったよ。思うようにいかない日もあるけど、トレーニングができて気分も良い。やっとコートに戻ることができた」
新たなシーズンが始まる前に開催される大会の一つとして注目される「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」には、ナダルのほかに世界ランキング8位のキャスパー・ルード(ノルウェー)や世界19位のデニス・シャポバロフ(カナダ)、全米女王で世界21位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)も参戦する予定となっている。
ナダルは2009年に「全豪オープン」で優勝を飾ったが、その後に出場した4回の決勝ではあと一歩及ばず、準優勝に終わっている。今年の「全米オープン」で世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が優勝を逃したことで、ジョコビッチとナダル、そしてロジャー・フェデラー(スイス)のビッグ3は現在、グランドスラムの優勝回数で歴代最多タイとなっており、この3人の誰かが「全豪オープン」で優勝すれば、単独トップに躍り出ることができる。一方、2006年以降の「全豪オープン」で、ビッグ3以外で唯一優勝したのは2014年のスタン・ワウリンカ(スイス)だが、新たにビッグ3の壁を破る選手が出てくるかどうかも注目される。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP500 バルセロナ」でのナダル
(Photo by Alex Caparros/Getty Images)
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